ドクダミダイスキ

新聞、著書で勉強しています。「60にして耳順う」。バカにつける薬があるかしら?

雑想ー『デモノロジー(鬼神学)』~2

2014-05-17 12:38:02 | 日記

「ドクダミの花」であります。東京・明治神宮外苑で昨日、一番最初に咲いた「ドクダミの花」であります。私の散歩する、この辺りは、野草では「ドクダミ」が、一番多いです。「ドクダミ」は、漢方で十薬という生薬名が付くほど、昔から優れた薬草として有名であります。但し、腎臓疾患のある方は、お勧めできませんが、体の毒素を排出するという効用があり、私は毎日、一袋「ドクダミ茶」を飲んでいます。ひょっとすると、心の毒素も流してくれそうな気がします。バカにも効きます。本当かなぁ!保証できません。
[山本七平『「知恵」の発見』~〈第2章「発想の壁」〉からであります。
【先日来、「幽霊と悪魔と神について」という奇妙なシンポジウムがあった。
そのとき、神という概念については、関根文之介先生が担当された。
関根先生は、日本における神という言葉の用例が350程載っている面白いパンフレットを出され、その用例が、キリスト教の「ゴット」(神)に等しい概念は、伝統的な日本語には全然ないことを示された。
そういう言葉がないということは、そういう概念がなかったということで、日本語の「神」は、キリスト教とは全然別なものであると話された。
次に国学院大学の阿部正路先生が、日本における幽霊の話をされた。それによると、化け物と幽霊は全然違うそうである。
「四谷怪談」を例にとって話されたが、日本の幽霊は、たとえばお岩さんのように不当に殺された場合、人間の肉体から霊が分離して出てくるものだという。その霊が伊右衛門に復讐するがその場合に、幽霊は実に人道的で、決して第三者を害しない。・・・・・・「私は幽霊に惚れ込んでいる」とまで、阿部先生はおっしゃっておられた。
そのときに、非常に面白いと思ったのは、日本人がこの種の問題を扱うと、全部幽霊になってしまうという指摘であった。そして、お化けと幽霊とは、基本的に違っていて、非人道的でいきなり通行人に飛びついたり、無茶苦茶なことをするのがお化けなのだそうである。
幽霊というのは、あくまで正義公平を求め、それを回復するもので、実に立派なものである。それが日本人の伝統的な発想である。
「怨念」とか「怨霊」という言葉は今でも使われるが、これは直接にその加害者に向かって被害者から出た霊の様なものが、義の回復を求めて向かって行くという考えである。・・・・・・
フランクルの「夜と霧」を読んでみても、ガスかまどの前にいてさえ、オレが化けて出てやる、怨霊となってヒトラーに飛びついてやるといった発想がない。不思議なくらい、全然ない。これが、我々から見て、わからないところである。・・・我々は、死んだって、化けて出てヒトラーを呪ってやるというふうにならないと、とても安心できない。・・・・・・】以上でありました。
そうか、「幽霊」というのは、きれいで、人道的で、実に立派なものだったのだ。「幽霊」を見直しました。
そこで、考えるのですが、「幽霊」と全く逆な人たち、例えば、ヒトラーとか、原爆の投下を決定したトルーマン米大統領とか、人民をたくさん殺戮したレーニンとか、毛沢東とか、あんな人たちは、死んで何処へ行くのでしょうか。成仏しないで地獄へ行っているのでしょうか。霊の世界は、分からなくて、不思議なことでありますが、「因果応報」は間違いなく存在します。あれ程、反日暴動をさせた中国は、今度はベトナムにやられています。まあ、とにかく、私は、「幽霊」に出られないように、人に恨まれないように、生きるしかありません。失礼致しました。

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