Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1359. 教育プログラム

2016年08月28日 | field work
 ロシアの後に福岡へ出かけていたから、今日は久しぶりの休日だった。旅に出ると旅癖が付く。それで京都から出かけられるところはないかと探していた。さしあたりは金沢や城崎温泉か。城崎は温泉だけだから文化がある三朝温泉なら倉吉がある。だがこちらは特急とバスで片道4時間以上かかるのでちと遠い。
 もっと所用時間が短くて文化的刺激のあるところが、もう京都の回りにはないか・・。おっ!、釜山があった。出かけた事はないが、かっての漁師町だし、それに外国だ。市場や甘泉文化村、近隣には世界文化遺産もあり、ちと週末に徘徊するのもよいか。Peachでゆくと片道8000円代で1時間半と安くて早い。これで東横インなどに泊まると国内よりも安い旅になる。
  そう考えると温泉旅行などは、ある種の満足度はあるのだが、決まったレールに乗せられているようで紋切り型過ぎて退屈。だから帰ると疲れ表出。湯疲れは口実で刺激のなさに疲れてしまうのだろうか。
 だから私は、もう日本で行きたいところはないといってよい。たとえ出かけたとしても紋切り型のサービスで帰って来ることになる。私は、それでよしとはできないたちなのだ。もう少し後に残る知的ストックはないのだろうか。
 そういう点では、ギジ島三日間英語の教育プログラムは案外効果的内容なのかも知れない。対応するロシア人も随分熱心にやってくれた。結局こちらは三割も英語の意味がわかれば十分さだが、建築に関しては専門と言うこともありなんとか少しは理解したのだろう。木材の含水率の話なんかよくわかったさ。言語は違えど建築材料は木だから類推できるのは幸いだった。
 思うに、日本でも世界遺産の教育プログラムはある。景観を見ただけでお終いではなんにもわからない。とくに院修了の高学歴シニアは知識に飢えているから、福祉団体や自治体のママゴトプログラムなんかアホらしくてゆかんだろう。そういう人達や専門家に応えられる白川郷や富士山の教育プログラムというのは成立する。
 実際に、富士山をみると1日以下の小学生から高校生向け教育プログラムはあるが大人には幼稚すぎる。トヨタ白川郷では環境教育のブログラムは行っているが専門家の好奇心を刺激しているようにはみえない。本格的なのは屋久島だが、最短でも1週間、へたすれば一ヶ月滞在では負荷が大きすぎるためか、1997年以降の活動の様子がうかがえない。日本の世界遺産は、大ぶりすぎるのか小ぶりすぎるのかで、ほどよいところがないのかも知れない。
 やはり三日ぐらいの情報量が調度良く、そうすることで滞在者が増えて行く。そうした教育プログラムがなければ、熱しやすく冷めやすい地域振興という営利目的だけの観光国ニッポンのままである。

ロシア・ギジ島
OLYMPUS OM-D  E-M1,M.ZUIKO DG 7-14mm/F2.8
ISO200,焦点距離14mm,露出補正0,f7.1,1/400
コメント
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