北国(ほっこく)新聞に、こんな記事があった。
老化防止に「効果」 山中温泉・第2菊の湯
【5月27日03時13分更新】
加賀市山中温泉の浴場の一つ「第2菊の湯」は水素を豊富に含む泉質であることが、廣瀬幸雄金大大学院客員教授・同大名誉教授の26日までの調査で分かった。これまで温泉成分としては認知されてこなかった水素だが、老化防止作用があるとされることから、温泉の効用を表す新たな指標として着目した。温泉1リットル中の水素量は湯治場として有名な秋田県玉川温泉の5倍以上で、廣瀬氏は「温泉地では全国一」と太鼓判を押している。
第2菊の湯は、山中温泉中心部の総湯「菊の湯」から約3キロ離れた同温泉長谷田町にある。廣瀬氏の測定では、温泉1リットル当たりの水素量は397ppb(ppbは十億分率)。菊の湯も167ppbと高い数値を示した。水道水1リットルに含まれる水素量は0.02ppbにすぎない。
出張の際、各地の温泉を調査してきた廣瀬氏によると、第2菊の湯の水素量は突出して多い。主要な温泉を調べた日本水科学研究所の測定値でも、水素量が比較的多いところで玉川温泉の70ppb、鳥取県三朝(みささ)温泉33ppb、北海道二股ラジウム温泉水31ppb、大分県由布院温泉28ppbなどとなっている。
水素には活性酸素を取り除く作用があることが、日本医科大の研究チームなどによって指摘されている。活性酸素は体の老化、がんや生活習慣病を引き起こす一因とされる。
温泉に含まれる鉱物や有機成分は、効用を示す目安となってきた。温泉法で定義される温泉の成分に水素量は該当しないが、水素が健康に与える影響の研究が進んだことで、入浴、飲用による効果が注目されている。
第2菊の湯に水素量が多い理由の調査はこれからで、廣瀬氏は測定データを加賀市に提供し、山中温泉の効用を示す新たな看板にならないか、活用策を協力して探る。
廣瀬氏は、温泉中の水素量が時間の経過でどう変化するかも調査。密封しなければ2日でほぼゼロとなり、戸室石を使って廣瀬氏が開発した「水素水の素」を入れると、2カ月半経過しても減少率は2割にとどまったという。廣瀬氏は「測定機械の故障かと思うほどの水素量だった。温泉街の活性化のお役に立ちたい」と話している。
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/HT20120527401.htm
周辺には山中温泉医療センターがあるが、特に水素療法とはうたっていない。
今後は水素浴の効果が明らかになってくるかもしれない。