とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

ジェイ&サイレントボブ 帝国の逆襲

2006年01月19日 17時49分58秒 | 世界的笑世界
『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国の逆襲』
(Jay&Silent Bob Strike Back ケヴィン・スミス監督 2001 アメリカ)



なにをかくそう、わたしはケヴィン・スミソニアンです…ってそんな言葉ないか。

アメリカのコメディ映画にも、いろいろありますよね。ハリウッドの伝統ロマンティック・コメディ系、ウディ・アレン系、サタデーナイトライブ系・・・

最近ではインディーズの台頭で、アメリカンコメディの系列はますます細分化してきているように思われます。ファレリー兄弟系、アダム・サンドラー系、ベン・スティラー系、ウェイアンズ兄弟系、ウェス・アンダーソン系などなど・・・たぶん他にもいろいろとあるのでしょう。

その中で、わたしのいちばんのお気に入りは、ケヴィン・スミス系です。

よく知られているのは『チェイシング・エイミー』かな?これ、テレビでおすぎさんが激賞していて、ほな観てみよかいな、と観てみたら大好きになっちゃいまして。

が、今回取り上げるのはこれじゃなくって、『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』。

ケヴィン・スミス映画には、共通項のようなものがいくつかあります。アメリカンコミックおたく、サブカルチャーの申し子みたいなキャラクターたち、ゲイネタ、ベン・アフレック&マット・デイモン、そしてジェイ&サイレントボブ・・・これだけじゃ、何のことだかわかりませんが(笑)

ジェイ&サイレントボブとは!

ケヴィン・スミス作品のほとんどに登場する二人組。ジェイはマシンガンのように下品でばか丸出しの言葉でしゃべりまくり、サイレントボブはその名の通りひとこともしゃべらない。ふたりはいつもコンビニの前に立って、道行く若い娘をナンパしていやがられたり、道行く子供達にあぶないものを売ったり(笑)している。

たいていは狂言まわしとして出てくるのですが、大事なところで大事な役割を果たす、ケヴィン・スミス映画では大事なバカ二人組です。彼らが本当に大事な(そしてすてきな)役回りをするのが『チェイシング・エイミー』で、これを観てわたしはふたりの大ファンになっちゃいました。

そんな二人が、とうとう主役に抜擢(?)されたのが、この『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』!こりゃー観なければならん、とさっそく劇場にかけつけました。けっこうお客さん入ってたのがうれしかった。

ニュージャージーのコンビニ前でだべっているジェイ&サイレントボブのもとに、なんとハリウッドでふたりをモデルにした映画が制作されているというニュースがもたらされる。初めは「超クールだぜ」みたいな感じだったけど、ベン・アフレックに肖像権の侵害だと説得され、またネット上で「ジェイ&サイレントボブって、つまんねー!」などの中傷の書き込みが殺到しているのに怒ったふたりは、映画の制作を中止させるべくハリウッドへ向かうのであった・・・

映画のパロディ満載、お下劣なネタ満載、カメオ出演満載(特にガス・ヴァン・サントには笑った)、とにかくおもしろいです!

バカなことばかり言い合っていても(ま、ボブはなんにも言わないけど)ジェイとサイレントボブが、すごく深いところで固く結びついているのが、わたしは好きです!口は悪いが、最高にいいやつらなんです。

できればケヴィン・スミスの他の作品を先に観てから本作を観ることをおすすめします。いきなりこれ観るより、ずっと楽しめるはずですから。

こんなにすてきなふたりなのに、一説ではケヴィン・スミスは本作でこのキャラを葬ってしまったのだとか・・・いや~実に残念だ。


ケヴィン・スミス監督作品、多くないので、全部紹介しておきますね。

『クラークス』(1994)
『モールラッツ』(1995)
『チェイシング・エイミー』(1997)
『ドグマ』(1999)
『ジェイ&サイレントボブ 帝国の逆襲』(2001)
『世界で一番パパが好き!』(2004)


ケヴィン・スミス、自分の世界をしっかり持った、いい監督です。ちなみに、サイレントボブは監督本人が演じています。

あ、それと『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』ではウィル・フェレルがおもしろすぎ!最近は『奥様は魔女』『メリンダとメリンダ』などに出てますが、やっぱりこの人はドタバタがおもしろいと思う。ずっと観たかった『エルフ』がDVD化されているようなので、楽しみ♪










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