私家版 野遊び雑記帳

野遊びだけが愉しみで生きている男の野遊び雑記帳。ワンコ連れての野遊びや愛すべき道具たちのことをほそぼそと綴っていこう。

楽しきかなキャンプで料理づくり

2013-09-21 14:44:55 | Weblog

■ 勢いこんでメニュー作り

 すっかりマンネリに陥っている最近のわが家のキャンプは、食事の計画などまったくたてず、いきあたりばったり、その日、キャンプ場へ向かうクルマの中で雑に決めてスーパーに立ち寄って食材を買い、現地に向かうか、先にキャンプ地に着いて設営後に何を食べるか決め、買い物に出かけるかのどちらかだった。ひと言でいえばおざなりになっていた。
 だからというわけではないが、今回は食べたものの写真を1枚も撮っていない。

 9月12日(木)から15日(日)までを予定した3泊4日のキャンプでは、何年ぶりかでぼくが事前にメニューを作って臨んだ。それというのも、楽しい食担をずっと女房に奪われたままだったからである。
家では台所へさえ入らず、料理なんかまったくしたことのない亭主だけど、キャンプとなると喜々として食事作りをはじめる。なぜか、キャンプの食坦は楽しい。だから、今回の久々のキャンプを機にこの大役を取り戻そうとしたのである。

 久しぶりに作ったメニューでは、買い出しの必要もあるので、食材から調味料も1枚のペーパーまとめ、プリントして持参した。
 うっかりレシピのコピーを忘れてきたが、食材と調味料がわかっていれば調理の方法はあらかた察しがつく。それほど簡単な料理ばかりだった。

■ 12日 初日はいたって簡単に

 >昼=コンビニ弁当
  設営優先で現地に向かうクルマの中ですませた。
 
 >夜=天丼・ご飯・餃子鍋・漬け物・総菜・味噌汁
 天丼はスーパーの総菜売場でかき揚げと魚の天ぷらを買い、麺つゆで甘辛く煮てパックご飯の上にのせてつくる。これ、わが家の初日の定番化したメニューである。
 そんなうしろめたさもあって今回は計画の段階で「餃子鍋」を加えた。だが、天丼があるからカロリー過多になるし、「そんなの天丼に合わないわ」という女房によってあえなく却下された。うまいのになぁ。

餃子鍋……ダシを少々入れて沸騰させてたお湯に冷凍餃子を放り込み、細かく切ったネギと一緒に煮こみ、ポン酢で食べる。面倒なときは、最後にポン酢で煮込んでしまう。それもキャンプ流の調理法。


 漬け物と総菜はスーパーで適当なできあいを買う。味噌汁はカップ味噌汁でじゅうぶん。これがうまいのである。ぼくの好みはマルコメの長ネギだけど、さほどこだわりはない。このあたりは女房の、消極的ながらなんとか同意にこぎつけた。

■ 13日 やっぱりダッチオーブンを持参したかった


>朝=餅&ブタ肉・お茶
 スライスしたブタ肉で包んだ餅をホットサンド・メーカーのバウルーで焼き、ポン酢で食べる(この味を知ってから、ホットサンドを長いこと作っていないな)。ほかには前夜の残りの総菜と漬け物をつまみ、飲み物はペットボトルのお茶ですませる。季節は、まだ冷たいお茶でもいい陽気だ。

>昼=たまご納豆もりそば
 人数分の納豆とたまごをボールに入れ、ふわふわになるまでよくかき混ぜる。そばは茹でたものを買っておき、沸騰したお湯にくぐらせる。キャンプ装備には各自用の大きめの器がないので、もりそばとした。
 お椀に納豆と麺つゆを入れて、ザルに盛ったそばを各自でとり、混ぜながら小口切りした万能ネギを散らして食べる。絶品であった。

>夜=ミルク鍋・漬け物
 奈良の明日香地方の郷土料理「明日香鍋」が原型。トリ肉を入れてダシをとり、ネギをはじめキノコなど季節の野菜と切り込みを入れたウインナーソーセージを牛乳で煮込む。本家の明日香鍋との違いは、においのきついチーズを使って味を整えることだ。チーズはクセが強いほど美味になる。最後にうどんを入れて煮込む。
 ふつうの鍋で作っても問題ないが、ダッチオーブンで調理すると味に深みがでる。却下された餃子鍋も同じである。ミルク鍋は、焦げつかせないように強火にせず適度な火加減で煮込む。

