群馬独峰会活動日記

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2019 12/28-30 年末山行 西穂西尾根

2020年01月03日 15時33分50秒 | 山行記

2019年 12月28日~30日にかけ、年末山行として西穂西尾根へ行ってきました。

参加者は、石橋、松田、菅家、宮澤 の4人。

27日夜は、新穂高登山指導センター向かいの、冬期無料駐車場で前泊。

28日 晴れ 7時出発。

前日は雪だったので、ラッセルも見越してワカンをかついだ(ラッセルはしたが、結局ワカンは使わずじまいだった)。

指導センターにいた警備隊の方々に、西尾根へはすでに数パーティーが先行していることを確認。

ずっとトレースをたどり、避難小屋の脇を通って少し進んだところで、牧場の金網を乗り越え、ようやく登山が始まった。

が、雪が少なく、尾根に出るまでの急登は半ば藪漕ぎだった。

笹藪のなか木の枝をかわしながら重荷を担いで歩くのはなかなか面倒で、ペースも気持ちも上がらず。

ひたすら歩荷トレーニングをしている気分が続いた。

四国からきた男性2人組に追いつかれ、先に行ってもらったが、あとで追い抜いたりして、つかず離れず進んだ。

12時半頃1946ピークを通過。14時半頃、ラッセルをしてくれていた先行パーティーに追いついた。

大阪の女性2人組と、神奈川の男女2人、あと男性2人の3パーティー。

このあたりになると雪もだいぶ深くなっていた。本当に、彼ら彼女らが交代で道を作ってくれていたおかげで、わたしたちはここまで来れていた。

ここで石橋さんが、会を代表して? ラッセルを交代。トレーニング不足かつ、テント食糧係で重荷のわたし(宮澤)は余力なし。

ルートができてからそのあとをとぼとぼ歩いた。

15時40分後ごろ、テンバとなる2343ピークに到着。

暗くなり始めていたので、疲れていたもののとっとと整地・幕営準備をした。

テント内で温まりつつ雪を溶かして水を作ってから、夕食。鳥塩鍋と五目ご飯(アルファ米)。

その後、わたしのネオエアーXサーモに対して、いつも通り、大きい・邪魔だと難癖が付けられつつの寝床作りが行われ、就寝となった。

29日 朝は4時起き6時発(の予定だったが実際の出発は六時半近くなってしまった)。晴れ。

前日、トレースをいただいたわれわれは、交代で膝上程度の深さの新雪をラッセル&トレース作り。

踏んでもなかなか固まらず、トレースのありがたみが身に染みた。

第一岩峰取り付きあたりで、朝ゆっくりめに出てきた他パーティーに追いつかれた。

ここで登攀具の装備。

そこから、いつのまにかいた、東大スキー部の若者たちが主に先頭となった。

なにしろ天候に恵まれ景色が良かったので、わたしはまめに撮影しながら歩いた。

 

第一岩峰は左から巻いた。たぶんここが核心。木の根につかまり足をかけて登る。

 

われわれは、第一岩峰を過ぎた頃からだんだんと他のパーティーから離されて、結果、トレースがしっかりついたルートを進むことになった(写真は先行パーティーたち)。

 
地平線まで続く山並み。
 
↓第2岩峰は右から巻いた。急な斜面かつ雪が不安定で、足場も細く、トラバースはかなり慎重になった。
 
↓通過後に振り返って撮った第2岩峰。写っているのは石橋さん。空の青が濃い。
 
山頂直下にも垂直に近い登りがあり、腐りかけのフィックスを頼って登った。写っているのは松田さん(のお尻)。
 
13時 西穂高 登頂
 
 
14時ピラミッドピーク着 ここからの「奥穂~吊り尾根~前穂」の景色は迫力がありました。
 
14時40分 独標
 
15時40分 西穂山荘 着
ヘトヘトでしたが、整地されていたので、テント設営は楽でした。
昨日から一緒したパーティーたちは、みなロープウェーで下山してしまったらしく、テント場では見かけず。みんな強かったな~。
なお、道中(第1岩峰から第2岩峰の間)でペツルのイーライトを拾ったのですが、返す機会もなかったので、もしこのブログをご覧で心当たりの方は、返送しますのでコメントください。
 
夜は、わたしが運んできた食材でカレー鍋。
これでやっとわたしの荷物が軽くなるかと思ったのも束の間、代わりにザイルが加わり、結局初日から1グラムも減らずじまいだった(むしろ最終日は旅程中最重量になった)。
みんな消耗していて、食欲も減退気味のなか、わたしはしっかり呑んで、しっかり食べ、ふかふかのエアーマットでぐっすり寝ました。
 
30日 雪 6時起床。ロープウェーで下山
 
夜から予報通り天候悪化。朝食後に、雪の中撤収、下山。
 
ロープウェー乗り場では、日本人だけでなく、中国・韓国からきたとおぼしき大勢のツアー客に出くわした。
一日早ければ天気良かったのに、と不憫に思った。
 
以上、山行報告となります。
 
 
余談ですが、ロープウェーでは、前日にピラミッドピーク近くで顔を合わせ、ちょっと言葉を交わした2人組とも出くわしました。
このお二人とは、さらにその後、帰りがけに寄った温泉でもまた出会い、話してみたら前橋からきたとのこと、なんと奇遇な!
山岳会にも興味あり、とのこと。例会でお待ちしておりますよ~。
 
最後に、今回は体力的に結構厳しい山行となってしまった。
事前にある程度備えたかったのだが、なにしろ仕事でくたびれてしまい、山行直前の3週間はろくに運動できていなかった。
アイゼン歩行もシーズン初だったりと、準備不足を痛感した山行となった。
とはいえ、初日2日目と天候に恵まれ、すばらしい眺望を楽しめたことは、幸でした。
 
宮澤
コメント
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