Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

薪ストーブ様、来る~グーテン撮影後記

2010-11-03 | パーマカルチャー的暮らし
11月1日にテレビユー福島の『グーテン』でリフォームのこと紹介されたので、
サボっていたリフォームについてのブログ、書いておきます。

8月末から我が家は、外壁の断熱、薪ストーブ設置、土間作りの工事中でした。
11月1日にやっと終了。急いで、外の薪を土間に移動しなければなりません。

パーマカルチャー的にはセルフビルドして、自分で以降、修繕したり出来る
身の丈の住まいが理想なのですが、雪国の家っていうのは、そういうわけにも行かず、
とりあえず、専門家に相談することに。

●外壁の断熱

詳細は、石油依存症からの脱出記にもありますが、
中古のこの物件は外壁が傷んでいて、専門の方に見ていただくと、
柱も腐っているかも、と皆、口をそろえて言います。
しかし、部分だけの修繕は無理。なぜなら外壁がもう売られていないものなので、
全部取り替えることになるというのです。廃棄物はでるわ、お金はかかるは、
他に選択肢がないのかを考えていたところ、自然素材にこだわり、長持ちする住宅を作っている、
大工さん兼建築士の方と知り合い、その方に相談することになりました。

本当は、国産の材でやりたかったのですが、お金もかかるし…とうことで、
カナダ産のレッドシダーを使うことに。
キツツキにつつかれるよ~、と近所の人からは言われたりしますが、
そんな時でも、部分だけ交換が可能であるとのこと。
木なら自然にも帰るし、薪にだって使えます。
外壁の保護材も環境負荷の少ないものを使用。自分達で塗りました。渋い色。

断熱材も、輸入物なのですがオーストラリア産の羊ちゃんの毛です。


●土間

昔は、縁側があったり、土間があったりと、外と家の中の中間的なゾーンがあったものです。
最近の住宅は、外と中がしっかりと分かれていて、
うちのように、春夏になると外で農作業が多くなる場合には、非常に不便なつくり。
また、玄関からは個人セッションや講座にいらっしゃる方が出入りするので、
農作業用具や長靴を別に置く場所が欲しくて、お勝手口をつくろう、というのがきっかけで、
あまり使っていなかった和室2つをつなげて土間にすることを思いつきました。

今どき、土間を作る人っているのかなぁと思い、建築士さんに恐る恐る相談してみたら、
「僕もそれがいいと思ってました」と共感してくれて、ますます相談しやすくなりました。

2間ぶち抜いてこんな感じが、

こうなりました。
日が暮れても、雨が降っても、雪が降っても、ここでいろいろ作業が出来ます^^

●薪ストーブ

そして真打登場。薪ストーブ様。家に入ってくるときは玄関に専用レールが設置され、

ここを通って入ってきました。220キロ。


薪ストーブが来たらやりたいと思っていたこと、 それは、薪ストーブクッキング。
みんなは「憧れの薪ストーブだね」というけれど、 ちょっと違います。
近所の薪ストーブユーザー先輩から借りた「薪ストーブの本」にはこうあった。
「薪ストーブの煙突から立ち上るのどかな青い煙は、 環境汚染型使い捨て的石油文明に対する反逆ののろしなのである」

ちなみに、なんで私達がこんなことをしているかというと、
石油はいずれ高騰しますので、そうしたときにあわてないように、
パーマカルチャーで言う「重要機能にたいして複数のバックアップをもっておく」ということ、
そして、出来るだけ環境負荷の少ない生活をして、地球環境を後世にちゃんと残せるようにというところからです。

と言っても、それは大義名分というところもあります。
しかし、上記のことを考えながら生活すると、いろんなものとの繋がりと循環が見えてきて、
それは生きていて矛盾なく気持ちよいからそうしているというほうが、理由としては大きいと思います。

