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どこにでもいる堤義明のミニ版

2005-03-06 13:22:38 | 社会問題
コクド名義の株売却分、偽装株書き換え充当 西武鉄道株 (朝日新聞) - goo ニュース

収監された堤義明氏のことは、人事とは思えない。スケールこそ小さいが、半径5キロ圏内を眺めただけでも、偽の帝王学の衣を着た経営者がごまんといることに気づく。

ただ残念ながら、親が授けている帝王学が本物かどうかは、すぐにはわからない。犠牲者が出てはじめて偽物であったと明らかになることが多いようだ。しかも犠牲者は、亡くなった方々ばかりとは限らない。おざなりの経営知識を振りかざす「独裁者」にひれ伏すことを強いられ、たった一度の人生を台無しにしかねない人は、友人の中にもたくさんいる。

独裁者の温床となる同族経営では、身内に甘く他人に対して冷血であることが徹底的に求められる。たまに優しさが垣間見られることもあるが、それはあくまで一時のものであり、肝心なときには平気でこちらに牙をむく。まさに自己保身しか眼中にないのである。

同族経営はこれからもなくならないだろう。なぜなら、誰にでもその芽は潜んでいるからである。ではいったい、どうすればよいか。その答えは、ノブリスオブリージュだと思う。いざというときに他人のために先陣を切る覚悟があるかどうかだ。

戦国時代から数百年を経て、いつの間にか大将はでんと後ろに構えるだけになった。まさに体たらくである。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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自分の身は自分で守る覚悟 (富山市の山田)
2005-03-06 20:54:34
私は、これまで経営をした経験がありません。仕事では失敗や挫折ばかりを経験してきました。それが私には「よい経験」になってきてます。良い経営者・上司に恵まれなかったとも思いますが、それは私の選べる範疇のことではないこともありましたが、それがよい判断なのかどうか、今でも確信できません。ただ、「自己保身」は何度も目にし、被害に遭ったと思ってます。自分の力量のなさを棚に上げて、としてですが。お給料を頂く側としては、「同族経営」を正面からジャッジする立場には立てません。そこで少ない経験から学んだことは、「自分の身は自分で守る覚悟を持つ」ということです。私の場合、責任を取るにしても同族のことより、自分のことを考えればよいと逆手にとってみているわけです。eirakusanのおっしゃる「体たらく」がこの先もずっと続くと考えているからでもあります。
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私もずっと続くと思います (eirakusan)
2005-03-06 21:17:35
大将は現場のことを踏まえずに、ただ報告を聞いて命令したりどなりちらすばかり、という状況が続くと思います。すべてがそうだとは言い切れそうにありませんが、少なくとも私のかかわってきた同族会社はすべてそうです。その反面身内はますます結束を固めています。



社員が自分の身を自分で守るということ、すごく大切ですね。



私の友人たちにもその点、心してもらいたいです。最終的に身を守る意味で会社をやめる人も出てきているようです。その傾向に拍車がかかったら会社は崩落しますね。
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