橘の部屋

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小説「彩雲国物語」14巻【黒蝶は檻にとらわれる】やっと読みましたよ~♪

2009-09-06 23:00:38 | 彩雲国物語
ほんと遅くなっちゃいました。
これ、出たの去年の12月よね…。
でもやっと追いついた感じだわ。ぜいぜい。
といってもこれの後に外伝出たんだよね。
【隣の百合は白】もまだ読んでないので、外伝2冊か。
15巻が出る前に、追いつくぞ、おー

今回はまた怒涛の展開で、ひぇ~と叫びっぱなしだった気が…。

※注意:感想にはネタバレが含まれますので、これから読まれる方はご注意ください。


今回のあらすじ
吏部尚書・紅 黎深解任の報で朝廷が騒然とする中、吏部侍郎・
李 絳攸の処分を検討するため、御史大獄が開かれることに!
絳攸を護ろうと必死な秀麗だけど、紅家の名に泥を塗られたと
怒る紅姓官吏がなんと一斉に出仕を拒否!!しかも紅家の力で
経済封鎖が行われ、王都の物価も高騰寸前!!大変な事態に犬猿の
仲の同僚・陸清雅と対応に追われる秀麗は!?
王の官吏・秀麗の活躍は止まらない!!(カバー裏より)


あらすじ追いながらだとまたすさまじく長くなりそうなので、
ポイント毎のコメントで失礼します。

冒頭の王に滅ぼされた一族。
1人生き残った少年が、命か桃かと王に問われて桃を取ったので、
これは晏樹?と思ったのですが…違いましたね。
これが"彼"…だったなんて…。
前回辺りから不審な感じはありましたが、
ちょ~っとショックだったかなぁ。

今回お初の刑部尚書、来俊臣。
なかなか変な方ですね。牢の中で、しかも棺桶の中で寝てるなんて…。
皇毅との会話から想像する人物像と、
後で出てくる挿絵での顔が全然一致しないんですけど
両方見ている筈の秀麗が同一人物だと全く気付かないほどなのだから
一致しなくて正解なんでしょうけどね。

皇毅が死んで幽霊になってると勝手に思い込んでる秀麗には吹きました。
由羅カイリ先生の挿絵が、すんごい"まんま"ですね。
んでもって勘違いで暴走してまくし立ててる台詞は
ちゃんと桑島さんの声で聞こえてきましたわ~。
青い血が流れてて屍人(キョンシー)っぽいとか滅茶苦茶言ってるな秀麗。
キミ、おもろすぎ。
鉄格子に額を押し付けてぷるぷる震える清雅も良いわ。

んで俊臣も秀麗を気に入っちゃうわけね。
まぁそうなるだろうとは思ってた。
棺桶から起き上がった男に白い菊を捧げられて奇妙な愛の告白された秀麗、
眼を開けたまま気絶とは凄いです。

それでね、皇毅が「裁判時間はズラせない」と俊臣を起こしに来た
本当の理由が分かった時は、ちょっと感動しましたよ。
へぇ…皇毅、アナタもですか。愛情の種類は誰かさん達とは違うだろうけど、
秀麗を認めているし、大事に思っちゃってるんだなぁ。
そして俊臣も、今回の自分の仕事を真面目にやろうと思いなおす。
この子が相手ならば、と。秀麗がどこまでやれるか見てみたくなる。

秀麗がこうやって頑なだった人の気持ちを変えて行くのが
面白いんだよね。彼女が認められていくのが面白い。
だからね、妃なんかにして欲しくないのよ、劉輝。

皇毅にお姫さまだっこされてる秀麗の図も見たかったなぁ。
「いいな~いいな~僕にも抱っこさせてよ~」
とまとわりつく晏樹の動き付きで、ちゃんと目に浮かびましたけどね。

皇毅の移り香がふと薫って秀麗を落ち着かせる。
彼女はどんなに人でなしで悪党で冷血漢でも、皇毅が上司であることで
心のどこかで安心している。
それ、分かるなぁと思った。
そして同時に羨ましいです、秀麗。
そんな風に思える上司の下で働けるアナタがね。

リオウがまた良いキャラですよね~。宰相会議での言動は気持ちよかった。
んでこれまたしっかり甲斐田さんの声で聞こえてくる。
ピッタリですよね~甲斐田さん。
言い方がとてもリオウらしいんだよ。
…と、ついつい声の話になってしまいますね、申し訳ない。

藍家は稀に双龍が揃う時代があり、龍蓮以外にも三つ子の中にも龍がいるらしい。
これも、ええ~っ!!だったのですが、
悠舜からそんな機密事項を聞かされた静蘭は、
「…悠舜殿は…誰だ?」と始めて疑うんだよね。
このあたりから、嫌だな~嫌だな~とドキドキしながら見たよ。

邵可パパが動きました。ご自分でも後悔してたけど、うん…もちっと早く
貴方に動いて欲しかったかもしれません。
ただ、貴方がとても疲れきっていたのは分かるし、
責める事は出来ないけれどね。
「今の私は色々拾って子だくさんの『お父さん』になってしまったから」
うん貴方の可愛い子供達のために、ここは頑張ってください邵可パパ。

