中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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水源林を保全するサントリー

2009年02月25日 | 福田徹の経営

 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。2月25日水曜日、今朝0時の東京・小平はくもり、気温は4℃です。

 月曜日の朝日新聞夕刊に、サントリー環境部で水源林の保全に取り組む三枝さんという方の記事が出ていました。

 

 サントリーでは、8府県9カ所、主にサントリーの工場近くなどで、2,845ヘクタールの水源林を保全しているそうです。

 水が地中を動く速さは1日数ミリから数メートルだそうです。水源林を整備しても、その水源林からの水が自社の工場まで届くのには20年~30年かかるということです。
 だから、水源林保全は、気の遠くなるような未来になってやっと自社の利益となる事業といえます。

 サントリーの企業理念は、「人と自然と響きあう。」です。また、この企業理念を社会と共有するメッセージとして、2005年からコーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」を掲げています。
 
 水源林保全事業は、まさに水と生きるを実践した事業なのでしょう。

 短期の利潤追求のために資源を利用するのではなく、長期的な視点で資源を維持しながら利潤を得ていくというこの姿勢は、「自然との共生」の精神です。

 自社「商品のほとんどが自然の恵みで成り立っている」ことを自覚して、「自然に対する敬意の念」を忘れないという自然共に生きる生き方を選択しているこの会社は、良い企業理念を持ち、理念を存分に活かしているのだと感じました。


※参考
サントリーの企業理念

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