樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

マンダリン・ダック

2013年01月28日 | 野鳥
今年も宇治川にオシドリがやってきました。何度か観察に行きましたが、動画で撮るには遠いので、別の場所へ足を伸ばしてきました。
いつ見ても綺麗な鳥です。特に近くで見ると、うっとりするほど美しい。
カモの仲間ですが、他のカモとはあまりにも色形が違うので、私の頭の中では別格になっています。



この鳥の英名はMandarin Duck。「マンダリン」は中国清朝の高級官僚のことらしいです。
その正装が鮮やかなオレンジ色であったことから命名されたとのこと。そう言えば「マンダリン・オレンジ」という果物がありますが、由来は同じでしょう。
また、正式な中国語を「マンダリン」と呼ぶそうで、清朝の高級官僚が話した言葉が標準になっているんですね。
マンダリン・ダックは日本では「鴛鴦夫婦」で有名ですが、この4文字熟語は中国でも台湾でも朝鮮半島でも同じ意味で通じるそうです。以前、この言葉の由来をご紹介しましたが、中国の故事がルーツなので漢字文化圏で広く流布したわけですね。
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4 コメント

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Unknown (guitarbird)
2013-01-28 09:09:41
こんにちわ
確かにこの色使いは和というよりは中国の香りがしますよね。
市内でも毎年1羽だけ雄が越冬している場所があるので、久しぶりに行ってみようかと思いました。
こちらでは夏にも結構目にしますが、夏はかなり警戒心が強くて300mmでもまともに撮れるほどには近寄れないです。
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積雪のある地方 (fagus06)
2013-01-29 08:10:33
ではオシドリは越冬は難しいということですね。
図鑑にも「東北地方以北では夏鳥」と書いてありました。
夏は栃の森で見ることがあります。樹洞のある木の下で割れた卵の殻を発見したこともあるので、繁殖しているはずです。
美しい鳥ですが、YouTubeにアップすると、何故か水面のきらめきがモザイク状のノイズになって汚く見えてしまうのが残念です。
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ソウシジュ (ヒカルゲンジ)
2013-02-02 20:35:58
「名前の由来」を読ませていただいた時に調べて気になっていまだにもやもやしているのですが、オシドリが巣を作った木(キササギ)を人々が相思樹となずけたそうです。ところが現在相思樹を調べると「タイワンアカシア」の別名となっています。どこでどう入れ替わったのか?御存じならぜひ教えてください。(タイワンアカシアは鴛鴦の契りの話とは似ても似つかぬ木です)
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ヒカルゲンジ様 (fagus06)
2013-02-03 08:11:46
相思樹のことはまったく知りませんでした。鴛鴦夫婦の話に出てくることも初めて知りました。
先ほど少しネットで調べましたら、ソウシジュは台湾など南方の原産のようですから、多分、「鴛鴦の契り」の話が台湾に伝わったときに、キササゲがソウシジュに入れ替わったのではないでしょうか。台湾にはキササゲがなかったのかも知れませんね。
日本でもキササゲが固有種のミズメに入れ替わっていますから。こちらは漢字の「梓」のせいですが…。
タイワンアカシアはオシドリが営巣するような樹ではなさそうですね。

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