これまで政府のR&D投資は、民間が遂行するのが難しい分野を重点的に支援できなかった上、革新的成果の代わりに成功率だけは90%以上という平凡な結果にとどまっているとの指摘を受けてきた。
今回確定した強化策に基づき、政府は失敗の危険性は高いが成功した場合は学問的成果や産業分野での活用度が高い研究開発を革新跳躍型R&D事業に指定し、別途の研究課題として推進する方針だ。
革新跳躍型R&D事業は、公募の段階からチャレンジ精神や創意性を重点的に評価する。事業選定後は不要な評価の負担を減らして研究者らが研究に集中できるよう支援する。
また、目標達成に失敗した課題は誠実に研究が行われたことが認められれば正常な研究と見なされ、不利益が免除されるほか、再挑戦の機会も与えられる。
政府は下半期(7~12月)中に、「国家研究開発事業の管理等に関する規定」に革新跳躍型R&D事業推進の根拠を設け、来年から本格的に推進する計画だ。各官庁は同事業に来年度の主要R&D予算の15%を投じる。
国家科学技術委員会の金道然(キム?ドヨン)委員長は「革新跳躍型R&D事業が実を結ぶためには、R&Dの過程での失敗が個人の失敗でなく社会的資産だという認識の転換が必要だ。韓国の科学技術の中心軸が世界をリードする創造型研究へと移行することを期待する」と述べた。
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