グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日産自の「公表後も不正検査継続」に思う

2017年10月20日 | 日記
8日にこのブログで取り上げた掲題の不正検査の件だが驚くことに公表後も続けられていた。
我が国を代表する大企業において再発防止策がまるで実践されていなかったことになるのだが・・・、とても信じられないことだ。
直接の原因はやはり検査有資格者の絶対数不足なのだろうがさらにその背景に何かがあるのではないかと思う。
その一つはトップからの有形無形のプレッシャーだ。
同社はかって「コストカッター」の異名をとる外国人経営者により奇跡の経営再建を果たした。
同経営者はその後欧州に軸足を移したが依然同社のトップでもある、としたら氏の経営哲学は今も生きているだろう。
二つ目には当節流行りの「忖度」だ。
部下がもし「こんな話を上司に持ち上げたらいい顔をしないだろう」と考えたら確かな情報が歪められる可能性はどんな社会にも起こりうることだ。
世界的企業といえどもこんなことがないとは言い切れないだろうと思う。
ただ今回のように(不正検査の実態が)一旦明るみに出れば通常はすべてリセットされるはずなのだがそうはならなかった。
同社の病根は相当深いものといわねばならない。
250億円という当初の失敗コストはさらに積みあがってしまったのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。