チャンス×

「ナウゲッタチャンース！」
伊東四郎が昔、テレビの番組で言ってた言葉だ。

そして、まさにそのチャンスが目の前に転がっていたとしたら！
頭のなかで小さい伊東四郎が、ヤッターマンの今週の
ドッキリビックリメカ！みたいにいっぱい出てきて、
ずっと「チャンス、チャンス」言ってるような状況に遭遇したら！

そりゃ、手に入れようと必死に手を伸ばすさ。努力するさ。
カッコ悪かろうが、何だろうが、そんなもの関係ない。

だけど、その努力の方向が間違った方に向けられてたとしたら。
だけど、一生懸命伸ばしたその手が届かなかったとしたら。

その、チャンスは手に入れることが出来ない。

今回、ボクはまたしてもそのような状況に陥ってしまった。
非常に後味の悪い、後悔の残る結果だ。
「ああ、あの時、周りの目を気にしなければ・・・」
「ああ、あの時、もうちょっと強気で行っていれば・・・」
「ああ、あの時、アイツがいなければ・・・」

「たら、れば」のオンパレードだ。
妄想全開のIfワールドである。

だけど、それは現実ではなく虚構の世界。

現実に戻る為にも、そして自分自身への猛省の意味もこめて、
終電がなくなってしまったので、
JRの秋葉原～自宅までを歩いて帰る事にした。

4時間弱かかった。
足が棒になった。
冬の夜の寒さが身に染みた、
午前4時30分頃の出来事。

次のチャンスがあったら、絶対モノにしてみせる。
もう、周りの目なんて気にしてられない！