「国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ。神が御声を発せられると、地は溶けた。」(詩篇46:6新改訳)
この表現が文字通り当てはまるのは、黙示録が預言する終末の患難期である。▼そもそも人間が安心して地上の生を送れるのは、天地宇宙が安定し、秩序正しく運行しているからである。しかしいつまでもそうではない。▼「第四の御使いが鉢を太陽に向けてぶちまけた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた」(黙示録16:8,9同)とあるように、文字通り大地の溶けるときが来る。太陽は地球から1億5千万キロ離れ、中心温度は千5百万度といわれるが、今の百分の一近づいただけでも地球は溶ける。神が人間の罪を罰する終末時、それに似たことが起きると考えてよい。おどろくことに、人々は太陽に焼かれても悔い改めない。苦しめば苦しむほど、神の御名をけがし、頑固になっていく(16:9)▼現在、各民族は領土や資源をめぐって争い、国々は武器を蓄え、隙あらば他国を征服しようと身構えている。なんと愚かで盲目なことよ。神の怒りにより、地球、否、天地が溶けようとしているのに。「聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨さを思って泣き叫びなさい。・・・あなたがたは、地上でぜいたくに暮らし、快楽にふけり、殺される日にあたって自分の心を太らせました。」(ヤコブ5:1~5同)