軽自動車を引っ繰り返したという話を聞いて、堂本は驚いた顔でハルを見つめていた。
「嘘ですよね?」
「っちゃあ、なんでハルちゃんが、そんなことを嘘つかなきゃなんないの!」
ハルは憤慨して、眉間に大量の皺を寄せる。
「本当なんですか?」
堂本は私に話を振る。
「まあ、現場を見たわけじゃないけど、前に俺もハルさんから聞いてるしね、わざわざ嘘を付く理由もないと思うよ。何よりもリアルだし…」
私は正直な感想を、堂本に伝えた。
「あのぉ、どうやって?」
それまで黙っていた須藤が、初めて口を挟んだ。
「どうやってって、一人で持ち上げるんだよ」
「一人でぇええ?」
須藤が口を開けて固まる。
「簡単さぁ、ボディを持ち上げて何度も揺すってると、どんどん揺れが大きくなるから、そのまま一気に押し倒すんだよ」
「・・・」
「・・・」
堂本と須藤には理解出来ないらしい。
「ね、木田さん!」
「うはははは、そうですね」
ハルはニコニコとして私に同意を求める。
「あれ?そう言えば横倒しにしたんでしたっけ?」
私はハルに確認する。
「いや、横倒しじゃなくて、車体の下から持ち上げて完全に引っ繰り返してやったからね、ゴロンっ、なんてネ!だから天井が下さぁ」
「うはははは、しかし酷い話ですね」
「うひゃひゃひゃ、完全に頭に来てたからね」
ハルは楽しそうに笑い出す。
「あの、誰の車を引っ繰り返したんですか?」
いきなり堂本が、気付いて当然の疑問を、ハルにぶつけた。
「確か別れた彼女の車でしたよね」
私が代わりに答えると、ハルは大笑いをした。
「うひゃひゃひゃひゃ、そう、そうなんだよねぇ、別れたってのにしつこい女でさぁ、あんまりしつこいから車を引っ繰り返してやったんだよ」
「それはちょっと可哀想な気が…」
さすがに堂本も同情する。
「でも、その彼女にはバレなかったんですか?」
ハルはさらにウヒョウヒョと笑う。
「うひゃひゃひゃひゃ、すぐにバレたねぇ、『あの車、ハルちゃんがやったんでしょ!』って言われたもんね」
ハルは全く悪びれもせずに、平然と答えている。
「それでどうなったんですか?」
須藤は首を斜めに傾げる。
「いや、別にそのまんまだよ。車は廃車にしたって、後から聞いたけどね」
「そ、それで許されたんですか?」
「別に何も言われなかったねぇ」
「…そ、そうですか」
須藤は苦笑いをし、堂本は脱力して笑っている。
「だからあんなの、『エーイ!』なんてやっちゃえば倒れるに決まってんよぉおおお!」
ハルはさらにウヒャウヒャと笑うと、幸四郎がフォークリフトで鋼材を持ち上げているのを、楽しそうに見ていた。
「嘘ですよね?」
「っちゃあ、なんでハルちゃんが、そんなことを嘘つかなきゃなんないの!」
ハルは憤慨して、眉間に大量の皺を寄せる。
「本当なんですか?」
堂本は私に話を振る。
「まあ、現場を見たわけじゃないけど、前に俺もハルさんから聞いてるしね、わざわざ嘘を付く理由もないと思うよ。何よりもリアルだし…」
私は正直な感想を、堂本に伝えた。
「あのぉ、どうやって?」
それまで黙っていた須藤が、初めて口を挟んだ。
「どうやってって、一人で持ち上げるんだよ」
「一人でぇええ?」
須藤が口を開けて固まる。
「簡単さぁ、ボディを持ち上げて何度も揺すってると、どんどん揺れが大きくなるから、そのまま一気に押し倒すんだよ」
「・・・」
「・・・」
堂本と須藤には理解出来ないらしい。
「ね、木田さん!」
「うはははは、そうですね」
ハルはニコニコとして私に同意を求める。
「あれ?そう言えば横倒しにしたんでしたっけ?」
私はハルに確認する。
「いや、横倒しじゃなくて、車体の下から持ち上げて完全に引っ繰り返してやったからね、ゴロンっ、なんてネ!だから天井が下さぁ」
「うはははは、しかし酷い話ですね」
「うひゃひゃひゃ、完全に頭に来てたからね」
ハルは楽しそうに笑い出す。
「あの、誰の車を引っ繰り返したんですか?」
いきなり堂本が、気付いて当然の疑問を、ハルにぶつけた。
「確か別れた彼女の車でしたよね」
私が代わりに答えると、ハルは大笑いをした。
「うひゃひゃひゃひゃ、そう、そうなんだよねぇ、別れたってのにしつこい女でさぁ、あんまりしつこいから車を引っ繰り返してやったんだよ」
「それはちょっと可哀想な気が…」
さすがに堂本も同情する。
「でも、その彼女にはバレなかったんですか?」
ハルはさらにウヒョウヒョと笑う。
「うひゃひゃひゃひゃ、すぐにバレたねぇ、『あの車、ハルちゃんがやったんでしょ!』って言われたもんね」
ハルは全く悪びれもせずに、平然と答えている。
「それでどうなったんですか?」
須藤は首を斜めに傾げる。
「いや、別にそのまんまだよ。車は廃車にしたって、後から聞いたけどね」
「そ、それで許されたんですか?」
「別に何も言われなかったねぇ」
「…そ、そうですか」
須藤は苦笑いをし、堂本は脱力して笑っている。
「だからあんなの、『エーイ!』なんてやっちゃえば倒れるに決まってんよぉおおお!」
ハルはさらにウヒャウヒャと笑うと、幸四郎がフォークリフトで鋼材を持ち上げているのを、楽しそうに見ていた。
カミヤミのさんのお話しを、是非『やりんちゅ』として連載して下さい(笑)
上記のような人を『豆コロガシ』と言うのなら、う○こを食べてポルシェを買ってもらう人は、『糞コロガシ』という呼称でよろしいでしょうか?