オールウェイズ
cast >> Richard Dreyfuss, Holly Hunter, John Goodman, Brad Johnson, Audrey Hepburn, Roberts Blossom, Keith David, Dale Dye, Marg Helgenberger ...
producer /director >>Steven Spielberg(122min)
music >>John Williams
soundtrack >>
スティーヴン・スピルバーグ監督( filmography )が10年の歳月を費やし、初めて手掛けたラブ・ファンタジー。
"JAWS" "Close Encounters Of The Third Kind(未知との遭遇)" に続くリチャード・ドレイファス × スピルバーグのコンビ3作目(← ちなみに、この2人は共に1947年生まれ)。1940年代にヴィクター・フレミング監督( "Gone With The Wind" "The Wizard Of Oz" )が撮った "A Guy Named Joe" の時代背景を現代に置き換え『戦闘機乗り』ではなく、『激しい森林火災と闘う勇敢で無鉄砲なパイロット』という設定に変えてのリメイク作品 ーーー。
森林火災消火隊の敏腕パイロット、ピート(リチャード・ドレイファス "Mr. Holland's Opus" "Stand By Me" "The Goodbye Girl" )は、ある日窮地に陥った友人アル(ジョン・グッドマン filmography )を救うために命を落としてしまう ーーー。恋人ドリンダ(ホリー・ハンター "Broadcast News" "The Piano" )の切実な願いを聞き入れ、パイロットを引退し、訓練学校の講師になることを約束した直後の事故だった・・・。
天国に召されたピートは、天使(オードリー・ヘプバーン "Roman Holiday" "Breakfast At Tiffany's" )から若いパイロットの "守護霊" となることを依頼され、再び "この世" に送り込まれる。再びドリンダに出逢ったピートは、生きているときには言えなかった言葉を伝えようとするのだが・・・・・。
本作は "20世紀の妖精" として今もなお親しまれているオードリー・ヘプバーンの「遺作」でもある。
"SMOKE" とは趣の違う "Smoke Gets In Your Eyes(煙が目にしみる)" で、二人が踊るシーンはロマンティックで印象深い ーーー。キース・デヴィッド( filmography )や、今はすっかり "CSI: 科学捜査班" シリーズのキャサリン役でお馴染みのマージ・ヘルゲンバーガーらも出演。
目の前の大切な人に、姿を見せることもできず声もかけられないピートと、死んでしまった彼が忘れられないドリンダ・・・なんて切ないんでしょう(← "GHOST" を想い出させます)。
自分の大切な人がいつも危険と隣り合わせで、毎日無事に帰ってくることを祈らなければならない生活は、私には耐えられません。ヒーローになんてならなくていいか ら、普通に帰ってきてくれる人の方がいい(笑)。時々 "胸騒ぎ" というか、ハズれてほしい嫌な予感が現実になってしまうときがあって、考えただけで胸が潰 れそう・・・(痛)。ほのぼのしたと思ったら、切なくて、じわーっと心に効く作品です ーーー。
ーーー ところで、日本人って外国人と比べると感情をむき出しにして相手にぶつけることが少ない代わりに、実に奥深いバラエティに富んだ "言葉の表現" がありますね。「日本文化」「日本語」の、実に優れた一面ですね。