しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 Ⅱコリント6章 <つり合わぬくびき>

2016-12-02 | Ⅱコリント

ヒャクニチソウ「不信者と、つり合わぬくびきをいっしょにつけてはいけません。正義と不法とに、どんなつながりがあるでしょう。光と暗やみとに、どんな交わりがあるでしょう。」(Ⅱコリント6:14新改訳)

モーセ律法には、「牛とろばとを組にして耕してはならない」(申命記22:10同)とある。力、大きさ、性格のちがう家畜にくびきをつければ、両方とも苦しむに決まっている。そのようなかわいそうなことをしてはならない、というのだ。▼パウロによれば、この真意は、神を信じる信仰者とそうでない人が、人生の価値観と目的が異なるのにあえて共に歩んではいけない、ということになる。コリントは偶像と淫蕩(いんとう)の町で、それらに囲まれながら生きて行かねばならないキリスト者たちはさまざまな問題に悩まされたにちがいない。▼これは私たち日本のキリスト者もおなじで、あくまで信仰を貫こうとすれば、日常のいろいろなところに問題が起きるのである。もちろん争う必要はないが、永遠に関する問題の場合、けっして譲(ゆず)れない線があるのもたしかだ。なぜなら、私たちの目標は永遠の御国に入れて頂くことであり、安易に妥協すれば、その反対のところに行かなければならないのだから。▼不要な戦いを避けながらも、確固とした信仰を貫く必要があり、そこには蛇の賢さ、鳩の柔和さが求められるのは当然であろう。「いいですか。わたしが、あなたがたを遣わすのは、狼の中に羊を送り出すようなものです。ですから、蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。」(マタイ10:16同)