 これだけでは物足りないかもしれないと思い、「イカキムチ」を、そして酒の肴に「カプレーゼ」を作るつもりだったが、女房からまるで相手にされず、またしてもあえなく却下だった。たしかに、ミルク鍋だけでじゅうぶんだったし、ぼくの場合、酒の肴はサラミソーセージがあれば何もいらない。

イカキムチ……ぶつ切りにしたイカをごま油で炒め、小切りにした白菜キムチ、タマネギと一緒にさらに炒める。最後に醤油と豆板醤で味を整える。

カプレーゼ……オーソドックスにスライスしたトマトとモッツァレラチーズ、生バジルを交互に並べて塩、コショウを振り、オリーブ油で味つけする。


■ 14日 野外では明快な味つけがいい

 撤収予定日の朝なのでスーパーでクリームパンを買っておいた。前夜のミルク鍋が残るのを想定してできあいのサラダですませる。飲み物は、ペットボトルのお茶&インスタントのカフェオレ。

 コーヒーもそうだが、アウトドアでは微妙な香りや味を楽しもうなどと考えないほうがいい。つまり、本格的にネルドリップで淹れたコーヒーよりもインスタントをおいしく飲むコツを覚えたほうがいい。


■ まぼろしとなったメニューは次回に

 キャンプの日程が1日切り上がったので14日の昼と夜、15日の朝の予定がまぼろしのメニューとなってしまった。実際に女房から「却下!」を食らいそうなものもあるし、積みこみの関係で準備できなかった道具もあるから計画どおりにはいかなかっただろうが、とりあえず、わくわくしながら作った計画なので記録にとどめておくことにする。

 もし、予定どおり15日までキャンプができたときのメニュー計画は次のとおり。
【14日】
>朝=・雑炊(前夜のミルク鍋にパックご飯を入れる)
>昼=・越前風おろしそば(生そば/麺つゆ/大根おろし/貝割れ大根/削り節)
>夜=・炭焼きサンマ(大根おろし)
     ・かつ煮(かつ/麺つゆ/だし/たまご)あるいはとりの唐揚げの甘辛煮
     ・サラダ(市販) 
     ・焼きなす(なす/ショウガ/カツブシ)
     ・カップみそ汁
【15日】
>朝=・パン(パン/ジャム)
     ・ウィンナーエッグ(ウィンナーソーセージ/たまご/サラダ油/塩/コショウ)
     ・コーヒー
 
 秋はやっぱり炭焼きのサンマ(上の写真は数年前のもの)に尽きる。盛大に煙を上げて焼けるのも都会生活では難しくなっており、いまやキャンプならではのメニューだ。
 もし、10月や11月のキャンプが実現したら、これらもそちらで流用することが可能である。その前に、また、飲み屋で、「うん、これってキャンプにいいじゃないか」なんてメニューを見つけてキャンプ流にアレンジしているかもしれない。


この瞬間と出逢うためにキャンプへくる

2013-09-19 23:13:27 | Weblog

■ ローテーブルはやっぱり必需品だった 

 9か月ぶりのキャンプは、予報になかた夜半の雨、それも強い雨に見舞われたが無事にしのぐことができた。

 キャンプの朝がいつもそうであるように、ぼくは5時過ぎには起きて外へ出た。7月のキャンプだったら4時過ぎには起きる。天気さえよければ、キャンプは朝こそが至福のときだからだ。
 この日は、相変わらずの曇り空が気持ちまで曇らせる。わんこのルイを連れ、ぼくもともどもトイレで朝のつとめをすませるための散歩に出た。人の気配がほとんどない環境が実に晴れやかだ。

 サイトへ戻り、まだ寝ている女房はそのままにして、EPIのバーナーでお湯をわかし、インスタントのカフェオレをいれた。昨日、食材の買い出しのときに女房が買っていたカステラをひと切れ食べてみると、これが実にうまい。朝食前だというのにたてつづけに3切れ食べてしまった。

 失態は小さなローテーブルを持参しなかったことだった。荷物を減らすために故意に持ってこなかったのだが、天板がステンレス製のユニフレームの「焚き火テーブル」であれ、もうとっくに廃版になってしまった3ウェイテーブルであれ、調理台代わりにも、またこういうときにもなにかと重宝するからやっぱりぼくには必需品だった。


■ 待っていたこの陽光! 

