バスーンを吹いています。

かなり情熱的に・・・。

Foxバスーンを売りに。

2015-09-27 21:08:07 | 日記
昨日、私が人生で初めて購入したバスーンを委託販売に出しました。
楽器店で修理・調整していただいたうえで、売りに出ることになります。

自宅にバスーンとバソンが合わせて3本。今私が置かれた状況下では、すべての楽器をまんべんなく管理することは不可能です。
現に、これまでもバスーン2本を所有していましたが、今回手放すバスーンにここ数年の間に何回息を入れたのか、思い出すことができない私。
これでは楽器が可哀想。必要とする人の所へ行って活躍してもらうことが楽器にとっても、そして私にとってもありがたいことなのだと考え、思い切りました。

そして現在、バソンでの演奏会デビューに向けて険しい道のりを歩いています。

バソンのハードケースについては、あれこれと逡巡があったのですが、結局、桐製のケース作成に挑むことにしました。
当初はゴージャスに革張りなどを考えていたのですが、せっかくの桐材なので、木の呼吸を妨げない設えにしようと思案中です。

ただし、今はケース作りよりもバソンに触っている時間を作る方が大事。あまり急くことなく、のんびり取り組むつもりでいます。
本日までのところ、以下のような感じです。



業者さんに材のカットまではお願いしたので、殆ど狂いもなく箱の形は完成。
この後、トリマーで面取りを行いました。



荒めのサンドペーパーで磨いた後、トノコで目止め。
塗料には柿渋を採用しました。

左は初回の塗装が終わったばかりのもの。右は一週間前に初回の塗を終えたものです。
わずか一週間で発色も艶も変わります。
今回初めて使ったのですが、なかなか面白い塗料です。

塗装までは考えていましたが、ここから先は今のところノーアイデアです。



僅かに、決めているのは数か月前に作成したこの把手を装着することくらいです。
まぁ、気長にやっていきます。


「悲愴」終了。

2015-09-19 22:59:10 | バソン
今年の演奏会が終わりました。
苦手意識が強い「悲愴」でしたが、個人的に本番はまずまずの出来。
演奏会全体的にも、わがオケの実力が十分に出た演奏会だったと思います。
毎年妻に依頼している録音も無事成功。現在、ご希望の団員の方々に頒布するCDの編集作業中です。

次回演奏会は、①威風堂々1番、②チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」、③シベリウス「交響曲第2番」。
バソンでの出演ができればと考えています。
今日から5連休。やっと本格的にバソンの練習を開始しましたが…。やはりヘッケル式とは全く勝手が違い、音さえ思うように出ません。
「バソンをあきらめる人は、『ヘッケル式では何の問題もなくできたのに、バソンでは全くできなくて凹む。やっぱりヘッケル式の方が楽しい』と仰います。でも、よく考えたら全く違う楽器なんだからできなくて当たり前。できなければ練習すればいいんですよ。」と言ってくれた方があります。
確かにその通り。



とはいえ、練習はやはりストレスがきついです。
ということで、気分転換。とにかくバソンを入手したからにはこれをやらなければ。



ヘッケル式との見た目比較です。
ご覧のとおり、バソンはベルジョイントが長く、バスジョイントが短く作られています。



テナージョイントとブーツジョイントの長さはそれほど変わりません。
トーンホールの位置は随分違うようです。





デュカス・バソンはヘッケル式の便利なところを積極的に取り入れて作られています。
ブーツジョイントのキー配列を見ると随分ヘッケル式と似ているのが分かります(かといって、単純にヘッケル式と同じようには吹けませんが)。
意外だったのは、バソンが随分細身だということ、また、ヘッケル式より幾分軽く感じるということです。
他にもいろいろ気づきがあるのですが、今日のところはこの辺で。








来ました!

2015-09-05 18:00:21 | バソン
オーダーしていたバソンがいよいよ日本上陸、との報を受け、去る八月中旬、早速引き取りに行って来ました。
とてもきれいな楽器です。感激!





追加でお願いしたボディロックも良妙。
キーはクロムメッキが標準なのですが、銀メッキをお願いしました。



ローEキーの付加もお願いしたので、ブーツジョイントを見ると、ヘッケル式かと目を疑わんばかりのキー配列。しかもハンドレストまで(写真上がバソンのもの。)!



ヘッケル式のバスーンを吹いてきた私にもとても取っ付きやすい外観です。
今のところ、デュカス・バソンは日本に3本しか入ってきていません。私の仕様は1本だけとのことですので、このタイプの楽器は日本で1本だけです。
楽器店で早速息を入れさせていただきましたが、これまで試奏させていただいたビュッフェやセルマーに比べ、格段にコントロールしやすく、昨年12月に拝見した時よりも何だかまた進化したように見えます。
とはいえ、バソン転向の宿命なのでしょうが、一部の音で運指がヘッケル式と著しく異なります。反射的にヘッケル式の運指が出てしまうもどかしさ。もう若くはないので、矯正にも時間がかかりそうです。

さてさて、これからこの楽器でどんな新しい体験ができるでしょうか。
今からとても楽しみです。