私は1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生し、6434名の犠牲者と何万人もの負傷者及びその家族親戚の方々の無念を一生忘れないでしょう。
死は前よりしも来たらず、後ろより迫れり(吉田兼好「徒然草」)
死は不可避で誰にでも、ときところ選ばずに訪れます。死は私たちの隣り合わせにあります。
寒空に在りし日の君震災記(素美志)
命が生まれ、命が帰り着く山。恐山は山岳霊場の日本のメッカ。
現代の恐山は病院かも知れない。生まれるのも死ぬのも病院になりました。
「ピカピカ輝くものは、誰でも愛せるのです。しかしながら、その輝きが失われた時に、なおも愛し続けていけるかということが、私たちの一生の中の、苦しみの大部分だと言ってもいいかも知れない」(渡辺和子先生「人間としてどう生きるか」)