 涼しい。東京の暑さからの解放感が実に気持ちいい。温度計を見ると気温は20℃。一夜明けてからりとした高原ならではの乾いた空気である。
 冷めてきたカフェオレをすすっていると、目の前の林の向こうから太陽が射しはじめた。そう、こういう朝を迎えたくてキャンプにくるのだ。こういう光のページェントと出逢うために早起きしているのだ。

 陽光は鋭く、しかし、柔和に林を切り裂いて届いてきた。今日という一日がおだやかで、秋の恵みの光を奏でてくる予感たっぷりにふりそそいでくる。刻々と変化する朝の光を浴びながらぼくは恍惚として見とれ、すんでのところでカメラを向けるのを忘れるところだった。
 頭上の空はまだ雲が覆っていたが、この日が秋晴れになる確信があった。そして、確信はまもなく現実になった。

 朝食はホットサンドメーカー「バウルー」で焼いた切り餅だ。わが家のキャンプの定番でもある。薄切りのブタ肉と一緒に焼き、ポン酢で食す。これが激ウマで油断すると食べ過ぎてしまう。ぼくたちにはひとり2個くらいがちょうどいいはずなのだが、ついつい3個ずつ食べてしまった。写真を撮ってる気持ちの余裕さえなかった。
 バウルーは、もちろん、ホットサンドも作れるし、わが家のキャンプの朝には欠かせない必需品である。いずれ詳しくレポしたい。


■ 台風が発生した! 

 朝食を終えたあと、女房が管理事務所でとんでもない情報を仕入れてきた。前夜、ロッジに泊まっていてこの日帰るカップルの女性と管理人の奥さんが台風の話をしているというのである。
 まさかと思いつつアイフォンで天気予報をみると明け方に南方洋上で台風18号が発生し、関東甲信越直撃の可能性が高いというではないか。しかも、かなりの大型らしい。

 この日13日(金)も、朝のうちは雨の予報が出ていたが、さいわいそれもなかったし、昼間は晴れだという。だが、翌14日(土)の午後からはどうやら下り坂になるらしい。そして、撤収予定の15日(日)はどっぷり雨の予報である。雨の中の撤収など想像もしたくない。

 若いころならいざ知らず、雨のキャンプは願い下げだから予定を1日切り上げて帰りたい。この日に合流するはずの従姉夫妻は2泊の予定でくるが、お互い高齢キャンパーだから、雨が降るとわかっているのにあと1泊の未練は残さないに違いない。
 よし、明日帰る。肚は決まった。


■ ずっとはずされたままの食担 

 いつの間にか空はすっかり晴れ上がり、秋の日射しが心地いい。金曜日ながらポツリポツリとクルマが入ってくるが、みんな電源なしテント専用サイトへいってしまうので、こちらは相変わらずのがら空きである。ルイのような臆病で夜中でも吠えるわんこ連れにはありがたかった。

 9か月ぶりのキャンプなので、食担は女房から取り上げようと思っていたが、どうも女房がいい顔をしない。ふつうは、「キャンプにきてまで食事のしたくやあとかたづけなんかしたくないと思うはずなのに、もともと料理が嫌いじゃない根っからの主婦のこのひとは、ある時期からキャンプでの非日常の料理のおもしろさを知ってしまったようだ。

 それでも、昼のメニューはぼくの予定どおり「たまご納豆そば」であり、夕飯は「ミルク鍋」である。昼飯はともかく、ミルク鍋は、確実に女房のしきりになるだろう。キャンプでありながら、確実に彼女が微妙な味つけにこだわるからだ。
 本来ならダッチオーブンを使うはずだったが、今回は荷減らしで持参していない。ふつうのナベでの料理となる。やっぱりぼくの出る幕はなくなるはずだ。

 今回、ひそかに作った食事メニューは、半分くらいしか実現できなかったが、ぼくとしてはかなり完成度が高いという自負がある。次のエントリーで記録としてとどめておきたい。

1月以来のキャンプは波乱含みで

2013-09-16 10:08:52 | Weblog

■ シェラと最後に過ごしたとなりのサイトへ 

 9月12日(木)から15日(日)までの3泊4日で予定したキャンプは、年越しキャンプ以来になるので9か月ぶりとなる。敬老の日の16日(月)を休息日にあてたので余裕たっぷりの日程を組んでのぞんだ。
 昨年11月から苦しんだ膝痛とそれにつづく腰痛もすっかり完治し、体調も肩に痛みを残している以外、体調は問題なかった。

 それでも出だしから波乱含みだった。
 出発の日の朝、クルマの屋根にキャリーを搭載しようとして小さな部品を紛失した。キャリーをあきらめ、ダッチオーブンや焚き火台などの装備を減らし、積み込みを終えて出発できたのは午前11時過ぎだった。

