想い・思い・おもい ver.2

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第986回 何が不安かを明らかにしてみると・・・

2011-10-11 00:44:56 | 意識化
先日、自宅の鍵をなくした、という同僚と話をした。
現在、防犯のため、鍵を取り替えるべく、手配中とのこと。

今は、鍵が1本しかない。
そのため、子どもを学校に送り出し、自分が鍵を閉めて、職場へ。
そして、子どもが帰る時間に合わせ、職場を抜け出し、自宅の鍵を開け、再び職場へ。

そういった対応も許してもらえる職場であるが、
月の始めはデスクワークも多く、自宅へ帰るという時間も確保しやすいが、
これからは訪問したりが多くなるので、それもままならなくなるかもしれない。
それで、自分の仕事の都合で鍵を開けやすい時間に、
子どもを学校から早退さえようというのだ。

しかし、管理者も、そういった理由で子どもを早退させるのはいかがなものか?と
どのように、自宅の鍵を管理するかを話し合っているのだが、どうも、話が噛み合わない。
今は、独居の方で鍵の開け閉めをサービス事業者が行わなければならない時は、
キーボックスを購入してもらい対応しているので、
そういう方法で、対応すれば?というのだが、どうも話が噛み合わない。

よくよく話を聞いてみると、その「防犯上」ということについてのズレがあることがわかった。

話を聞いている私たちは、
誰かが鍵を拾い、その鍵で空き巣に入られるのではないか?
ということに対し不安なのだろう、というと、
空き巣に入られても、どうせ取っていく物などないので、そんなことは心配ではないと。

で、よくよく話を聞いていくと、
学校から帰った子どもが、鍵をあけ自宅に入ったとたん、
その鍵を拾い、勝手に自宅に侵入しており、その人と鉢合わせして、子どもになにかあったら、
ということが不安だ、というのだ。
そして、子どもを家の中にいれ、うち鍵を閉めてしまえば、それで安心と。

そっか・・・。そこまで不安に思うんだ。
そりゃ、キーボックスでは対応できないな。

結局、管理者も、
そういう子どもの安全の確保を優先したい気持ちはわかった。
しかし、子どもにとって、就学ということは大事なことであり、
母親の仕事の都合に合わせ、早退させるという対応については、
自分も子育てをしてきた経験から、望ましい対応とは思えない。
幸い、ケアマネジャーという訪問等も調整できる仕事であり、
鍵を交換してしまえば解決する問題であり、
いつ、鍵が届くかはっきりしないとはいえ、期限があることである。

ということから、鍵の交換が済むまで、
結局は、今までと同じように、子どもが学校から帰ってくる時間に合わせ、
自宅の鍵をあけ、子どもを家に入れてから、再度、職場に戻る、
ということを続けることになった。



ということで、
私たちは、利用者と会話するときにも
「それは、不安ですよね」といった言葉を、しょっちゅう発する。
しかし、その「不安」が、意外とすれ違っていることもあるかもしれない。

「不安」「困難」「安全」「安心」「安楽」「リハビリ」「医療依存度」「介護負担」「定期的」・・・

なんとなく、同じ認識のようで、同じ認識でない言葉。

気をつけていきたい。



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