嵯峨鳥居本は、奥側となる上地区の一之鳥居付近は茅葺きの建物が多く、
それより下の地区は瓦葺きの町家風建物が多い傾向があります。
このように特色のある優れた歴史的町並みであることから、
国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
鳥居本にある町家は、洛中と比べても二階高の低い厨子二階が多く、
殆どが白漆で塗り込まれた壁で、虫籠窓の意匠も装飾性のない比較的
シンプルな感じです。
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2008.12.10
【茅葺き屋根上のアクセサリ】
この地区で最も古い建物です。(江戸時代築)
茅葺き屋根上に白い点々が見えますが、よく見ると・・・
何故かアワビの貝殻が・・・
関西では、アワビの貝殻が茅葺きの屋根上にのっているのを時々見かけます。
目的は、
・カラス避け(藁を引き抜くのを防ぐ)
・海のモノを屋根に載せることで、防火のおまじないとした。
など諸説あるようですが、はっきりした理由はないようです。
観光客で賑わう嵐山・嵯峨野の最も奥に位置する鳥居本
の町並みです。
愛宕神社へ通じる愛宕街道に沿って、茅葺きの農家と
町家風の民家が混在した町並みが続いており、門前町
として古くから栄えてきました。
奥に見える愛宕神社の一之鳥居まで、このような町並みが
600m続いています。
京都バス鳥居本のバス亭近く、嵐山ドライブウェイに
かかる橋の上から描いたものです。町並みを一望できる
一番良い場所です。
到着したときは霧が深くて心配しましたが、無事晴れてきました。
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2008.12.10
【鳥居本の茅葺きの民家】
左側に見える茅葺きの屋根は、苔葺きと言っても
過言ではないほど、立派な苔に覆われていました。
苔好きにはたまりません。