 中央道の八王子ICへ向かっていると、13日に合流を予定している従姉から家人のケータイに電話がきた。予定していた八千穂高原駒出池キャンプ場が14日(土)~16日(月)は貸し切りになっているとのこと。そこまでチェックしていなかった。

 急きょ、予定を清里中央オートキャンプ場へと変更。三連休を控えて予約が取れるかどうかチェックするとどうやら問題ないもよう。とりあえず、予約だけ入れて向かう。
 むしろ、駒出池よりも清里中央のほうが混雑しているのではないかと思っていたが、予約が取れてひと安心。

 清里中央オートキャンプ場は、八千穂駒出池キャンプ場とならんで親しんできたキャンプ場である。女房はむしろこちらのほう好みですらある。ただ、17年間溺愛してきたわんこのシェラと最後にキャンプを楽しんだキャンプ場でもあり、そのため、シェラが死んでからはなかなか足が向かなかった。

 清里中央でのキャンプの場合は大半を電源サイト借りている。だが、今回は駒出池のつもりだったので電源を使う準備はしていない。電源なしのサイトを借りると、結果的にシェラと最後に過ごしたサイトのとなりのサイトに落ち着いていた。
 これらすべてシェラの引き合わせかななんて思ってしまう。


■ 予期せぬ雨に遭遇 

 設営は、われながら9か月のブランクをまったく感じなかった。むしろ、以前よりも手早く設営を完了することができた。もしかしたら、オレってベテラン? 今回はそんな感じで、すっかり気をよくしていた。

 わが家へやってきて2年になるルイは、これが5回目のキャンプとなる。最初からテントの設営や撤収となると激しく吠えたててぼくたちを困らせる。どうやら、ポールが怖いらしい。今回もテントを組み立てはじめると大騒ぎがはじまった。
 クルマの中へ入れても暴れてシートに噛みついたりしかねないので、設営の間、女房がサイトが見えない場所までルイを連れていってつないできた。

 ひととおりの設営を終え、長坂ICの前にあるスーパーまで買い出しに向かう。長坂の町まで降りると道路が濡れている。どうやら雨が降ってやんだばかりらしい。幸運だったと思ったのは早計だったのをやがて知ることになる。
 買い物をすませ、外へでるととっぷりと日が暮れていた。大泉を通り、清里へ向かう道すがら、雨粒がフロントグラスに当たりはじめた。今回のキャンプで雨は想定外だった。トイレなどへいくためのビール傘を持参しなかったのが悔やまれる。

 サイトへ着くと雨が降りだした。買い物に出かける前にコールマンのワンマントルランタンにホワイトガソリンを入れ、こわれたマントルを新しくつけかえ、ポンピングを終えておいたのですぐに明かりをともすことができた。このところ、電源サイトの利用が多くなっていたので、ガソリンランタンは久しぶりである。

 ガソリンランタンはいつも2~3台持参する。だが、今回は荷物をへらすために1台だけにした。ぼくたちだけのキャンプならそれでもいいが、グループキャンプとなるとテーブルまわりで使う小ぶりのランタンがほしくなる。何を導入するか考えてみたい。すでに候補はいくつかあるが、少しばかり研究してみたい。


■ そして、雷雨となって 

 午後7時過ぎから雨は本格的に降りはじめた。八ヶ岳の方角から、あるいは反対側の南アルプスの方角からも雷鳴が響いてくる。シェラがいたころは、雷におびえるシェラをなだめるのに苦労した。
 しかし、シェラがいないいま、おびえているのは女房だけである。雷が近づいてきたら、テントの横に停めてあるクルマに逃げるなり、管理棟へ逃げ込めばいい。そういってなだめつづけた。

 8時過ぎ、テントの外からぼくたちを呼ぶ声が聞こえた。首を出すと管理人の奥さんがクルマでやってきて、「雨がひどくなったら、ロッジの*番を開けておくから避難してください」とのやさしい言葉。帰りがけにわざわざ寄ってくれたのである。

 テント泊はぼくたちを入れて2組。ロッジにも1組しかないからできるサービスだが、なんともうれしい心遣いだ。女房はもうすっかり寝るときはロッジへ移ると決めている。
 幸い、雷はこちらへ近づいてくることもなく、雨は9時過ぎには弱まり、就寝時の11時にはほとんどやんでいた。

 こんなとき、外へでるとたいてい星空が見えるのだが、この夜は雲がたれこめているのだろう、まったく星は見えず、暗い夜を迎えていた。波乱含みの初日だった。
 やがて、この夜のいやな予感が現実になって朝を迎えることになる。


