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"STOP-LOSS"(2008)

2011-06-05 00:55:00 | Drama

 ストップ・ロス / 戦火の逃亡者

cast >> Ryan Phillippe, Joseph Gorden-Levitt, Rob Brown, Channing Tatum, Victor Rasuk, Abbie Cornish, Timothy Olyphant, Ciaran Hinds, Linda Emond, Mamie Gummer, Terry Quay, Matthew Scott Wilcox, Connett M. Brewer, Josef Sommer, Alex Frost, Laurie Metcalf, Steven Strait, Peter Gerety ...
writer / producer / director >>Kimberly Peirce(112min)《劇場未公開》


【ストップ・ロス】… 戦場の兵士不足を解消するため、米政府が兵士たちの兵役期間を独断で強制的に延長できる制度のこと。
イラクでの対テロ戦争に駆り出された若者たちの "真実に迫る戦闘シーン" と、友情・忠誠心・固い絆で結ばれた "人間ドラマ" を軸に、戦場外での "理不尽な闘い" を鋭く描き出したドラマ ーーー。
監督・脚本・製作は、実弟からイラクでの日常を詳細に聞き、数多くの若い兵士に取材を重ねたキンバリー・ピアーズ( "BOYS DON'T CRY" )。

Stop-Loss Movie Trailer


イラクの過酷な戦場から故郷テキサスに休暇のため帰還した若き兵士たち ーーー。
派手なパレードで迎えられ、その功績を認められ受勲した2等軍曹のブランドン(ライアン・フィリップ  filmography )と、幼なじみで射撃の名手スティーヴ(チャニング・テイタム  filmography )は、兵役終了と同時に軍を "除隊" する決意を固めていた。しかし束の間の休暇を終え、軍からの支給品をすべて返却し、除隊手続きを終えたはずのブランドンに、再びイラクへの赴任が命じられる。"ストップ・ロス" が適用されたと言うのだ ーーー。当然、軍に対して猛抗議するも全く受け入れられなかったブランドンは、無断逃亡・・・ "脱走兵" として追われる身に。
「何かあれば力になる」とのウォーレル上院議員(ジョセフ・ソマー  "Dirty Harry" "SHAFT" )の言葉を信じて、ワシントンDCに向かうも無視されたブランドンは、逃亡を続けることを決意。しかしリーダーとして責任感が強く仲間想いの彼は、心に深い傷や後遺症を抱え、社会復帰もできずにもがき苦しむ仲間たちの姿を目の当たりにし、"葛藤" と "苦悩" を深めていく・・・・・。

ブランドンと同じ隊の仲間であるトミーをジョセフ・ゴードン=レヴィット( "MIRACLE at ST. ANNA" "SHADOWBOXER" )、仲間をビデオ撮影するアイボールをロブ・ブラウン( filmography )、リコをヴィクター・ラサック( "CHE: PART ONE" "ER[15th season]")、上官であるミラー中佐をティモシー・オリファント( "A MAN APART" "DAMAGES"シリーズ)、スティーヴの婚約者ミシェルをアビー・コーニッシュ( "CANDY" )、ブランドンの父ロイをキアラン・ハインズ( "MUNICH" "MIAMI VICE" )、母アイダをリンダ・エモンド( "NORTH COUNTRY" )、トミーの妻ジーニーをメイミー・ガマー(← メリル・ストリープ[ filmography ]の娘  "EVENING" )、家族と共に逃亡生活を続け限界を感じているジョシュをトリー・キトルズ( "MIRACLE at ST. ANNA" ← J・G=レヴィットと共演  "GET RICH OR DIE TRYIN'" )、逃亡兵の手助けをするカールソンをピーター・ゲレッティ( "THE LEGEND OF BAGGER VANCE" "CHANGELING" )。

このなんとも勝手で "理不尽極まりない制度" を、一体どうやって回避すればいいのか ーーー。
それも単なる兵士の数不足を解消するだけでなく、国が欲しいのは兵士として有能な人材 ーーー つまりお国のために尽くした優秀な人材ほど、皮肉にも "ストップ・ロス" を受けるリスクが高いということ。
志願したとしても "全く無意味な戦い" の実情を知れば、正義感が強いほど "国を守るという大義" と "目の前の現実" とのギャップに苦しみ、平常心を保つことは極めて難しい。"期限(終わり)" があるからこそ、なんとか仲間を守るため必死に耐えてきたのに、その "終わり" が見えないとしたら・・・?!
一方で "軍が定める一定の条件" をクリアすれば、退役後 "年金" がもらえたり、資格取得のための学費がすべて無料だったりと、国から想像以上の手厚い恩恵を受けられることも事実で、特に "若者" は学費や小遣い稼ぎのためにあまり深く考えず "予備役" になる人も少なくないようです。"五体満足で無事に生きていればこそ"・・・なんですが、ほとんどの人たちは自分が危険な最前線に送り込まれるかもしれない可能性を真剣には考えていない or 覚悟をしていないようで、知る限り「もしそうなったらどうするの?」と聞くと「(まさか自分が)行くはずナイよ」との答えが返ってきます。
全く信じられない思考回路なんですが(不理解)、この件はココまで ーーー。

個人的には "銃社会" も "軍" も "戦争" も許せない。この世から消えて無くなればイイと、切に願います ーーー。
災害などを含めた有事の際の、アメリカの "迅速でシステマティックな指示系統" は素晴らしいと思いますし、敬意を払います。その点では、震災復興のためにも何一つ決められず、自分のことしか考えられない "役立たず" だらけの日本政府に爪の垢を煎じて飲んでほしいけれど、だからといって何でも "権力" で押さえつけ、終いには堂々と "処刑任務完了" を世界中に誇示するような姿勢は理解しかねます ーーー(落胆)。
結末は予想とは違いましたが、タイムリーなのも手伝って色々と考えさせられる作品ですので、興味のある方はご覧ください。

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