26日に安倍首相の施政方針演説があった。よく言えば「実務型の政策中心の演説」、悪く言えば「美辞麗句踊って感動なしの演説」だった。ただ、私も、海部・宮澤内閣で、その草稿作りの責任者をつとめ、橋本内閣ではその骨格作りに携わった経験もあるので、同情すべき点もある。要は、今後の実行次第であろう。
その上で、疑問点や改善すべき点を、いくつか指摘したい。
まず、参院選の争点は「憲法改正」、「国のかた . . . 本文を読む
宮崎県知事選で、タレントのそのまんま東さんが当選した。汚職事件の後とは言え、まさに私が指摘しているように、「政治不信」「政党不信」、「有権者の既成政党離れ」を端的に象徴する選挙となった。安倍自民党、そして候補者すら立てられなかった小沢民主党、ともに多難な船出である。
そうした政局混迷、政局激動の予感の中、この25日から通常国会が開幕する。野党・民主党からは「格差是正国会」との声も聞かれる。確 . . . 本文を読む
先週、山崎拓氏が訪朝した。案の定何の成果もなかった。当然であろう。時の政権と連携もせず、何の権限も持たない人間が「対話が重要」と言ってみたところで、事態が進展するほど今の北朝鮮危機の状況はあまくない。
この訪朝をめぐっては、山崎氏の口から「議員外交」という言葉が発せられた。これに対し「二元外交」「スタンドプレー」等の批判も浴びせられた。通産大臣秘書官として、首相秘書官として「日米自動車交渉」 . . . 本文を読む
市長が「借金を減らした減らした」と胸を張っているせいか、ここ横浜市で財政が危機的状況にあることを知っている市民は少ない。しかし現実は、神奈川県下35市町村で最悪の借金財政で、あの破たんした夕張市の状況に近づきつつある。
これは、総務省が昨年はじめて発表した「実質公債費比率」という指標で明らかになった。いわば、これまで不明朗だった「隠れ借金」、すなわち、バスや地下鉄、水道事業といった公営企業会 . . . 本文を読む