しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 詩篇46篇 <王国は揺らいだ>

2017-01-17 | 詩篇

盛り花1「国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ。神が御声を発せられると、地は溶けた。」(詩篇46:6新改訳)

この表現が文字通り当てはまるのは、黙示録が預言する終末の患難期である。▼そもそも人間が安心して地上の生を送れるのは、天地宇宙が安定し、秩序正しく運行しているからである。しかしいつまでもそうではない。▼「第四の御使いが鉢を太陽に向けてぶちまけた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた」(黙示録16:8,9同)とあるように、文字通り大地の溶けるときが来る。太陽は地球から1億5千万キロ離れ、中心温度は千5百万度といわれるが、今の百分の一近づいただけでも地球は溶ける。神が人間の罪を罰する終末時、それに似たことが起きると考えてよい。おどろくことに、人々は太陽に焼かれても悔い改めない。苦しめば苦しむほど、神の御名をけがし、頑固になっていく(16:9)▼現在、各民族は領土や資源をめぐって争い、国々は武器を蓄え、隙あらば他国を征服しようと身構えている。なんと愚かで盲目なことよ。神の怒りにより、地球、否、天地が溶けようとしているのに。「聞きなさい。金持ちたち。あなたがたの上に迫って来る悲惨さを思って泣き叫びなさい。・・・あなたがたは、地上でぜいたくに暮らし、快楽にふけり、殺される日にあたって自分の心を太らせました。」(ヤコブ5:1~5同)


朝の露 詩篇45篇 <愛の歌>

2017-01-17 | 詩篇

冬景色「私の心はすばらしいことばでわき立っている。私は王に私の作ったものを語ろう。私の舌は巧みな書記の筆。」(詩篇45:1新改訳)

表題に「愛の歌」とあることからわかるように、この詩は来るべき神の国で、王なるキリストと新婦である私たちが、喜びに満ちた婚姻の席に着く情景を歌ったものである。▼コラの子たちは押さえきれない感動と神への賛美にあふれ、この預言を語り記した。しかしむしろ彼らというより、聖霊ご自身が沸き立つ喜びをもって語っておられる、と見たほうが正しい。考えてみると、聖書はご聖霊が神の国完成のため、聖なる熱情をこめて記した書であり、彼はキリストの成し遂げられたあがないの広さと深さを知り尽くし、ひとり子のために新婦を創造しつつある御父をほめたたえ、輝く新天新地を見つめながら、「すばらしいことばでわき立って」おられる方である。▼キリスト者はこの聖霊を宿したのであれば、心が燃え、噴水となって湧き上がるのは当然だ。それが「愛の歌」の意味である。「夫たちよ。キリストが教会を愛し、教会のために(彼女のために)ご自身をささげられた(捨てられた)ように、あなたがたも、自分の妻を愛しなさい。キリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」(エペソ5:25~27同、下線は詳訳)