デジタル機器よりフィールドベッドのほうが必要かな

2013-09-08 22:50:55 | Weblog

★あきらめかけた9月のキャンプ 
 この3週間、会社自体も65年の歴史の中で経験したことのない事件に遭遇し、せわしない日々を送ってきた。外からの揺さぶりと内なる動揺のはざまでてんてこまいした。事実関係をきちんとたしかめもせずに社外の知己の何人かが急ぎ距離をおく動きがぼくには滑稽だった。それ以上に、多くの激励もまた失ったものをおぎなってあまりある収穫だった。
 まわりの人間の本質はこちらがピンチのときにはっきりと見えてくる。騒ぎを起こした愚かな元社員のおかげで、たくさんのことを学んだ。

 11日(水)から遅い夏休みをとり、来週月曜日の敬老の日をからめた6日間の休暇は当初からの計画だった。そして、9か月ぶりにキャンプへ出かけるつもりだった。しかし、前述した事件のために無理かもしれないとなかば諦めかけていたが、なんとか出かけることができそうなめどがたった。
 ただ、11日は微妙だし、家人の仕事のやりくりもできないらしいので、出発は木曜日の12日からとなった。いざとなったら、金曜日だけの夏休みになるかもしれない。それも立場上、しかたないだろう。
 
★すっかり勘も鈍ってしまい 
 そんなわけで、土曜日の昨日、個人装の準備をした。年越しキャンプ以来だから、すっかり勘が鈍っている。例年のようにゴールデンウィークや7月梅雨明けキャンプをやっていれば、皮膚感覚で個人装もすぐにできるのだが、どうも余計なものまで持参しそうでうんざりする。
 
 買い物はともかく、気分だけでもアウトドアに切り替えようと、昼過ぎからいきつけのアウトドアショップのWILD-1多摩ニュータウン店へ向かった。店の前までいって驚いた。駐車場へ向かうクルマの列が延々つづいている。夏休みが終わって一段落したと思ってタカをくくっていたのが間違いだった。三連休を控えての混雑なのだろうか。
 100メートル以上延びた駐車待ちの列に加わることなく、そのままパスしてWILD-1をあとにした。
 
 そういえば、夏休み前にも一度訪ねて、やっぱりクルマが並んでいたのですぐに引き返した記憶がある。またしてもアウトドアのブームが戻ってきたのだろうか。7~8年のサイクルでブームがやってくる。過熱してもやがて冷めるが、また、新しい人たちがやってくる。たいていは子供の成長を理由にするのだが、な~に、実は親も飽きているのだ。

★デジタル機器がどうなるか 
 今度のキャンプで、うまく木曜日に出発できたら、終始、会社との連絡がとれる状況にしておきたい。パソコンまでは必要ないだろうが、アイフォンとアイパッドくらいは持参しておきたい。
 ただ、電源サイトではないので、大容量のバッテリーと充電用ソーラーパネルも持ちこむことにした。
 
 ついでに読書も電子書籍に頼ろうと思う。ふだん、会社の往復ではアイパッドミニを読書端末に兼用しているが、キャンプではバッテリーが長持ちするキンドルペーパーホワイトを使うつもりでいる。というのも、あるテーマにそった資料としての電子書籍を10冊近くダウンロードしたまま読めずにいるからだ。
 
 というわけで、今回のキャンプではいろんなことをやろうと欲張っている。それらが無駄な意欲なのは経験的にわかっているというのに、勘が鈍ってできるような錯覚に陥っている。
 その一方でなにもかも忘れ、たっぷり昼寝をするオプションもあるから、電子機器以上に必要な装備はコット(キャンプ用ベッド)ということになる。
 となると、アイパッドもキンドルも、ソーラーパネルさえも無用の長物と化すかもしれない。
 9か月ぶりのキャンプは準備の段階で混乱のきわみにある。


9月3日(火)のつぶやき

2013-09-04 02:18:30 | Weblog

以前は、キャンプをすること自体が楽しかった。キャンプそのものが目的だった。キャンプは手段にすぎない、楽しみはほかにある、などとしたり顔でほざくビギナーを憐んだものだった。
いまも同じだと断言できる自信がない。もう一度、アウトドアライフを心底楽しめる精神の余裕を取り戻したいものだ。


ほかの人はいざ知らず、ぼくにとっての楽しいキャンプは簡素な装備でいかに野遊びを充実させるかだった。簡素であるためには孤独でなくてはならない。孤独こそが野遊びがくれる愉悦の源泉だ。
孤独を捨てたとき、くだらないたくさんの装備に埋もれて楽しかるべき野遊びがどんどんつまらなくなった。