秀麗の身体の変化。
睡眠を必要としなくて、体温が低くて、酒の強さが半端なくて、
男よりもある体力…。
-あんたほんとに人間かよ。
タンタンの台詞は洒落になりませんね。
人間じゃあ、ないんだよね秀麗。
薔薇姫と邵可の間に生まれたのなら混血で半仙?ってことになるのかと思ってたけど、
そんな単純なものでもなかったみたい。

シロとクロが紅仙最強の攻撃力を誇る脇侍とは…。
シロは風の神、風伯、クロは雨の神、雨師。
ちょっと…その姿、見てみたいじゃないかっ!!
九彩江での龍蓮の笛と珠翠の二胡に、秀麗は耐え切れず永遠の眠りにつく所
だったらしい。クロが秀麗の中に入ってなんとか留めているとは…。
貴陽に居るだけで徐々に変化していく、秀麗の身体。
そしてその変化の先は…。
縹 璃桜があれから手出しもせずにいるのは、もうその時が近いから。
待っていれば望みのものは手に入る。
それは秀麗が消えてしまうことを意味するのだけど…
疑問なんだよね。
娘をあれほど愛している薔薇姫が、こうなると分かっててしたとも思えなくて…。
まだ何か方法があるのではないか、薔薇姫に策があるのではと思ってしまいます。

清雅と秀麗が二人で紅家の調査に乗り出すことになった時の、
燕青の清雅への釘刺しがカッコ良かったなぁ。
ほんと、良い男だよ。

重臣会議での管飛翔のヤクザっぷりが気持ちよかった。
欧陽玉が援護射撃したりするもんだから、おお!と熱くなったね。
でもここで秀麗を妃として後宮に入れよって話になるんだよねぇ。
紅家官吏を特別扱いすることなく、紅家を特別扱いする唯一の手段として…。
それは絶対嫌なんだよなぁ、私(お前の意見は聞いてません)。

紅の天才軍師一族と謳われた紅門筆頭の姫家。
ずば抜けた頭脳と裏腹に性悪で悪名高く稀代の悪党揃い。
伝説的な功績の数々ゆえに、紅家における権限は当主の次に来る。
紅姓官吏の一斉出仕拒否と経済封鎖を指示したのは、姫家の当主鳳麟ということになる。

冒頭のあの滅ぼされた一族は、姫家だった。
桃を選んだ少年こそが当代の鳳麟。
彼は王に滅ぼされると悟った時、紅家に助けを求めに行った。
当時の当主ではなく、時代の当主となる黎深の元へ。
だが黎深はどうでも良いと応え追い返し、結果彼らを見殺しにした。
黎深はようやく思い出した、その少年の顔を。
あれは悠舜だった、と。
よくもまぁ雪乃先生、こんな最悪な仕掛けをしてくれましよね。
ひょっとしてドSですか?Sですよねっ。
私も人の事言えませんけど。
これはマズイでしょーっ今更慌てても遅いけどさ。

晏樹は言う、悠舜は最後には自分の願いを叶える。
その為には誰を利用しても騙しても裏切っても構わないのだと。
悠舜の何処までが本当で何処からが嘘なのか、分からない。
ほんと、分からなくなったよ。
それでもまだ信じたい気持ちもあり、複雑です。

一気に鳳麟=悠舜の方を進めたので後になっちゃいましたが、
清雅が秀麗を庇って死に掛けたのには参りました。
表紙のこのポーズはそれもあってのことだったのね。
この表紙の清雅がまた美人で色っぽいんだよなぁ。
ヒロインであり、表紙の中央に構えてるお嬢さんより、
よっぽど艶っぽい。カイリ先生、これ凄くイイよ~
それにとっても森久保さんな顔だ。
(いかにも森久保さんが声を当てそうな顔、という意味です)

秀麗のように有能ではありませんが、私も彼女と気質は似ている方なの。
だから清雅に対して湧く感情も、とても似ていて笑えるほどです。
憎らしくて溜まらない。
でも憎らしいという感情があるということは、
意識しているってことなんだよね。

過去にリアルですっごい似たシチュエーションあったので
(いや別に庇って死に掛け…はないですよ
それも思い出して笑えました。
嫌い嫌いも好きのうちっていうのは、ほんと正しい。

最後の邵可パパが紅家当主として戻ってきて恭順の礼をするシーンは
うっとりしましたね。
まぁ私は黒狼な彼の方が好みではありますが
正装してキリリと開眼してる邵可の顔は、玖琅にもどこか黎深にも似ていて
ちゃんと血が感じられるわ。

で、やっと光が見えたかと思ったところに…
紅家本家へ向かった秀麗とリオウが行方不明になった、と。
もう次から次へと怒涛の展開で、ハラハラしっぱなしだったな今回は。
で、続きが気になって仕方ないじゃないの。
早く続きを出してくださーい。

こんなところかなぁ~。

あ…思い出した。
皇毅の胸で泣いた秀麗。私もうるると来ました。
皇毅の胸かぁ~泣いてみたいなぁ私も。(え)

読み終わったすぐ後に感想書ければ良かったんだけど、
VAMPSのライブやら、月初のアクセス解析データ処理とかあって、
こちらまで手が回らなかったのですよ。
読み終わったすぐの方が、熱い感想は書けますよね、やっぱ。ううう。
思い出しながらだから、あまり思うように書けませんでした。

とりあえず次は【隣の百合は白】を読むことにします。



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