いつも見ている樹木のポータルサイトには、毎日のように「どこそこの企業が植樹活動をした」というニュースが掲載されています。2年前にも同じことを書きましたが、そのほとんどは「グリーンウォッシュ」だと私は思っています。
欧米では「環境にやさしい企業」を装う行為を、「ホワイトウォッシュ(汚れた壁を白く塗り変えること)」をもじって「グリーンウォッシュ」と呼んでいます。
ある企業は自社の植樹活動をテレビCMでアピールしていますが、私は「CMに使うお金を別の環境活動に使ったら?」と思いながら見ています。これもグリーンウォッシュでしょう。
先日、グリーンウォッシュに関するセミナーが開催されたので参加してきました。そこで事例の一つとして取り上げられたのがニッサンの電気自動車「リーフ」。
下はニッサンのWebサイトですが、特徴の第一に「ゼロ・エミッション」を掲げています。説明文は「走行中の排出ガスはゼロ。CO2はもちろん、窒素酸化物も一切出しません」。

最初は「この表現のどこに問題があるの?」と思いました。しかし、BMWが電気自動車を発売した際の以下の広告は「グリーンウォッシュである」と指摘され、最終的にBMWはこの広告を取り下げたそうです。

BMWの広告「楽しさ100%、排出ガス0%」(セミナー会場のパワーポイント映像)
理由は、電気は化石燃料や原子力でつくられ、CO2の排出量は0ではないから。欧米の「グリーンウォッシュ」に関する意識はここまで進んでいるということですね。
ニッサンの「リーフ」は今の日本では許されるレベルだと思いますが、以下の「いろはす」のCMは明らかにグリーンウォッシュでしょう。
植物由来の素材を使ったペットボトルであることを、植物から生まれたような表現でアピールしていますが、その素材は全体の5~30%に過ぎません。欧米なら即取り下げでしょうね。
偉そうに書きましたが、実は私も仕事でしょっちゅう「環境にやさしい商品」とか「自然な味わい」などと書いています。ヨーロッパではこういう表現も根拠を示さない限り×だそうです。
現在の日本は「グリーンウォッシュ」という言葉さえ知られていませんが、そのうちに表現が厳しく規制されるでしょうね。困ったな~
欧米では「環境にやさしい企業」を装う行為を、「ホワイトウォッシュ(汚れた壁を白く塗り変えること)」をもじって「グリーンウォッシュ」と呼んでいます。
ある企業は自社の植樹活動をテレビCMでアピールしていますが、私は「CMに使うお金を別の環境活動に使ったら?」と思いながら見ています。これもグリーンウォッシュでしょう。
先日、グリーンウォッシュに関するセミナーが開催されたので参加してきました。そこで事例の一つとして取り上げられたのがニッサンの電気自動車「リーフ」。
下はニッサンのWebサイトですが、特徴の第一に「ゼロ・エミッション」を掲げています。説明文は「走行中の排出ガスはゼロ。CO2はもちろん、窒素酸化物も一切出しません」。

最初は「この表現のどこに問題があるの?」と思いました。しかし、BMWが電気自動車を発売した際の以下の広告は「グリーンウォッシュである」と指摘され、最終的にBMWはこの広告を取り下げたそうです。

BMWの広告「楽しさ100%、排出ガス0%」(セミナー会場のパワーポイント映像)
理由は、電気は化石燃料や原子力でつくられ、CO2の排出量は0ではないから。欧米の「グリーンウォッシュ」に関する意識はここまで進んでいるということですね。
ニッサンの「リーフ」は今の日本では許されるレベルだと思いますが、以下の「いろはす」のCMは明らかにグリーンウォッシュでしょう。
植物由来の素材を使ったペットボトルであることを、植物から生まれたような表現でアピールしていますが、その素材は全体の5~30%に過ぎません。欧米なら即取り下げでしょうね。
偉そうに書きましたが、実は私も仕事でしょっちゅう「環境にやさしい商品」とか「自然な味わい」などと書いています。ヨーロッパではこういう表現も根拠を示さない限り×だそうです。
現在の日本は「グリーンウォッシュ」という言葉さえ知られていませんが、そのうちに表現が厳しく規制されるでしょうね。困ったな~
私もGreen Washは知りませんでした。
Brain Washならロックに出てくるので知っていましたが・・・
それはともかく、大震災の前のことですが、三菱が電気自動車のCMを大々的に流し始めた時に、「その電気はどうしているんだろう」とそのCMを見る度に思っていました。
その後で原発事故が起こりました。
それとちょっと外れますが、前に外国資本が日本の山林を買い漁っているという本を読んでから、外国の水のペットボトルは買わないことに決めました。
それはもしかして自分はその逆をやることに加担していることになるのかな、と思ったからです。
でもそういう自分の姿勢もきわめて中途半端であることは分かっているつもりで、環境に関する問題はこれからいろいろと考えてゆかなければならないことが多い、多すぎる、と思います。
ヨーロッパでは、日本のJARO(公共広告機構)に当る組織がチェックしているらしいですが、このセミナーを主催したNPOが日本のJAROに電話で問い合わせたところ、「グリーン・ウォッシュ」を知らなかったそうです。
これから徐々に一般的になってくると思います。
大学の研究でいろはすのグリーンウォッシュについて研究しようと思っています。
この記事の「植物生まれのプラントボトル」篇 のいろはすのCMは削除されているようですが、もし保存したりしていましたら、送っていただけないでしょうかm(__)m
無茶な質問をしてしまい申し訳ありません