聞けば響く話のフォーラム

リンガマ+と合わせて記事を書いています。

電子メールでは伝わりにくいこと

2005-01-28 16:43:16 | 英語・日本語
最近は、インターネットを通じて、顔の見えない外国の会社が翻訳の機会を提供してくれることが多くなってきた。

その場合の連絡手段はほとんどが英語の電子メールである。日本人である私にとってはもちろんこのほうがありがたい。考える時間をとることもできる。ただし電子メールには制約も伴う。

先日、数年来の付き合いがあるアイルランドの会社の担当者が初めて電話をかけてきた。それまでその女性にはあまり好感を抱いていなかった。何かがさつだという印象が強かったのである。

電話でしゃべってみて気持ちが変わった。温かみに満ちた率直な明るい女性であることがわかったのである。

以来、まったく気分を変えてその女性に電子メールを書いている。勇気を出して電話を受けておいてよかった。

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朝日新聞Be on Saturdayの記事

2005-01-27 14:07:58 | 英語・日本語
英語のインセンティブは低下しているのではなく変化している、と先日書いた。

最近の朝日新聞のBe on Saturdayには、「英語は読み書き能力」という記事が載っていた。考えてみると、これはかなり以前から言われていることだ。特に国外が関連してくる仕事では、この能力があるかどうかがキャリアアッププランに影響する。

記事を読んでみると、「英会話スクールでビジネススキルも指導」とある。最も重視されているスキルはやはり電子メールのようだ。さてそこで真っ先に問われることは何だろうか?

私はふだん日本語できちんと考えておくことのような気がする。 
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私も英語教材に大金をはたいたことがある

2005-01-27 14:04:13 | 語学
25年以上も前の話である。私は駅頭に立っていた教材屋さんの売り文句を信じて数十万もする英語教材を買ってしまった。不思議なもので、それだけで英語の使い手になったような気がした。万が一実際そうなることもあり得たのだろう。しかし私の場合はだめだった。何しろまったくやらなかったのだからしかたない。
 
連れ込まれた喫茶店でセールスマンと会話したときの記憶のみが鮮明である。「雪男って英語で何と言うか知ってますか」「snowmanですか」「さすがいいセンスしてますね」何がいいセンスなものかまったく。雪男はsnowmanだけではたぶんだめだろう。雪だるまのほうが有名ではないか。

それが悔しかったから入ったのかどうか記憶は定かでないが、その後だいぶたってから私は英語情報出版社の門をたたいて社員にしてもらった。安心した。いい会社だった。

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英語教材には気前よく....だが

2005-01-27 13:56:13 | 語学
先日、「実はうちに余ってる英語教材あるんでいりませんか」と聞かれたので、「いくらで買ったの」と聞き返したら、私の想像をはるかに上回る額だった。額はあえて言わないが、とにかくそんな高いものをくれるようとする友人はすごい。奥さんが積極的に購入したらしい。たぶん月賦だと思う。しかし気になるのはその後の亭主の「取り分」である。小遣い減ったのではないかなあ。

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GIとヨン様

2005-01-27 13:53:48 | 英語・日本語
先日、友人が教えてくれた村松増美氏(同時通訳の先駆者)の関連サイトにアクセスしてみた。その中のインタビュー記事を読み進めていくと、ふと目がくぎ付けになった。村松氏曰く「英語のインセンティブが低下しているのは在日米軍がいなくなったから」。

つまり、Bigマネーをつかみ取るための手段と英語を使いこなすことへのあこがれの象徴が消え去ってしまったということらしい。

さて本当にそうだろうか?これは村松氏ならではの一流のジョークではないか?実際は英語のインセンティブは低下していないのでは?

私はこう思いたい。低下というよりはむしろ本来のインセンティブの意味がやっと見え始めてきていると。言葉を自分のものにするには情熱だけではなく、ときにはさめた目が必要だという意識を多くの人が持ち始めているのではないか。

言い方をかえれば、実はいい線いっているのだ。

ともあれ当時の英語ブームの火付け役だった在日米軍。そういえば韓国語ブームの場合はどうだろう。やはりヨン様だろうか。
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本当に英語が話せるかどうか

2005-01-23 10:32:22 | 英語・日本語
かなり前に、「私も英語が話せなかった」という本が話題になった。このタイトルの訴求効果が大きかったのは、もちろん当の著者が正真正銘の英語のプロだったからである。

さてそういったプロは別格として、多くの英語使いはどうだろうか?切れ味抜群なのだろうか?映画も字幕スーパーなしでオーケーなのだろうか?

