ベンガルのうた・内山眞理子 

内山眞理子の「ベンガルのうた」にようこそ。ここはエクタラ(歌びとバウルの一弦楽器)のひびく庭。どうぞ遊びにきてください。

寝台列車の最終駅はムルマンスク

2023-02-22 | Weblog

 

寝台列車の終着駅は

ムルマンスク

 

 

フィンランドの映画監督ユホ・クオスマネンの

映画『コンパートメント No. 6 』 を観ました。

ムルマンスクは、世界最北端の鉄道駅なんですね。

 

ムルマンスクはモスクワから北へ 2000 ㎞ だそう。

映画のチラシに地図があったので貼っておきます 

 

主人公はフィンランド人で、モスクワで文学を専攻する留学生。

2 等車のコンパートメント(仕切り客室)で乗り合わせる

ことになった乗客はロシア人、スキンヘッドの飲んだくれ。

定員二名の客室で最悪の会話がはじまって、

彼の粗野な振る舞いにいたたまれず乗務員に

3 等車への変更を訴えるが、満員だからダメと。

 

彼女は古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見るためにムルマンスクへ、

彼は鉱山労働者としてはたらくためにムルマンスクへ。

ペトロザボーツクで夜行列車は丸一夜、長時間停車するのですが、

彼にとってペトロザボーツクは、何か縁のある場所らしいのですね。

 

原作はロサ・リクソムの小説。時代設定は1980年代末だったが、

映画は1990年代末に設定しなおした、とのこと。

YouTubeにクオスマネン監督インタビューが up されています:

フィンランドとロシアのこと、その複雑な歴史、

ヘルシンキとサンクトペテルブルクの近さ、そして2022年2月にロシアが

ウクライナへ軍事侵攻を始めたことについても語っています。

* * *

 

映画を観ていて、インドの夜行寝台列車 sleeper train  のことを

しきりに思い出しました。女性専用コンパートメントがあって便利です。

 

 

 

 

 

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冬の夜空に三日月

2023-02-16 | Weblog

 

冬の夜空に三日月

 

 

夜空といっても朝がたですが、

南の中空に三日月がみえました。

 

日の出はまだ。でも東の空は明るくなっていて、

月がなぜ、かがやいて見えるのかを

三日月がおしえてくれているような……

 

そこで、タゴール著『迷い鳥たち』の短詩をどうぞ。

「月よ、あなたはなぜ待っているのですか」

「わたしが道をゆずる太陽に、あいさつをするために」

 

こちらもどうぞ。前回、書評をご紹介した、

タゴール著『三日月』です。

 

 

 

 

 

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『三日月』The Crescent Moon の書評(ご紹介)

2023-02-13 | Weblog

 

ラビンドラナート・タゴール著

『三日月』

書評のご紹介

 

 

朗報 河北新報 2月12日、日曜版の読書ページに

こんなに素敵な書評が掲載されました。

 

 

 

 

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ダージリンにちなむインド大反乱の物語

2023-02-11 | Weblog

 

ダージリンにちなむ、

インド大反乱を背景にした

タゴールの物語

 

『ダージリン物語』

 

Amazon キンドル・ストアからお求めいただけます。

 

タゴールは最晩年にいたるまで比較的小さな物語(短編)を

書き続けました。未完もふくめると、84 の物語を遺しています。

女性にスポットライトをあて、愛を描いた独創的な物語が多いのも、

タゴールの物語の特徴といえるかもしれません。

 

タゴールがダージリンを訪れたとき、クチビハル (クーチビハールとも)の

王妃も滞在されていて、ダージリンの街を散歩しながら王妃にかたった

物語ということです。

タゴールは27歳、王妃は24歳になったばかりでした。

 

「クーチ・ビハール」あるいは「Cooch Behar」で検索すると、

シンメトリックで美しい、マハラジャ宮殿をみることができます。

 

 

 

 

 

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プライドとセネカの言葉(ダブリン LGBT)

2023-02-07 | Weblog

 

プライドとセネカの言葉

ダブリン  LGBT

プライド・フェスティバルの碑文より

 

 

”A happy life is one which is in

accordance with its own nature”

Lucius Annaeus Seneca

 

ルキウス・セネカの言葉をご紹介します(3年前、ダブリンで)。

幸せな人生は、もってうまれた(自身の)生にそって生きること、

というメッセージ。

人間の生にたいする最大の肯定がここに。

 

「ストーンウォールの反乱」40周年を記念するストーン・モニュメント

(2009年6月28日)で、モニュメントの下の方に、

Dublin LGBTQ Pride Festival と刻まれています。

 

 

 

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