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惜しい!?日光金谷ホテルの圧倒的な本物感

2023年10月05日 | 旅行やお出かけ
その歴史ある和洋折衷が昭和世代にはとても心地よかったです!


初めての日光観光、メインディッシュの「日光金谷ホテル」を最大限に楽しむべく、まずは旅の始まりからと、スペーシアXのコックピットシートをゲットしました!

惜しい!?日光金谷ホテルの圧倒的な本物感

惜しい、何かが惜しい。エントランスまでの長い坂、別館に続くとってつけたような回廊に中途半端な階段、あえて「バリアアリー」を継続してきたという考えもあるかもしれないが、足の悪い連れ合いにとって、この坂とホテル内の階段は散策に行くのを躊躇させるほど。部屋にコンセントは少なく、アルミのサッシは古臭い。そして寒暖計や上下に動かすスイッチも昭和にトリップするには十分だ。バスルームも至って普通だが、だからといってこの時代に温泉どころか大浴場があるわけでもない。そんな、明治・大正・昭和・平成・令和を生き抜いてきたホテルが醸し出す軽薄さと重厚さ、なんでもありの和洋折衷が生み出す混沌と宿泊費を天秤にかけた時、果たしてどれだけの人がこのホテルを再度選ぶのだろう。訪れた人の意見が2分するこのホテル、ホテルが人を選ぶとはこういう事をいうのだろうか。

訪れたのは日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」。150年の歴史はその表も裏も包み隠さず見せつける。ちなみに日光金谷ホテルの車は「金谷カテッジイン」として開業した年にちなんで全て「18-73」。

その圧倒的な昭和感をどう評価するか。照明の薄暗さや重厚感は1936年に建てられた国会議事堂を彷彿とさせる。1965年に建てられた日本で最初の億ション、原宿のコープオリンピアや、昨年解体された1972年に建てられた銀座にあったカプセル型集合住宅、中銀カプセルタワービル、この辺りの昭和ノスタルジーが好きな人にとってもたまらない建物だとは思う。だが実際に泊まった人が2回目の宿泊をどう考えるか、宿泊した人にその感想を聞いてみたいとは思う。余談だが、勉強会でよく使う参宮橋にあるオリンピックセンターも昭和感満載だ。受付で支払いをする時に使うレジスターはもはやここでしか見ない。だからつい会計時にこの機械について係りの人と話し込んでしまう。

今回の1泊旅行だが、様々な偶然が重なり決定した。そして色々と調べていくうちに、ここに泊まる事が最大の目的となった。だから早くに到着し、東照宮なぞを見学することもなく、ギリギリまで滞在した。このような機会が再度あるかわからないから、ここでの全ての経験に全力を尽くしたのだ。もちろん楽しみの一つであるディナーもそうだ。特に「日光虹鱒のソテー金谷風」は、フォークとナイフで丸ごとの魚を食べた事の無い私にとって最大の鬼門と感じていた。だから粗相の無いようYouTubeで丸ごとの魚のフレンチ的な食べ方まで学んでこの舞台にのぞんだ。もちろんそんな付け焼き刃の知識で上手く食べられるわけがなかったが、あの重厚な雰囲気の中(素敵な天井にむき出しのエアコンもご愛嬌)、美味しい料理も合わさり、とても心地よい時間を過ごす事ができた。

何かが惜しいと最初に書いたが、確かに個々のパーツはツッコミどころが満載だ。だが泊まってみたらわかるが、それは枝葉末節でしかない。温かい雰囲気のホテルマンが誇りを持って仕事をするこのホテル。このホテルを選びこのホテルに選ばれる人はどんな人なのか。宿泊した著名人がなぜ何度も訪れたがるのか。最初に感じた「惜しい」の先にあるものを知りたい気持ちが沸々とと湧き出している自分がいる。だからもう一度泊まってはみたい。ただ、宿泊費とあのエントランスに続く坂道に、連れ合いがどんな答えを出すか。それはまだ聞けてはいない。


日光金谷ホテルのエントランスまでの坂をスーツケースで上がるには凸凹すぎます。
宿泊客は車を使うのが当たり前なのでしょうか?


部屋は至ってシンプルです。
それがとてもいいですね。


エントランス横にある丸型ポスト。
かわゆすぎます。


何故だか温度計が目に付きます。
冬の寒さが格別なのでしょうか。


Nathionalブランドの常備灯。
これだけでもテンションが上がります。


このスイッチ。
多くの宿泊客がこのスイッチを使っただろうに、皆さん丁寧に使ってきたのでしょうね。


増改築を繰り返し、そこに回廊を設置したのでしょうね。
こういう昭和感がたまらなく好きなのです。


画像は神宮橋交差点付近にある「憧れの元祖・億ション」、コープオリンピア

黒川紀章が設計し、1972年に建設された「メタボリズム(建築を生命体のように新陳代謝させる建築運動)建築」の代表格。ビジネスマンが「都市のセカンドハウス」として利用すること想定して、銀座8丁目の好立地に建てられた「中銀カプセルタワービル」は、その強烈なビジュアルから、一度見た人の記憶に残り続けるといっても過言ではない魅力的な建造物でしょう。

次の日の朝、ホテルからこの滝までランニングをしました。


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