いや、そうは問屋はおろさないように思う。むしろ想像以上の紆余曲折が続いていてこそ「本物」のように思える。第一、日本語でさえもなかなかままならないのだから。

テレビとかラジオによく登場する著名な英語タレントも実は英語が充分に話せないと思わせるふしがある。たぶんラジオだったと思うが、そのタレントAが生の英語を使わなければならない状況になったときに、「おやっ」と疑問に思ってしまうトーンで英語をしゃべっていた。

「私もほんとうは英語が話せない」。こんな本があったらやはりインパクトが強いかもしれない。これからは英語をめぐる虚飾をなくしていくことも、新たな展望を開く上で必要になりそうだ。

先日かなりのレベルのプロの通訳がこう言っていた。「英語のネイティブスピーカー同士が容赦のない速度でしゃべっている内容を理解するなんて無理ですよ」
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バーバラがいれば大丈夫か

2005-01-23 10:31:12 | 英語・日本語
一見さんお断りというコーヒーショップで、ずうずうしくも店主と話し込み、面白い話を聞かせてもらった。
 店主はよく米国に遊びにいく。しかし、現地の空港でのやり取りを常々面倒に思っていた。そこで、間もなく小学生になる孫を連れていくことにした。孫はバーバラといい英語が母国語である。店主はこれで今度は楽ができると思った。
 しかし、ご想像のとおり戦果はゼロだったらしい。
 これを笑い話と思ってはいけない。同じ「過ち」をわれわれもいつ繰り返すかわからないのである。
 物心の付いていないネイティブスピーカーもいっぱいいることを忘れないようにしようではないか。

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超一級英語なんて本当にあるの?

2005-01-18 11:24:05 | 英語・日本語
 ある英語関連サイトにアクセスして「入る」ボタンをクリックすると、「超一級英語」という表現が使われていた。この目標を目指して達成できる人はそんなにいるのだろうか?第一、「超一級」の意味も漠然としている。内容のことを指しているのか、表現のことを指しているのか?
 サイト全体を読んでみると、やはり英語のネイティブスピーカーが一番だという発想である。正直言って、「またか」と思う。たしかに、ある意味で英語のネイティブスピーカーは日本人の英語学習者よりも英語がうまい。それが自然な成り行きだからである。
 しかし、だからと言って、ネイティブスピーカーと「超一級英語」は直接結びつかない。使い古された言い方だが、英語を母国語あるいはそれに近い言語として使っている人にはいろいろなレベルがある。日本語の場合も同様である。これと同じことを、これまでに勇気ある識者の方々が何度繰り返して述べられてきたことか。
 ほかの分野同様、英語学習の場合もその歴史にもっと学ぶべきだと思う。そこには、真に目指すべきものとそうではないものが明確に示唆されているはずである。
 日本人の英語を駆使して、超一級の内容で勝負したいものだ。道具として使える英語であればそれでとりあえず充分ではないか?これもこの分野では言い古された表現になってしまった。
 
 

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単語をただ覚えても読解力は向上しない

2005-01-14 00:50:17 | 語学
「快読100万語」の著者酒井邦秀氏は、英語力=単語+文法をきっぱりと否定している。私も本当にそう思う。一時ボキャビルを集中してやってみたことがあるが、英字雑誌やペーパーバックを読んだり、英語が必要な仕事に取り組むときに役立ったという実感はあまりない。
 もちろん今でも発展途上ではあるが、英語を読んでかりにも疲れなくなったのは、自分の好きなジャンルの洋書などを辞書なしで「飛ばし読み」するようになってからである。細部を気にせず多読しているうちに英語に少しは慣れたのだと思う。
 英語という環境に慣れてくると、不思議な読解力が生まれてくる。しかしこれは英語に限ったことではない。人間、何をするにせよ、環境に馴染むことがまずは大切なのであろう。
 区切られた単語の意味や訳語だけに頼っていると、文脈をとらえるための視野も狭まってしまう。酒井氏は、次のような例を引用している。
 'If I tell you something, will you ever repeat it?'
'Of course not'
簡単な単語ばかり並んでいるが、すぐには意味の浮んでこない人がほとんどではないだろうか。
 答えは見てのお楽しみ。
 
コメント (10)
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