昨日のことになるが、Globescan と BBC が毎年行っている「世界各国好感度ランキング(正式名称 BBC/GlobeScan Country Influence Poll)」の2011年版が公表された。
・Positive Views of Brazil on the Rise in 2011 BBC Country Rating Poll(2011年3月6日 globescan.com)
・Views of U.S. Influence Steadily Climb Under Obama(2011年3月7日 IPSNEWS)
去年の結果については以下参照(手抜き)
・<世界世論調査>中国の国際的イメージに改善見られず―BBC(2010年4月21日 recordchina.co.jp)
・Global Views of United States Improve While Other Countries Decline(2010年4月18日 globescan.com)
今年の調査は、2010年12月2日~2011年2月4日にかけて全部で27カ国を対象にして行われた(おまけ参照)。
その結果としては、良くも悪くも世界の状況を反映してたというか・・・。
以下、2011年3月6日分 globescan.com『Positive Views of Brazil~』から結果の概要を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
Compared to a year earlier, negative ratings of the United States have dropped a striking nine points on average across the countries surveyed both years, while positive ratings are up a more modest four points.
Ratings of the influence of many other countries, meanwhile, have declined over the past year.
On average, positive ratings of the United Kingdom and Japan are down three points, Canada down six points, and the European Union down four points.
Ratings of the United Kingdom’s influence in the world declined significantly in 11 countries and rose in only three. (See note at foot of page two for details of how these tracking averages have been calculated)
Germany is the most favourably viewed nation (an average of 59% positive), followed by Japan (53%), the United Kingdom (52%), Canada (51%), and France (49%). The European Union is viewed positively by 53 per cent. In contrast, Iran is the least favourably viewed nation (15%), followed by Pakistan (16%), North Korea (17%), Israel (19%), and Russia (30%).
While it is not among the most favourably viewed nations, the improvement in the ratings of the United States means it has now overtaken China in terms of positive perceptions.
Fifteen countries view China favourably on balance, with an average of 41 per cent feeling it has a mostly positive influence in the world and 38 per cent feeling its influence is mostly negative.
(These 15 countries include three countries that lean positive, but within the margin of error.)
Iran attracts mostly negative views in all countries polled except Mexico and Pakistan—on average, 56 per cent rate it negatively.
Views of Iran in China and Russia have deteriorated—positive views have dropped 11 points among the Chinese people (30%) while negative views of Iran have jumped up 13 points among Russians (to 45%).
(以下略)
---- 引用以上 ----
・・・中国に厳しい視線が向けられたか。
とりわけ、アジア諸国の人達は中国に対して厳しい見方をしていたが、一番中国を嫌っていたのは日本だった。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達の中国に対する視点の割合を表にした画像を(略
他の国の人達に比べると、日本にいる人達が中国に対して好意的な視点を持ってないのが明らかという・・・。
それでも、経済面では日本と中国との関係は依然強いってのは、色んな意味で興味深いというか・・・。
一方、このランキングで嫌われてる側で毎年上位を占めてるイスラエルは、今年は少し状況が良くなったようだ。
とはいえ、全体的には「嫌われ者」というイメージは根強いみたいだけど・・・。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達のイスラエルに対する視点の割合を表にした画像を(略
トルコでイスラエルへの評価が厳しいのは、去年5月に起きた支援船襲撃事件が影響してるか。
つーことを踏まえると、この調査ってのは良くも悪くも世界の情勢を(略
まぁ、イスラエルへの評価が厳しいのは、イスラエルの過去の言動も一因だけどね・・・(パレスチナの人達への扱いは特に)。
で、この所(経済的な意味で)「世界の孤児」と化しつつある日本に対しては、割と意外な結果とあいなった。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達の日本に対する視点の割合を表にした画像を(略
これだけ日本が好意的に観られてるってのはどういうことなんだろうか?
そこには色々な理由があると思われるが、1つには日本がやってること実態や日本の事情がほとんど日本国外(へたすると日本国内にすら)伝わってないから、という理由があったりしてな。
このことについては、3年前に書いたことの繰り返しになるけど・・・。
・日本の実態を知らないが故?(2008年4月30日 flagburner's blog(仮))
なんてことを踏まえれば、現在の世界では、日本に対する幻想なんてのが世界中で一人歩きしてる、とすら言えるのかもしれない。
ただ、ある国に対する幻想を抱かれるのは日本に限らないけど・・・。
つーか、今回の調査結果を使って、「日本は世界各国から好かれてる」なんて喧伝する人が出てくる悪寒。
おまけ:この調査の対象となった国は以下の通り。
カナダ、米国、メキシコ、ブラジル、ペルー、チリ、英国、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ドイツ、トルコ、ロシア、ガーナ、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、パキスタン、インド、インドネシア、オーストラリア、フィリピン、中国、韓国、日本
・調査人数:28,619
・調査形式:電話か対面式
・国ごとの誤差:±2.8~4.9%
ただし、8カ国(ブラジル、中国、エジプト、インドネシア、メキシコ、フィリピン、ポルトガル、トルコ)では都市部のみでの調査となっている。
ちなみに、日本でこの調査を担当したのは、ナベツネ機関紙こと読売新聞。
方式は(悪名高い)対面式。
・Positive Views of Brazil on the Rise in 2011 BBC Country Rating Poll(2011年3月6日 globescan.com)
・Views of U.S. Influence Steadily Climb Under Obama(2011年3月7日 IPSNEWS)
去年の結果については以下参照(手抜き)
・<世界世論調査>中国の国際的イメージに改善見られず―BBC(2010年4月21日 recordchina.co.jp)
・Global Views of United States Improve While Other Countries Decline(2010年4月18日 globescan.com)
今年の調査は、2010年12月2日~2011年2月4日にかけて全部で27カ国を対象にして行われた(おまけ参照)。
その結果としては、良くも悪くも世界の状況を反映してたというか・・・。
以下、2011年3月6日分 globescan.com『Positive Views of Brazil~』から結果の概要を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
Compared to a year earlier, negative ratings of the United States have dropped a striking nine points on average across the countries surveyed both years, while positive ratings are up a more modest four points.
