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<SKY>修理行わず9カ月運航 国交省が厳重注意へ

2006-03-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
とんでもない修理ミスが発覚してしまった。機体に小さな「穴・亀裂」が残ったまま飛行を続けていたのだ。車両との接触でへこみが出来たのは仕方がないし、応急処置も適切。メーカーであるボーイング社より1年以内の修理命令が出たのが2004年11月。結局修理は行われず、亀裂が広がった。
このまま飛び続けたらいったいどうなっただろう?高度約1万メートルを飛ぶ飛行機には、大きな圧力が内外からかかっている。風船が膨らんだりしぼんだりするのに似ている。ある時予圧に金属疲労が耐えられなくなり、一気に機外へ吸い出されてしまう。右最前列席の「1F」「1G」は、イス毎機外へ放り出される事となる。
ボーイングからの修理命令、勧告を見過ごしてしまったのか、知っていながら行わない、いや行えなかったのか、しっかりとした内部調査をお願いしたい。
これは間違いなく、重大なインシデントである。
さらに、スカイマーク発表の欠航案内は、おわびの言葉もなく、淡々と機材繰りが出来ないので欠航する!というもの。

(以下はスカイマーク発表の安全に対するポリシーです)
当社は「安全を第一に」考える経営理念のもと、経営者をはじめ社員の一人一人に至るまで、安全運航に対する取り組みを最優先としています。
実務レベルでは、フライトコントロールを中心に運航本部、整備本部、空港本部がそれぞれの業務内容を確実に実行することにより、安全運航を支えています。
さらに安全の問題に関しては安全推進委員会が、また業務の品質については監査室が、随時あるいは定期的に各部門の業務を点検し、改善を図っています。

「安全運航に対する取り組みを最優先」とある。文字にすることは何と簡単な事だろう。やってもやらなくても誰も解らない。「安全推進委員会」は機能しているのだろうか?

(毎日新聞) - 3月13日22時37分更新
 スカイマークエアラインズ(SKY)のボーイング767型機が、航空機メーカーから指示されていた必要な修理を行わず9カ月にわたって運航を続けていたことが分かった。スカイ社の調査で機体前部ドア付近に亀裂の兆候があることが判明。国土交通省は、飛行を続けた場合は亀裂につながる可能性もあったとして、スカイ社を厳重注意する方針。
 国交省によると、問題の旅客機はスカイ社が04年11月、ブルネイ航空から中古機としてリース契約で購入。ブ航空が同年6月、機体を台湾の整備会社に搬入した際に、右前客室ドアの下側外板にくぼみ(縦6センチ、横1.5センチ、深さ1ミリ)があることが分かった。整備会社は製造元のボーイング社の指示に基づき、アルミ製の補強板で修理。ボ社はこの際、「1年以内に再度修理を行う」との条件を付けた。
 スカイ社は同年12月から羽田―鹿児島線などで運航を開始したが、ブ航空から引き継がれた修理期限について記された文書が社内で共有されず、05年6月の修理期限に気づかずに運航を続けたという。
 今月9日になって、スカイ社の技術担当者が資料整理中に、修理期限が発覚した。スカイ社は同日から運航を停止し、国交省に報告。日本航空に整備を委託、補強板に亀裂の兆候があることが分かった。補強修理は13日に終えた。
 国交省は「安全面への支障は見つかっていないが、必要な情報が共有されていない問題があった」としてスカイ社を厳重注意する。
 スカイ社は「傷のあった状態で飛行したのは本来はあってはならないこと」と説明している。【長谷川豊、野倉恵】

(共同通信) - 3月13日21時1分更新
 スカイマークエアラインズ(SKY)が、ボーイング社から1年以内に行うよう指示された修理の期限を約9カ月過ぎたまま、旅客機を運航させていたことが13日、分かった。機体に不具合は生じていなかったが、国土交通省は社内の安全管理態勢が不十分だったとして、厳重注意する方針。
 国交省によると、旅客機は2004年11月にブルネイ航空から引き渡され、同年12月から運航を始めたボーイング767-300。同年6月に台湾で整備中、右側最前方のドアの下に縦6センチ、横1・5センチ、深さ1ミリのへこみが見つかった。

(スカイマーク発表)
機材整備に伴う機材操りのため、下記の便につきまして欠航及び運休とさせて頂きます。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。
ご予約頂いておりました航空券の払戻し、便変更等につきましては、以下問合せ先までお願い致します。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます (matugaoka)
2006-03-14 15:36:05
今回のケースはSKYの杜撰な機体管理により生じたものと推察しますが、現在日航を含めて航空各社は顧客の獲得に奔走していて肝心の乗客の安全に充分な配慮がなされていなのではないかと思われるふしがある。

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安全に対する考え方 (flight2005)
2006-03-14 17:59:33
>matugaokaさん

顧客は「安全」の土台の上に各サービスを求めていますが、それに気づかない体質なのでしょうかね?
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Unknown (にゃんこ)
2006-03-14 19:21:29
ねこはもう3年以上空港に勤務していますが、SKYは一度も利用した事が無いです。SNAもJALもADOも同様です。

なぜならばANAの方がまだマシだからです。

まあANAもいろいろあるんですけどまだマシです。

もうSKYの社内体制を見直さないとどうにもならないです。しかしそれでは普通の航空会社になってしまうことは間違いないですが・・・
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Unknown (fmat21)
2006-03-14 21:50:18
TBありがとうございます

JALもそうですが、なにか問題が発生しても「安全性に問題はない」という釈明には、危機意識の欠如が感じられます。



車のボンネットのへこみと同じようなレベルで考えていたのかも??

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T.Bありがとうございます (写人)
2006-03-15 07:57:06
昨日、修理から上がって運行を再開したようですが、

ニュースでインタビューを受けた乗客が一様に

怖いと言ってました。

安全第一で安心して利用できるようにしてもらいたいですね。
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コメント感謝です (flight2005)
2006-03-15 08:14:34
>にゃんこさん

空港へ勤務されているのですか。また新たにSKY問題が発表されましたね、整備士が足らない事。安全をどう考えているのでしょうね。

>fmat21さん

へこみを車のボンネットのように考えてはいないでしょうが、あまりにもお粗末です。しかも問題は修理しなくてはならない事を知りながら実施できてない事ですね。

>写人さん

実際に問題の763に乗られた方は恐ろしかったでしょうね。問題機とわかっていたら乗らない人も多かったでしょうね。
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