goo

鶴岡市内散歩

今朝も東京は晴れ 乾燥した空気に洗濯ものもよく乾きそうです 

さて、今回の旅行で初めて行った鶴岡市
顔の形に似た山形県の「鼻」の部分が鶴岡です。

鶴岡には、市内散策に先だって行った羽黒山をはじめ、新潟との県境の「あつみ」から「湯野浜」までの海岸線の温泉や、名峰月山の麓では「月山ワイン」。そして旧鶴岡の市内には庄内藩の面影を残す建築物群がありますが、それらの中で異彩を放っているのが 「鶴岡カトリック教会 天主堂」

明治36年に建てられた ロマネスク様式教会建築の傑作として国の重要文化財に指定された教会で、『ステンドグラスとは異なる独自の技法でつくられた「窓絵」や世界的にも珍しい「黒い聖母マリア像」は、国内ではこの教会でしかみられない』と、市観光連盟のHPにはあったのですが、その日は信者さんの葬儀の準備をしている様子でしたので 建物内の参観は見合わせました。

教会から少し歩くと、庄内藩酒井家が約250年来居城とした鶴ヶ岡城址。いまは「鶴岡公園」として整備され お濠や桜並木が綺麗。
その一角に建つのが、大正天皇の即位を記念して建てられた、オランダバロック風の窓とルネッサンス風のドームをあわせ持つ擬洋風の「大宝館(たいほうかん)」



かつては図書館として用いられ、いまは郷土人物資料展示室となっているそうですが、白く塗られた下見板張りと縦長の上げ下げ窓に、プロシアの兜のようにも見える赤いドームの独特な意匠の設計者が分からなかったのが、チョッと残念。

その先のお濠の向こうに見えるのは 「旧西田川郡役所」



先ほどの大宝館同様の木造2階建て、下見板張りと縦長の上げ下げ窓に、2層の塔屋を載せた独特のデザイン。明治14年建造で、明治天皇が東北御巡幸のおり、鶴岡の行在所となった由緒ある建物です。

この一角は、鶴ヶ岡城の三の丸にあたり、かつては藩主の御用屋敷があった場所で、「御隠殿」と呼ばれる藩主の隠居所の一部と旧藩主酒井氏の庭園に加えた広大な敷地を利用して旧西田川郡役所、旧鶴岡警察署庁舎、旧渋谷家住宅が移築され、「公益財団法人 致道博物館」が管理しています。


普段の性格でしょうか、旅行の際などは 結構まめに旅先の観光名所などを調べていくのですが、今回はチョッとぬかって、鶴岡が映画のロケ地として有名なことを 旅先のツアコンの説明で知りました。 東京に帰ってから調べたら、「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」「蝉しぐれ」…に、「おくりびと」などのロケ地巡りのガイドもあるのを「発見」


駅近くの市街地にある工場跡のような建物は 「鶴岡まちなかキネマ」。

通称「まちキネ」と呼ばれる映画館で、元は福井県に本社のある絹織物の「松文産業」の「旧鶴岡工場」。昭和初期建築の木造平屋瓦葺きの工場が持つ特徴を活かして再生したもので、2010年に次世代の基準となる作品を評価し、建築デザインの発展を目的とする国際建築賞「リーフ賞」を受賞しています。

この後紹介する「アルケッチァーノ」のための鶴岡泊としましたが、それ以外にもなかなか趣きのある鶴岡市。 次回は桜の時季にでも のんびり散策してみたい街です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「海の正倉院... 素材を活かし... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。