飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

バルト三国のラトビアで金融危機になって最大の暴動起きる

2009年01月15日 13時46分51秒 | Weblog
未曾有の金融危機は13日夜、ラトビアの首都リガで、ついに暴動に発展した。40人以上のけが人が出て106人が拘束されたという。14日にはブルガリアの首都ソフィアでも同様な暴動が起きており、昨年秋からの金融危機は各地で深刻な状態に陥ったといえる。

現地からの報道をみると、リガの場合は野党が組織した2万人規模の抗議集会のあと、残った100人ほどが国会に突入しようとして警官隊と衝突した。警官隊は催涙ガスなどを使って暴動を抑えようとしたため、デモ隊は商店の窓を壊したり財務省や銀行を襲撃、大混乱に陥った。

ゴドマニス首相は、暴動の責任はデモ隊にあると非難したが、野党側は内務省側の無能さが原因だと反論している。ラトビアでこのような暴動が起きたのは、91年のソ連崩壊後、初めてという。

そもそも今回のデモは、金融危機を悪化させた閣僚の責任追及を目的に野党が組織したもので、集会では大統領に対し議会解散を求める決議も採択された。金融危機は世界中に広がっており、日本でもこういう暴動が起きないとも限らない。麻生内閣もいつまでも衆議院を解散せず、保身に走っているとラトビアの二の舞とならないという保証はない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロシアでは人口減少も離婚も... | トップ | 金融危機に絡むバルト諸国の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事