米軍岩国基地問題について伺う。
村岡知事は、この間「普天間移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」との基本方針を重ねて示してこられた。同時にこれは、2010年以来の山口県の一貫した姿勢、不動の立場でもある。
この基本スタンスに変わりはないのか、まずお尋ねしたい。…①
■司法も断罪…「人間らしい生活を営む重要な利益の侵害」
次に、爆音訴訟判決について県の見解を伺いたい。
岩国基地の米軍機と自衛隊機の飛行差止めと耐え難い爆音被害への損害賠償を求める岩国爆音訴訟の一審判決が、十月十五日、山口地裁岩国支部で出され、飛行差止めは却下もしくは棄却されたが、損害賠償は約6億円の支払いを命じた。
今回の地裁判決の画期的意義は、爆音被害の損害賠償問題で、国の不当な「危険への接近論」即ち基地・騒音を知りながら近辺に居住したのは自己責任とする詭弁や、防音工事で被害は激減したなどの弁明をしりぞけたことだ。
しかも重大なことは、爆音被害の「現状と今後」について、
①旧滑走路を1㌔沖合に移設しても、「効果は限られる」と断じ、「なお相当数の原告らが相当に強い騒音にさらされ」ており、「原告らが人間らしい生活を営む上で重要な利益の侵害」があることを、ズバリ指摘している。
②さらに、艦載機部隊が移駐すれば「周辺の航空機騒音の程度が現時点と比べて高まる」と、明確に認定したことだ。
厚木爆音訴訟東京高裁判決に続く、この岩国爆音訴訟山口地裁判決は、「何のための沖合移設だったのか」を含め、国・防衛省と山口県当局のこれまでの姿勢を、根本から問い直すことになった。
この地裁判決の指摘に対し、「県民の安全・安心」と「重要な利益の侵害」から「県民を守るべき立場」にある山口県当局はどう捉えているのか、見解を求める。…②
□村岡知事と大谷理事の答弁要旨
① … 私は就任以来、空母艦載機移駐に対しては、基地問題の3つの基本姿勢に加え、「これ以上の負担増は認められない」「普天間基地移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」という、県の基本スタンスを堅持して対応しているところだ。
今月3 日に中谷防衛大臣が来県した際にも、私から大臣に、県の基本スタンスについて改めて説明し、これを尊重した対応するよう要請した。大臣からは「地元の方々が御懸念されるような事態にならないよう全力で取り組む」と回答があった。
私としては今後とも、空母艦載機移駐に対し、これまでの基地問題に対する基本姿勢や米軍再編問題に対する基本スタンスを堅持し、普天間基地移設をめぐる動向や、政府の対応など、今後の情勢をしっかり見極めていく。(知事)
② … 今回の司法の判断については、引き続き係争中であることから、県としての見解を述べることは差し控えるが、県民の安全で平穏な生活を確保する立場から、騒音対策の強化について毎年の政府要望や、地元2市2町で構成する「基地関係県市町連絡協議会」などを通じ、国に強く要望している。今後とも、航空機騒音の軽減に向けた様々な取組を粘り強く行っていく。(理事)
■春名参院比例候補を迎えて…新春のつどい
大荒れ模様の記録的な寒波と大雪に見舞われた1 月24 日。春名参院比例候補(元衆院議員) を迎えて「2016年度・日本共産党の新春のつどい」が開かれました。
池之上地区委員長や4 区後援会長の臼井弁護士、総がかり行動共同代表の熊野元県教組委員長などから次々と、「安倍政権のお膝元から、元気一杯反撃の狼煙を上げよう」「岩国・宜野湾ダブル市長選必勝への連帯」の訴え・決意が表明される中、春名さんが登壇しました。
春名さんは、今大問題になっている戦争法・TPP ・消費税・政治腐敗問題など国会情勢や、野党共闘の現状を報告すると共に、参院選で共産党を大躍進させる、意義と展望を熱く語りました。
23日早朝、高知県四万十川の河口付近を出発した春名さん。途中、香川県坂出市の集会に参加して、夜には下関入り。
「下関民商新春の集い」にも、駆けつけ、故明石市議の御長男さんや、元気な婦人部・青年部の皆さんとも挨拶を交わしました。
■宜野湾・岩国は惜敗!善戦大健闘…闘いは今から
一月二四日、全国注視の大政治戦、艦載機移駐計画が来年に迫った岩国市長選挙と普天間基地を抱える宜野湾市長選挙のダブル選の投開票が行われました。
「基地との共存」(即ち戦争との共存)を掲げる現職岩国市長に対して、空母艦載機移駐に反対する岩国の平和5団体共同の候補として、猛追した姫野さんは、あと一歩及びませんでしたが、善戦大健闘しました。
一方、普天間基地撤去は勿論、辺野古新基地建設反対の「オール沖縄」の意思を正面から掲げたシムラさんも残念ながら、安倍政権が命運かけて、なりふり構わぬてこ入れした現職市長陣営に惜敗。
しかし、一昨年以来続く沖縄の意思は不変です。
辺野古新基地建設を、何が何でも推し進めようとしている安倍強権政権。普天間とワンパッケージである岩国への艦載機移駐を許さない闘いも正念場の時です。
いよいよ基地問題を巡っても、今夏の参院選が最大のヤマ場となりました。
