中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

日本マクドナルドがチェーン売り上げ5000億円突破

2008年12月19日 | 福田徹の飲食業

 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。12月19日金曜日、今朝10時の東京・小平は快晴、気温は8℃です。


 昨日日本マクドナルドは、今年(暦年)のチェーン売上高が5000億円を超えることになると発表しました。日本の外食産業としては業界初であり、業界内の他社が苦戦している中で、34ヶ月連続で前年越えを続けた結果の快挙です。
 外食産業総合調査研究センターの平成19年の調査によると、外食産業の内「飲食店」の市場規模は12兆5000億円です。このうち4%をマクドナルドが占めていると言うことになります。

 これは売り上げですが、来年に向けてこれから利いてくるのは原価でしょう。原価は、今年の春の状況から一変して、円高、原油安を背景に低下傾向にあります。
 昨年から値上げを繰り返してきたマクドナルドのような企業にとっては、濡れ手に粟の状態が見えてきています。

 円高で輸出産業がきびしい状態ですが、国内需要を相手にしている業界には円高はむしろ追い風です。私たちは、このチャンスを活かさなければなりません。

 マクドナルドは外食産業のガリバーであり、私たちはマクドナルドと同じことをしても勝ち目はありません。しかし、景気が悪いと言われ続けた今年、マクドナルドが一貫して売り上げを伸ばし続け(全店ベース、既存店ベースでは4月に前年割れ有り)、2桁成長の月も多かったという事実はしっかりと受け止めたいものです。

 日本マクドナルドは、店内のネット環境公衆無線LANの整備、店舗改装の加速、新業態のマックカフェ、品質・サービス向上と新商品開発のスピードを加速するスタジオMの設置など、次々と施策をうってきました。その投資と企業努力の結果が今回の快挙につながっています。



 つまり、マクドナルドは「景気が悪い」「外食にお金を使う人が少なくなった」などという一般論ではなく、あくまでもその時代にあった自社の形を模索し続けてきたのです。


飲食店経営者の皆さん
 私たちは、ついつい「景気が悪い」「外食にお金を使う人が少なくなった」ことを、自店の売上減少の理由にしてしまいがちですが、本当の理由はそんなことではありません。
 売上減少の本当の理由は、今置かれている環境に自店が合っていないことです。環境とは、顧客層や顧客心理、競合店の状況などです。
 ここで私たちがマクドナルドから学べることは、「自社を環境に合わせるという姿勢」です。
 大きな図体のマックは、何年も前から計画して自社を環境に合わせています。しかし、体の大きくない私たちはもっと機敏な動きが可能なはずです。そうです、私たちは私たちの利点を活かした「時代にあわせる」方法があるのです。
 「自社を環境に合わせる」お手伝いを私がいたします。円高をチャンスにとらえて、ここで一歩前に前進されてはいかがでしょうか。

※関連記事:マクドナルドの「カイゼン」とは?マクドナルドの「カイゼン」とは?(2)マクドナルド・クォーターパウンダーのサクラ行列、日本マクドナルドがチェーン売り上げ5000億円突破、マクドナルドの電源&光都東京マックが不況を吹き飛ばす


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。