Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1357. ・・・アンセル・アダムス

2016年08月23日 | field work
 本来ならばこのブログも、三日間の教育プログラムで勉強し、ギジ島木造教会の観光客が入れない工事現場内部や修復工房などについて尋ねたので、それらの知見を披露するつもりでいた。だが撮影したティンバー様式の画像を並べると実につまらない。
 なぜこうも私はティンバー様式を毛嫌いするのか。その理由を考えていたら、大学時代の建築設計課題で別荘が設計テーマに出され、私はティンバー様式で八角形のリビングと3階建ての居室を提案していたことを思い出してた。それがどこか教会のスタイルにも似ていることもあり、そうかあの頃は大きな関心があったが、もうすでにティンバー様式は個人的には卒業していたのだった。過去の記憶をかき回される倦怠感だったのかも知れない。
 旅というのは、つまらないことも多い。その旅の最後にウクライナのロニ村の教会を訪れる頃には、大体勉強に来たのだし撮影などどうでもいいやという気分でいた。教会の見学の帰路、同僚の先生が・・・アンセル・アダムスみたいに・・・とつぶやいた。そうかモノクロでとれば良いのかと私は気がついた。それから我々の車を停めた村の中心部までの20分間は、機材をモノクロモードに設定し28mm相当の画角に固定し、おおいにフォクグラファー的経験をしていた。10日間の中の僅か20分間のモノクロ撮影である。フォトグラフィーというのは、そんなものだろう。
 その冷涼なロシア・ウクライナから帰国し、京都や名古屋の猛暑に全く体が慣れない日が続く。

ウクライナ・ロニ村
OLYMPUS OM-D  E-M1,M.ZUIKO DG 7-14mm/F2.8
ISO200,焦点距離14mm,露出補正0,f7.1,1/500
コメント
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