Ratings of the influence of many other countries, meanwhile, have declined over the past year.
On average, positive ratings of the United Kingdom and Japan are down three points, Canada down six points, and the European Union down four points.
Ratings of the United Kingdom’s influence in the world declined significantly in 11 countries and rose in only three. (See note at foot of page two for details of how these tracking averages have been calculated)
Germany is the most favourably viewed nation (an average of 59% positive), followed by Japan (53%), the United Kingdom (52%), Canada (51%), and France (49%). The European Union is viewed positively by 53 per cent. In contrast, Iran is the least favourably viewed nation (15%), followed by Pakistan (16%), North Korea (17%), Israel (19%), and Russia (30%).
While it is not among the most favourably viewed nations, the improvement in the ratings of the United States means it has now overtaken China in terms of positive perceptions.
Fifteen countries view China favourably on balance, with an average of 41 per cent feeling it has a mostly positive influence in the world and 38 per cent feeling its influence is mostly negative.
(These 15 countries include three countries that lean positive, but within the margin of error.)
Iran attracts mostly negative views in all countries polled except Mexico and Pakistan—on average, 56 per cent rate it negatively.
Views of Iran in China and Russia have deteriorated—positive views have dropped 11 points among the Chinese people (30%) while negative views of Iran have jumped up 13 points among Russians (to 45%).
(以下略)
---- 引用以上 ----
・・・中国に厳しい視線が向けられたか。
とりわけ、アジア諸国の人達は中国に対して厳しい見方をしていたが、一番中国を嫌っていたのは日本だった。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達の中国に対する視点の割合を表にした画像を(略
他の国の人達に比べると、日本にいる人達が中国に対して好意的な視点を持ってないのが明らかという・・・。
それでも、経済面では日本と中国との関係は依然強いってのは、色んな意味で興味深いというか・・・。
一方、このランキングで嫌われてる側で毎年上位を占めてるイスラエルは、今年は少し状況が良くなったようだ。
とはいえ、全体的には「嫌われ者」というイメージは根強いみたいだけど・・・。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達のイスラエルに対する視点の割合を表にした画像を(略
トルコでイスラエルへの評価が厳しいのは、去年5月に起きた支援船襲撃事件が影響してるか。
つーことを踏まえると、この調査ってのは良くも悪くも世界の情勢を(略
まぁ、イスラエルへの評価が厳しいのは、イスラエルの過去の言動も一因だけどね・・・(パレスチナの人達への扱いは特に)。
で、この所(経済的な意味で)「世界の孤児」と化しつつある日本に対しては、割と意外な結果とあいなった。
参考までに、2010年3月6日 globescan.com『Positive Views of Brazil~』内にある『Background』から、各国の人達の日本に対する視点の割合を表にした画像を(略
これだけ日本が好意的に観られてるってのはどういうことなんだろうか?
そこには色々な理由があると思われるが、1つには日本がやってること実態や日本の事情がほとんど日本国外(へたすると日本国内にすら)伝わってないから、という理由があったりしてな。
このことについては、3年前に書いたことの繰り返しになるけど・・・。
・日本の実態を知らないが故?(2008年4月30日 flagburner's blog(仮))
なんてことを踏まえれば、現在の世界では、日本に対する幻想なんてのが世界中で一人歩きしてる、とすら言えるのかもしれない。
ただ、ある国に対する幻想を抱かれるのは日本に限らないけど・・・。
つーか、今回の調査結果を使って、「日本は世界各国から好かれてる」なんて喧伝する人が出てくる悪寒。
おまけ:この調査の対象となった国は以下の通り。
カナダ、米国、メキシコ、ブラジル、ペルー、チリ、英国、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ドイツ、トルコ、ロシア、ガーナ、エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、パキスタン、インド、インドネシア、オーストラリア、フィリピン、中国、韓国、日本
・調査人数:28,619
・調査形式:電話か対面式
・国ごとの誤差:±2.8~4.9%
ただし、8カ国(ブラジル、中国、エジプト、インドネシア、メキシコ、フィリピン、ポルトガル、トルコ)では都市部のみでの調査となっている。
ちなみに、日本でこの調査を担当したのは、ナベツネ機関紙こと読売新聞。
方式は(悪名高い)対面式。