化石燃料がもしなくなったときに、自分の生活はどうなるかを想像しておくことは大事なことです。
車も動かないから、馬に乗れるようにしておくかとか(笑)、食べるものは庭から採れるようにして置くとか。
でも笑っている場合ではないです。


いつも、グーテンでは「森の便り」というコーナーでうちの様子と裏磐梯を紹介していただいていて、
素敵な内容に編集してくださっているので、なんとなく見ていると「お気楽な田舎暮らししている人」に
見えてるんじゃないかと思ってしまい、時々嫌になってくることがあります。
テレビだし、あまり過激なことや難しいことを言ってはいけないと思い、程々にしているので、
ストレスがたまっている自分にふと気づいたりします。

でも、今回の放送を見て、最後、太陽をバックに木を植えている自分達を見て、
BGMがワンダフルワールドだったということもあり、なぜか、涙してしまいました。
自分たちの小さい取り組みが、世界を良くすることにつながって行ったらいいなという思いが
自分の中から、ど~っと沸いてきます。なぜか、こうして文章に書いていたり思い出すだけで涙が出てきます。

薪ストーブにもどりましょう。
薪ストーブは、ただの暖房ではありません。暖房、料理、給湯などの多機能なシステム。

薪ストーブの上で料理すると、当然、油汚れなどもあります。
そんな時には、ストーブの灰をちょちょっとヘチマタワシにつけてゴシゴシするときれいになる。
ついでに灰は食器洗いにも使える。もちろん、畑にいれて肥料にもなる。
春先のワラビのアク抜きにも使える。すべて循環するのです。


畑をやると、食べるものがいかにして循環するかがよくわかるのですが、
薪ストーブはエネルギーのことを実感する良いツールです。

薪ストーブがど~んと部屋の真ん中に来ると、かっこいい周辺グッズを買いたくなる。
そして、薪ストーブ様に合わせて、カーテンや絨毯を替えたくなるのですが、
もりちゃん(だんな)から、自分で作れるものは作ったら?といわれ、消費モードになっていた自分にはたと気づく。

火バサミ、箒、手袋など、薪ストーブ周辺にはいろんなグッズが必要。
それをかっこよく収納するなりぶら下げるものが欲しいなと思っていたら、
「その辺の枝で何とかならないの?」といわれ、庭に探しに。
ちょうどいいのがあったので、部屋の中につれてきて壁に立てかけてみました。

やり始めたら結構はまって、いろんなところに枝や蔓を這わせて、
物をかけるやつを作りたくなってしまった。日ごろから集めていた枝が役に立つ時がきたということです。
そろそろススキの穂が種を飛ばしたようなので、箒も作ろうと思います。

色が気に入らないから、薪ストーブ様に合わせて買い換えようと思っていたカーテンも、
染めてみたらという意見もあり、それもそうだなと考え中です。

人間の創造力っていうのは、こういうところで生かすべきですな。

ストーブわきの薪棚も廃材を使ってもりちゃんが作りました。
ついでに上は調理台として使えるようにしてもらいました。

薪ストーブが調理のメインシステム、そして、ガス台は補助的なシステムという位置づけになりました。
そして毎日「環境汚染型使い捨て的石油文明」に反逆ののろしを上げたいと思います。

夏は暑くて、薪ストーブののろしは上げられないと思うので、
太陽光の有効利用を、来年の夏は考えたいと思っています。
残念ながら、裏磐梯は積雪が多いため、屋根への太陽光パネル設置が今のところ出来ません。
でも、何か考えたいと思います!







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1 コメント

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いいですね! (Shio)
2010-11-15 09:44:31
安珠さん、こんにちは!
私も場面を浮かべながらうるっと来ました。テレビというより、おうちにおじゃましている私が太陽に照らされたお二人の風景をwhat's a wonderful world をききながら、くるみちゃんと見つめ合う。わさびは探検中。実りの秋を輝かしく照らす11月の太陽がぴったりです。
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