村岡知事は、この間「普天間移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」との基本方針を重ねて示してこられた。同時にこれは、2010年以来の山口県の一貫した姿勢、不動の立場でもある。
この基本スタンスに変わりはないのか、まずお尋ねしたい。…①
■司法も断罪…「人間らしい生活を営む重要な利益の侵害」
次に、爆音訴訟判決について県の見解を伺いたい。
岩国基地の米軍機と自衛隊機の飛行差止めと耐え難い爆音被害への損害賠償を求める岩国爆音訴訟の一審判決が、十月十五日、山口地裁岩国支部で出され、飛行差止めは却下もしくは棄却されたが、損害賠償は約6億円の支払いを命じた。
今回の地裁判決の画期的意義は、爆音被害の損害賠償問題で、国の不当な「危険への接近論」即ち基地・騒音を知りながら近辺に居住したのは自己責任とする詭弁や、防音工事で被害は激減したなどの弁明をしりぞけたことだ。
しかも重大なことは、爆音被害の「現状と今後」について、
①旧滑走路を1㌔沖合に移設しても、「効果は限られる」と断じ、「なお相当数の原告らが相当に強い騒音にさらされ」ており、「原告らが人間らしい生活を営む上で重要な利益の侵害」があることを、ズバリ指摘している。
②さらに、艦載機部隊が移駐すれば「周辺の航空機騒音の程度が現時点と比べて高まる」と、明確に認定したことだ。
厚木爆音訴訟東京高裁判決に続く、この岩国爆音訴訟山口地裁判決は、「何のための沖合移設だったのか」を含め、国・防衛省と山口県当局のこれまでの姿勢を、根本から問い直すことになった。
この地裁判決の指摘に対し、「県民の安全・安心」と「重要な利益の侵害」から「県民を守るべき立場」にある山口県当局はどう捉えているのか、見解を求める。…②
□村岡知事と大谷理事の答弁要旨
① … 私は就任以来、空母艦載機移駐に対しては、基地問題の3つの基本姿勢に加え、「これ以上の負担増は認められない」「普天間基地移設の見通しが立たないうちに、空母艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められない」という、県の基本スタンスを堅持して対応しているところだ。
今月3 日に中谷防衛大臣が来県した際にも、私から大臣に、県の基本スタンスについて改めて説明し、これを尊重した対応するよう要請した。大臣からは「地元の方々が御懸念されるような事態にならないよう全力で取り組む」と回答があった。
私としては今後とも、空母艦載機移駐に対し、これまでの基地問題に対する基本姿勢や米軍再編問題に対する基本スタンスを堅持し、普天間基地移設をめぐる動向や、政府の対応など、今後の情勢をしっかり見極めていく。(知事)
② … 今回の司法の判断については、引き続き係争中であることから、県としての見解を述べることは差し控えるが、県民の安全で平穏な生活を確保する立場から、騒音対策の強化について毎年の政府要望や、地元2市2町で構成する「基地関係県市町連絡協議会」などを通じ、国に強く要望している。今後とも、航空機騒音の軽減に向けた様々な取組を粘り強く行っていく。(理事)
■春名参院比例候補を迎えて…新春のつどい
大荒れ模様の記録的な寒波と大雪に見舞われた1 月24 日。春名参院比例候補(元衆院議員) を迎えて「2016年度・日本共産党の新春のつどい」が開かれました。
池之上地区委員長や4 区後援会長の臼井弁護士、総がかり行動共同代表の熊野元県教組委員長などから次々と、「安倍政権のお膝元から、元気一杯反撃の狼煙を上げよう」「岩国・宜野湾ダブル市長選必勝への連帯」の訴え・決意が表明される中、春名さんが登壇しました。
春名さんは、今大問題になっている戦争法・TPP ・消費税・政治腐敗問題など国会情勢や、野党共闘の現状を報告すると共に、参院選で共産党を大躍進させる、意義と展望を熱く語りました。
23日早朝、高知県四万十川の河口付近を出発した春名さん。途中、香川県坂出市の集会に参加して、夜には下関入り。
「下関民商新春の集い」にも、駆けつけ、故明石市議の御長男さんや、元気な婦人部・青年部の皆さんとも挨拶を交わしました。
■宜野湾・岩国は惜敗!善戦大健闘…闘いは今から
一月二四日、全国注視の大政治戦、艦載機移駐計画が来年に迫った岩国市長選挙と普天間基地を抱える宜野湾市長選挙のダブル選の投開票が行われました。
「基地との共存」(即ち戦争との共存)を掲げる現職岩国市長に対して、空母艦載機移駐に反対する岩国の平和5団体共同の候補として、猛追した姫野さんは、あと一歩及びませんでしたが、善戦大健闘しました。
一方、普天間基地撤去は勿論、辺野古新基地建設反対の「オール沖縄」の意思を正面から掲げたシムラさんも残念ながら、安倍政権が命運かけて、なりふり構わぬてこ入れした現職市長陣営に惜敗。
しかし、一昨年以来続く沖縄の意思は不変です。
辺野古新基地建設を、何が何でも推し進めようとしている安倍強権政権。普天間とワンパッケージである岩国への艦載機移駐を許さない闘いも正念場の時です。
いよいよ基地問題を巡っても、今夏の参院選が最大のヤマ場となりました。