最近よく注意して見るようになりましたが、日本酒の瓶のラベルには本当に色々なものがあって、とても面白いですね。
このお酒も、酒屋さんの冷蔵庫で初めてこのラベルを見た時から「いつか飲んでみたいなぁ」と思っていました。
ラベルにも書かれていますが、「洌(れつ)」は「清くつめたきこと」。まさにその通りの味です。
作り手は小嶋総本店。山形県は米沢市にある、創業400年の蔵元です。
よく見ると精米歩合40%とあり、これだけ見るとまんま大吟醸ですが、淡麗な吟醸酒とは全く違います。どっしりとした飲み口、圧倒的な存在感。これは先に飲んだ「篠峯」のさらに上を行きます。けれど、決して粗野で荒っぽい味ではありません。
辛口。まさに雪解け水の冷たさを思わせる、切れるような辛口です。ただしっかりと味があり、芯があって、飲んだ後も上顎から上の方に香りが残ります。一方で甘みと酸味が同時に、けれどもお互い喧嘩せず、絡み合いながらそれぞれ主張していて、何とも複雑な後味です。
勿論、甘みや酸味のどれかだけが強く舌や喉に残り過ぎることもありません。とても潔い後味。
これはよく出来た水割りと同じで(レモンハートの白州の水割りが懐かしい)、お酒の元が水なのだということを改めて感じさせられます。
このところ何だか日本酒の色々なバリエーションに驚きっぱなしですが、本当に奥が深いです。この「洌」も1瓶飲み終わるまでにまた色々と感じることがあるでしょう。引き続き、楽しみです。
株式会社 小嶋総本店
山形県米沢市本町二丁目2-3
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