寝台列車の終着駅は
ムルマンスク
フィンランドの映画監督ユホ・クオスマネンの
映画『コンパートメント No. 6 』 を観ました。
ムルマンスクは、世界最北端の鉄道駅なんですね。
ムルマンスクはモスクワから北へ 2000 ㎞ だそう。
映画のチラシに地図があったので貼っておきます ↓
主人公はフィンランド人で、モスクワで文学を専攻する留学生。
2 等車のコンパートメント(仕切り客室)で乗り合わせる
ことになった乗客はロシア人、スキンヘッドの飲んだくれ。
定員二名の客室で最悪の会話がはじまって、
彼の粗野な振る舞いにいたたまれず乗務員に
3 等車への変更を訴えるが、満員だからダメと。
彼女は古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見るためにムルマンスクへ、
彼は鉱山労働者としてはたらくためにムルマンスクへ。
ペトロザボーツクで夜行列車は丸一夜、長時間停車するのですが、
彼にとってペトロザボーツクは、何か縁のある場所らしいのですね。
原作はロサ・リクソムの小説。時代設定は1980年代末だったが、
映画は1990年代末に設定しなおした、とのこと。
YouTubeにクオスマネン監督インタビューが up されています:
フィンランドとロシアのこと、その複雑な歴史、
ヘルシンキとサンクトペテルブルクの近さ、そして2022年2月にロシアが
ウクライナへ軍事侵攻を始めたことについても語っています。
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映画を観ていて、インドの夜行寝台列車 sleeper train のことを
しきりに思い出しました。女性専用コンパートメントがあって便利です。