ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

現代用語の基礎知識 大阪中央病院婦人科編 その6

2007-07-14 | 子宮内膜症
「フルコース」

子宮内膜症患者を診ていると、深部子宮内膜症と子宮腺筋症(とくに後壁に限局するもの)の合併例をしばしば、みとめる。このような例に腹腔鏡下で保存手術をする場合、広汎な癒着剥離、深部病変の切除、子宮腺筋症切除と子宮の修復、卵巣チョコレート嚢胞核出などなど、多くの手術手技を一度に行わなければならない。

それぞれの手技が大変複雑で繊細なものであり、その一連の流れは、まるでフランス料理のシェフがコース料理を仕上げているようにも見えるため(もしくは日本料理の板前が懐石料理を作っているさまのよう)、腹腔鏡下で深部病変切除と腺筋症核出を同時に行う手術を「フルコース」と呼ぶようになった。

用例:「今日のオペはフルコースやで。」「ひぇ~」

しかし・・・

同じフルコースなら、オペしてるより、フレンチ食べにいくほうがええわ・・・

注:子宮腺筋症核出術は、本来、挙児希望例に対して行われるものである。その手術適応については患者と術者が十分ディスカッションするべきである。長期予後については、今のところ明らかではなく、挙児希望がないのであれば、根治手術(子宮、卵巣の全摘)もしくは準根治手術(子宮の全摘)を考慮すべきである。
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5 コメント

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Unknown (parfait)
2007-07-15 23:04:16
なるほど~、フレンチのコースですかあ。。。
手術的に’お腹いっぱい!’ですね。
時間もゆっくりじっくり。。。
でも先生の腕はミシュラン5つ☆ 
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Unknown (satoko)
2007-07-17 14:40:47
お久しぶりです!!
相変わらず大変そうですね
誰か分かりますか??

私も一緒にギュードサー体操した~い

勉強して疲れた時!?に、やろっかな~

2週間しか経ってないのに新たな言葉がドンドン出来てるのね

ちょくちょく見せてもらってるので、情報教えて下さいね

更新待ってますね★

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フルコース (Op後8日目)
2009-02-06 19:59:48
「フルコース」……。
確かに私はそういわれていました。
そんな意味があったんですね
なんとなくの予想はついていましたが…

術後の経過もかなり好調で傷の小ささにもめちゃめちゃ驚いています
ほんとにかなり偶然なのですが、先生に出会えたこと手術が受けられたこと心から感謝しています。
(はじめはちょっと怖かったですが…)

退院して今あらためて自分の病気と向き合い知ることが沢山ありました。とゆうか、今までが何もしらなすぎた
治療の継続と妊娠にむけて頑張っていきます
あと、いつかシレ~っとどっかのマラソン大会で先生に出会いたいなって密かに思っています
これからも楽しみにブログ拝見させていただきますね
返信する
教えてください (りい)
2009-02-11 21:56:41
この3年間で保存手術と準根治手術をうけました。相当な思いで決断しましたが準根治手術後半年で強烈な残った卵巣の痛みが出てきました。卵巣3センチ腫れてきています。もう根治するしかないのかな。36歳で卵巣全部なくなっても大丈夫でしょうか?担当医は卵巣なくなると内膜症は完治だけど他が大変でしょ。と言います。閉経まで、この痛みと、何回手術を重ねるのでしょうか。<リュープリンで生理を止める治療をしたりしましたが、すごく体調が良かったです。>卵巣を全てとってホルモン補充療法するではだめなのでしょうか?ホルモン補充では卵巣からのホルモンをカバーできませんか?閉経まで内膜症と戦うには長すぎてつらいです。
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りいさんへ (ラパロスコピスト)
2009-02-17 23:24:17
当ブログではご質問やご相談に関する回答は行っておりません。ご了承ください。

日本子宮内膜症協会(http://www.jemanet.org/)で電話相談(http://www.jemanet.org/02_inquiry/index.html)してみれば良いアドバイスが受けられると思います。
返信する

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