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[レキシントン墜落事故]管制官1人は規定違反だった

2006-08-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 なぜ短い滑走路に旅客機が進入したのに、管制官が指示しなかったのか?
こんな普通では考えられない事が起こった今回のレキシントン墜落事故ですが、管制官が急病になったのでもなく、他に緊急事態が起きたのでもなく、ただ「内部規定に違反」していただけでした。
本当にやるせない事です。2人以上いなければならない管制に、1人しかいなかったのです。しかも滑走路進入時に確認もしていない。絶対にあるはずのない人災が起こってしまったのです。ここをどうしろ!とかの問題ではなく、決められた仕事をしてさえいれば、事故は起こっていなかったのです。
誘導路の改修があり、パイロットが「勘違い」するかも知れないと思う事は容易な事と思います。その勘違いをくい止め、修正を促すのが管制官の役目でもあると思うのです。肝心な時に背を向けるような管制官はいらないと思うのは私だけでしょうか?

☆「もし」ここで誰かが気付いていれば・・・
・管制官:タクシー(地上走行)許可の祭、誘導路が改修され「A-7」が追加された事を伝えていれば・・・
・操縦士:改修情報を認識していれば・・・
・管制官:滑走路に入る航空機を「普通のよう」に目視していれば・・・
・操縦士:正確な進路を計器に入力し、確認していれば・・・

「もし」上に記した事の一つでも行われていれば、この事故は起こっていなかったのです。本当に残念でたまりません。

(毎日新聞) - 8月30日13時10分更新
 【ワシントン吉田弘之】米ケンタッキー州レキシントンのコムエアー機墜落事故で、米連邦航空局(FAA)は29日、事故当時、同局の内部規定に違反し、管制塔に航空管制官が1人だけだったことを明らかにした。また、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査で、この管制官が事故機の離陸する様子を見ていなかったことも分かった。米CNNテレビなどが伝えた。
 内部規定は「2つの職務を遂行するために管制官2人が必要」というもので、昨年11月に作成された。飛行機の離発着に際してはレーダー監視と航空機の誘導などのため2人が必要で、人員が不足した場合はレーダー監視業務をFAAのインディアナポリス・センターに依頼することになっていた。
 今回の事故は、墜落機が間違って小型機用の短い滑走路を使用したのが原因とみられる。なぜ、管制官がこれを止められなかったのかも焦点となっていたが、この管制官は「管理上の仕事」をするため、滑走路から背を向けていたという。

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