いったりきたり

いつも通りの日をまじめに過ごしながらにっこりしたりきゅんと身にしみたり

赤ちゃんウミガメ放流

2007-08-27 | Weblog
浜松、中田島砂丘は日本屈指のアカウミガメの産卵場。
5月から8月にかけての母ガメちゃんが2~3週間おきに産卵を繰り返します。
ひと夏で500個の卵を産むそうです。
ただ、今は海岸での心無いレジャーが大きな環境問題を引き起こし、ウミガメや砂浜でコロニーをつくるコアジサシなどに大きな被害が出ていて、地元の「サンクチュアリ」というボランティア団体がこのウミガメの産卵と孵化の保護をしています。

私たちは、この孵化場で砂から這い出てきてくれたばかりの赤ちゃんを太平洋へ見送るのです。
この時は15匹を「いってらっしゃ~い」とうながしたのですが、私の子ガメちゃんは、逆走してみたり、横向いたり…モタモタ…モタモタ…
波に押し戻されながらも力強く次々海に旅立つ兄弟からずいぶん遅れをとったのでした。
「がんばれぇ~がんばってぇ…」まごつく我が子。
打ち返す潮の流れに何度も引き戻されキリキリ舞い、両手をパタパタさせるイタイケナ姿…
こっちが涙目。
トプンと海に姿を消すまで、自分でいうのもなんですが清々しいほど私、真剣でした。

黒潮に乗って東へ東へ。
アメリカ大陸を目指し、20年かけて再びこの地へ戻ってくるそうです。

この日はなんだか、野の草や名前も知らない雑木も陽光に萌えて見え、せわしなく鳴き続けるセミの様子も気に掛かる。どんなこともおろそかにしない、いちいち気づいていたいとそんな風に素直に胸を打っていました。

熊野大花火大会

2007-08-18 | Weblog
お盆の初精霊供養が始まりで300年の伝統なんですって!
今回も供養の灯籠焼や故人の追善の打ち上げがありました。
追善の祈り、また故人からの現在に生きるものたちへの鼓舞のようにも思え象徴的な花火です。
企業の広告とは違って、花火から「もう一つの力」が伝わってくるようでした。

見どころは「三尺玉海上自爆」
沖合のイカダに三尺玉を仕掛けてそのまま爆発させるもの。
その一瞬に観客全員が固唾を呑んで見守ります。
爆音と共に海面に直径600mの美しい半円が広がり、同時にとてつもない爆風。
圧巻でした。

また、走っている船から花火玉を次々と海に投げ入れる「海上自爆」では、船を追いかけるように花火が開いていくのでスリルも満点。

フィナーレの「鬼ヶ城大仕掛」は、鬼ヶ城という岩場に花火玉を直に置いてそのまま爆発させます。
(そんなこといいのぉ!!???)
花火の爆発音に岩場や洞窟の反響音も加わり大迫力。(雷・雷・雷

花火会場の七里御浜は約25km続く日本で一番長い小石の砂利の海岸。
テープで区画を綺麗に整理され、私たちはその中で場所取りをします。
みんな各区画の隅っこ隅っこから、きちきち敷物を敷いていくのがおかしかった!
どことってもいいのにね。示し合わせたように
ちょっと無頓着そうに見える人でもだから。
みんなの敷き様をちょっとニヤニヤしながら見てしまった。

アクアヴィラ伊勢志摩

2007-08-15 | Weblog
数年ぶり、そうここがまだメールパール伊勢志摩と呼ばれてたとき。
7月にリニューアルされたってことだけど、その頃訪れた記憶とあまり代わり映えがしなかったな。

広大な敷地に温泉施設「アクアパレス」があって、これまた1階はアスレチックゾーン2階はウェルネスゾーンと広々。
必要以上に装飾のない雰囲気は、少し恬淡としたスパのイメージかな。
良く言えば…時代に流されない!?他に言えば…地味で余計なものが何もない!?

ただ、スパのジャグジーやジェットの勢いは半端じゃないです。
普通に「イタっ」って思うし、関節とかもげるんちゃうかってくらい。
これはいいです

スパの中で考えられるアトラクションめいっぱい。
全身がfloat するのはぜひ試して欲しいな。

たかとら

2007-08-11 | Weblog
先日、「仕事も一瞬一瞬が戦いよね」な~んて話から、伊勢の国にゆかりのある戦国武将、藤堂高虎になりました。今日はそんな高虎のお話です。

今から約380年前、藤堂高虎は伊予国今治から伊賀・伊勢国へ移り、数多くの大名に仕え、秀吉に仕えながら、家康の手先となって働き、最終的に32万石の伊勢国津藩の殿様となっています。
「風見鶏」!? 時流に乗り、主君を変えながらの藩主にまで上り詰めた…からあまりよい評判は伺えません。
でも、世は生きるか死ぬかの戦国時代。自分の力を誇示するのも己の存続のために君主を選ぶのも当然のことだったのでしょう。

「士は己を知る者のために死す」
自分の値打ちを認めてくれる度量の人を捜していたのかもしれません。

津は、伊勢参宮の宿場町として栄え、伊勢音頭では『伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ 尾張名古屋は城でもつ』と謡われています。

前者の伊勢は伊勢の国自体、後者の伊勢は伊勢神宮を指すようで、小さな伊勢神宮が津藩、さらに大きな伊勢の国を支えているというちょっぴり皮肉です。
それはさておき、街造りをする際に、高虎はこの伊勢神宮に目をつけ、伊勢街道を城下町へと引き込んで人の流れを呼び寄せたそうです。津藩の宿場町は、伊勢神宮に詣でる参宮者で大いに賑わい発展してゆきます。

また、高虎は築城の名手として知られ、1630年、75歳で亡くなるまで幕府においても活躍し、伊勢の国、津の町の発展にも大きな役割を果たしたとのことです。

パプリカ

2007-08-06 | Weblog
普段は知性溢れるサイコセラピスト。もう一つの顔は…
パプリカという少女に変身し夢探偵として他人の夢に入り込んでいく。
さらにDCミニなる最新の精神治療のテクノロジーが登場して“夢”というフィールド(だから…)で奇想天外に爆ぜる。

後半はエジプトの神様、トルコの悪魔、ギリシャ神話の怪獣が登場して(夢の中という設定だけど)一転パプリカは戦士の如くに。

知的な大人、キュートな少女、たまにホロッと恋に落ちたり…と思えば勇猛果敢な女戦士に。


パプリカは男性陣の願望!?
今、自分にこういう女性がいればいいなぁって夢?
…みんな思ってるんだ。
とにかく、みんなどの時々によって見たい夢は違うんだろうけど、筒井康隆っていう作家はそれを先回りして見つけてくるんだな。

舞妓haaaan!!!

2007-08-02 | Weblog
修学旅行で出会った運命の“舞妓さん”という存在と、野球拳をすべくため人生!?のすべてを投じます。

運命の神様にゴマをすらず、少しばかり喧嘩腰で、もう少しほしいものを探して突っ走る人生のバタ屋のような彼。

まだいくの?!やっちゃうかぁ~
なーんてみてるうちに彼の生き方に少しばかり喝采を送ってしまいたくなるのです。

阿部サダヲは“目”の役者だー
人のいい目。冷酷で腹黒そうな目。愛嬌のある目。思慮深そうな目。はにかんだ目。妙に諦めた目。悲しい目。
スバラシク ファンになってしまったな。
本当に“してやられ”ました!

すごく面白い映画です。