どんぴ帳

チョモランマな内容

さらばSONY

2013-01-18 06:52:49 | Weblog
重くてどーしよーもないWindows Vistaに愛想が尽き、3,300円という格安価格に釣られてWindows8を導入してみた。
おどろいたことに、あれほどモサモサしていた私のパソコンが、実にキビキビと動く優秀なマシンに変身してくれた。
もちろんバンドルソフトが壊滅したり、諸々のソフトの再インストール、ドライバを探したりもしたが、それに見合うマシンとなった。

しかし、思わぬことも発覚した。それはSONYのウォークマンだ。
私が所有していたのは、NW-A608というかなり古い機種だったが、問題なく音楽を聴くことが可能だったのと、FMラジオが聴けたので重宝していた。
ところがコイツはWindows8ではまったく使えないらしい。そこでSONYのホームページを色々と調べてみると、ある事実が判明した。

NW-A608の発売日は2005年11月、私が購入したのは2005年12月だ。購入時の価格は26,300円だった。
Windows7が発売されたのが2009年10月、なんとこの時点でSONYはNW-A608のWindows7への対応を事実上停止…。
当初パソコンからウォークマンへ音楽を転送するにはConnectPlayerというソフトを使用していたが、これは後にSonicStageというソフトに置き換わった。SonicStageはWindows7には対応しておらず、さらに後発となるXアプリというソフトしかWindows7には対応していなかった。
NW-A608はその最新のXアプリには一切対応しておらず、事実上Windows7では使用できない状態だった。もちろんWindows8になんか対応している訳もない。
NW-A608の発売が2005年11月、Windows7の発売日が2009年10月、実質4年でWindowsへの対応を放棄…

さて、そんな訳でSONYさんへ「NW-A608をWindows8で使用するにはどうしたら良いのか?」とメールで問い合わせてみましたが、見事にまる三日放置されました。
こちらから電話をすると、「メールで返答する」との返答。即座にメールが来たものの、内容は「Windows8には対応しておりません」というお返事。「いや、そういうことじゃないだろう」と電話をすると、「担当者へ伝えておきます」というこれまた機械的なお返事です。
食い下がると、「担当者の上席の者から電話をさせます」という回答。
で、上席の方からは、「申し訳ありません、MicrosoftさんのOSも色々と変わって行くので」というこれまた意味不明な回答。
ちょっと待て、OSが変わっていくなんて当たり前の話だし、ましてSONYは自前でパソコンを出しているメーカーです。そんなことは言い訳にもならない。
「いや、iPodは今も古いモノでもiTunesが対応しているはずだけど?」
「いえ、Windows7からOSが大きく変わりまして、うにゃむにゃむにむに…」
何か言ってたけど意味不明な回答。そもそもAppleにとってMicrosoftはライバルだが、iTunesは今でもXP、Vista、Windows7に対応しているし、古いiPodも問題なく使用出来る状況にある。長年Windowsパソコンを販売しているSONYとは思えない回答だ。
「ウォークマンも途中からAndroidを搭載するなど、うにゃむにゃむにむに…」
何を聞いても単なる言い訳にしか聞こえない。
「結局、古い機種を大切に長く使っているユーザーを、SONYは切り捨てたってことですよね?」
「いえ、決してそういう訳では…」
「でも結果はそうなってるよね」
「どうしてもソフトの都合上そのような結果に、うにゃむにゃむにむに…」

これまで私は日本メーカーは技術力があり、顧客を大切にするイメージを持っていた。
しかし実際はどうだろう、同時期の2005年9月に発売された初代iPod nanoは、リコールは出たものの現在も最新のiTunesを使用して普通に使えるはずだ。それどころか第二世代のiPodでもたぶん現在も使えるだろう。革新的なイメージのあるAppleだが、よほどこちらの方が顧客を大切にしており、「今度のiTunesは古いiPodは使えませんよ」なんて仕打ちも無い。

ConnectPlayerからSonicStage、そしてXアプリへと、Androidを搭載しつつ迷走し、プレーヤー本体のみならず、実質購入した楽曲も死に体(まあ、パソコンでは聴けるけ…)となるSONYと、一貫して古いハードウェアにもある程度はきちんと対応するApple、どちらが顧客のことを考え、技術力があるのでしょうか。

少なくとも私はこのような考え方のSONYとは決別しようと思います。
まだまだ保有するSONY製品はありますが、次の買い替え時には他のメーカーへとシフトするでしょう。

約十年前のことです。初めてバイオを購入し、開封してすぐにWindows Updateを行ったところ、いきなりバイオが立ち上がらなくなったことがありました。サポートに電話をして、「開封後30分でこの有様、初期不良じゃないのか?」と言ったところ、「いいえ、Windows Updateをするからいけないんです。Windows Updateは行わないで下さい。そのバイオは今すぐリカバリして下さい」と言われました。
「もしかしてSONYはろくでもないメーカーなのか?」とその時疑念を抱きましたが、やはり現実だったようです。

ちなみにSONYさん、自社ホームページの製品情報、NW-A608の「お知らせ」の中で、「SonicStage CPは今年の3月でダウンロードできなくなりますよ!Xアプリをインストールして下さいね!」と注意を促しています。でもXアプリの対応表ではNW-A608にはデカデカと「X」印がついています。一体どんな罠なんだよ(笑)
ちょっと解りやすく説明しましょう。

NW-A608 → SonicStageでしか使えない → SonicStageは3月でダウンロード終了 → 死亡
SonicStage → 対応はWindows Vistaまで → Windows7やWindows8を入れた → 非対応 → 死亡
Windows8に強制的にSonicStage CPをインストール → 起動するも数分で強制終了 → 憤死
SONYが薦めるXアプリを入れる → NW-A608は根本的に非対応 → 死亡
ハードウェアであるNW-A608 → 曲の追加も削除もできない → 死亡
ダウンロード購入した楽曲 → パソコンでしか再生できない → 重体 

今までたくさんSONY製品を買ってしまったけど、今後は本当にSONY製品は買いません。
さらば、SONY!