『喜劇の王様たち』を改題して、10年後の1973年に刊行された小林信彦著『世界の喜劇人』は、どうやら『王様たち』を大幅に加筆・修正した本のようです(そんなこともしらんかったんかい、と叱られそうですが)。
そうすると、『喜劇の王様たち』を読む意味はあるのか、とか、『世界の喜劇人』を読まずに感想を言うのはいかがなものか、といった一抹の疑問はよぎります。よぎりつつも、ひとこと言わずにおれない自 . . . 本文を読む
もともと本を読むのがあまり得意じゃないので、著名な映画批評家や文芸評論家とよばれるひとびとの本も、読んでないものがいっぱいあります。
本を体系的に読めないのが、小学生のころからのわたしの大きな悩みでした。ひとりの作家を読破する、とか、ある国、ある年代の小説をまとめて読むとかいうことが、どーしてもできないんです。最近はもうあきらめて、乱読(濫読にあらず)上等!と開き直ってますが。
そん . . . 本文を読む
サイレント喜劇、クラシック喜劇ファンのみなさま。
2012年もとんねるず主義+をごひいきにしていただき、まことにありがとうございました。
今年は『アーティスト』、『ヒューゴの不思議な発明』のヒットに始まり、サイレント映画というジャンルが広く知られ、話題になったすばらしい年でした。
サイレント映画上映の機会も全国で徐々に増え、生伴奏つき上映、活弁や吹替つき上映などなど、いろいろな形でサイ . . . 本文を読む
サイレント映画関連のイベントをふたつ紹介させてください。
まず、本日10月27日(土)、兵庫県西宮市の西宮ビエンナーレの一環として、ダンスとサイレント映画とピアノのコラボイベントがあります。日本を代表するサイレント映画伴奏家、柳下美恵さんご出演です。
(*日付を間違っていました。お詫びして訂正します。イベントは27日土曜日です!)
上映する『朝から夜中まで』(1921)は、『カリガ . . . 本文を読む
シネリーブル梅田でモーニングショー上映していた「チャップリン・ザ・ルーツ」最終日にようやく行ってきました。
上映後のトークになんとビッグゲスト桂米團治師匠が登場、チャップリン研究家の大野裕之さんとチャップリンや無声映画について語り合いました。ここでの米團治師匠の言葉が、ずしずし胸に響いてしまったので、記録をかねて書いておきます。
まず、今日の上映プログラムは『泥棒を捕まえる人』(191 . . . 本文を読む
今日10月4日は、わが最愛の人バスター・キートンの117回目のお誕生日です!
ハッピーバースデー、バスター!! イエーイ♪
ちょっと調べてみましたら、現在世界最高齢の木村次郎右衛門さん(京都府在住)は115才。木村さんは1897年うまれだから、1895年うまれのキートンの2学年後輩なのか・・・
たぶんわたし以外の人にはほんとにどーでもいい、キートントリビアでした(笑)
1895年といえ . . . 本文を読む
『メリーに首ったけ』などのヒット作で人気のあるファレリー兄弟の最新作『3ばか大将』(原題:The Three Stooges)が、アメリカで大ヒットしたらしい。
1930年代から30年余りにわたってひたすらドタバタをつくりつづけたお笑いトリオ「3ばか大将」を、現代によみがえらせた“意欲作”です。
制作発表の段階では、主演にショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、ジム・キャリーの名があがっ . . . 本文を読む
記事のタイトル、べつに新人芸人のグループ名じゃないですよ。ギャグシンセサイザー的な(笑)
意味は、おいおいわかっていただけるものと思います。
バスター・キートンをはじめとするサイレント喜劇をたくさん観るようになってから、たくさんのことを学びました。「学んだ」なんてかたくるしい言い方はしたくないけども。おもしろいサイレント映画を観てケタケタ笑ってるだけなんだから。
当時のコメディをい . . . 本文を読む
路線バスを利用する方は、こんなプレートを車内で見かけたことがありませんか。
ちょっと小さくて見づらいですが。
バスに持ち込んではいけない危険物の一覧。
「多量のマッチ」とか「死体」、「有毒ガス」なんかはわかるけど、「セルロイド類」って?
検索してみると、沖縄県の東陽バス公式サイトには、
100グラムを超えるフィルムその他のセルロイド類(ニトロ・セルローズを主材とした生地製品、半 . . . 本文を読む
ついに!
日本のバラエティ番組にサイレント映画が登場!
5月2日放送「ピカルの定理」にて、映画『アーティスト』のパロディコント「AUDITION ROOM」が放送されました(教えてくださったki-chiさん、ありがとうございます!)。
ピカルの定理 「AUDITION ROOM」 5月2日放送
うん、おもしろい!!
『アーティスト』のパロディは、アメリカの「サタデーナイトラ . . . 本文を読む
人間の嗜好というものが、いつごろ、どうやって決定されるのかは知りませんが、スラップスティック喜劇というものにこれほど魅力を感じるようになったのは、多感な青春時代をこの男の映画を観て過ごしたせいかもしれません。
ジャッキー・チェン。
その仮説をうらづけてくれるかのような、ある超クールなビデオを見つけてしまいました。
ジャッキー・チェン vs クラシック・ハリウッド
かっ . . . 本文を読む
『アーティスト』の公開がいよいよあさってにせまりました。
配給元のギャガさんの公式サイト、充実ぶりがハンパない。
映画から生まれたニュースター、犬のアギーにちなんで、愛犬との感動的なエピソードと写真を募集しています。くわしくはこちらへ。
2日には愛犬同伴試写会もおこなわれ、盛況だったようです。
放送中のテレビスポットでは、ぐっさんがタップダンスを披露。ぐっさんかあ~ナイスチョイス!
. . . 本文を読む
『アーティスト』の公開までついに10日をきった今日このごろ、フェイスブックで増谷キートン氏のページを発見。友だちリクエストを出したかったが、いまは受けつけていない模様・・・残念。彼の芸名の由来をたずねてみたいのに。
ブログやツイッターで芸名について語ったりしてるのだろうか。あきらかに「バスター・キートン」のもじりなんだけどなあ。あるいは益田喜頓氏にあこがれたのか? 「あらびき団」でおなじみ . . . 本文を読む
テレグラフ紙ネット版の報道によると、イギリスのオンラインレンタルショップでは、『アーティスト』のオスカー受賞後にサイレント映画のレンタル率が40%もアップしたそうです。
おもしろいことに、もっともレンタル率が上がったサイレント映画は『隣同志』と『荒武者キートン』なんだそう。いずれもバスター・キートンの作品です(前者は短編、後者は長編作品)。
『アーティスト』と直接関係のないキートンの作品 . . . 本文を読む
信じられない結果になりました!
アカデミー賞の歴史に確実に刻まれるであろう「事件」が、2012年2月26日(現地時間)に起こってしまった。
新作長編サイレント映画『アーティスト』が、作品賞を受賞しました!!!
ヤッターヤッター♪
正確には、作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞の5部門で受賞を果たしました。
受賞後すぐのニュース映像(これ記念になるなあ)
米アカデミー賞 . . . 本文を読む