「暑さ寒さも彼岸まで」暦の上では二十四節気の立秋から処暑までが初秋。でも秋が実感できるのは、やっぱりお彼岸を過ぎてからでしょうか。お彼岸の頃の季節感、秋の気配・秋の雰囲気を表す「秋され」という言葉は、侘びた情緒の味わい深い言葉です。
ハウス栽培のなかった時代は、野菜や果物の旬が明確で、名残の食材を用いた料理は、今年最後の味わいかもと思って、いただく者もそれなりの心持ちで有難く賞味したもんです。
秋茄子もありますけど、お茄子は夏の季語とされてます。
「もぎたてのなすびの紺や籠に満てり」星野立子
「秋茄子の色手のひらに染みにけり」滝井孝作
「茄子紺」の色合い、その名称は、実に滋味深く実に日本的です。
ハウス栽培のなかった時代は、野菜や果物の旬が明確で、名残の食材を用いた料理は、今年最後の味わいかもと思って、いただく者もそれなりの心持ちで有難く賞味したもんです。
秋茄子もありますけど、お茄子は夏の季語とされてます。
「もぎたてのなすびの紺や籠に満てり」星野立子
「秋茄子の色手のひらに染みにけり」滝井孝作
「茄子紺」の色合い、その名称は、実に滋味深く実に日本的です。