狐・狸・祭

フラメンコの故郷よりマイペースに発信、カンタオーラ小里彩のブログです

プラス思考な人々

2017年03月04日 02時13分53秒 | 日記
 今日、お母様が日本人でお父様がスペイン人というハーフの中学生のお子さんとお話する機会がありました。学校の様子など聞いているうち、「スペイン人の算数は引き算、掛け算、割り算という概念が苦手でなんでもかんでも無理やり足し算で処理しようとする!」という話題になり盛り上がりました。

 私は午前中レストランで働いているんですが、そういえば日本と違ってお客さんにお釣りを返す時にちょっとコツがいるんです!
例えば・・・お会計が3ユーロで20ユーロ札を出された時、単純に「20-3=17」でお釣りは17ユーロなんですが、皆パッと計算できない。お客さんの手にまずに2ユーロコインを乗せて、「お会計が3、これと合わせて5」、次に5ユーロ札を乗せて「これで10」、最後に10ユーロ札を乗せて「はい、20ユーロ!」というと皆にっこり納得してお釣りを財布にしまいます。

 私が「九九も日本人にとっては当たり前だけど外国にはない便利な大発明だから、息子にはゆくゆく日本語とともにぜひ覚えさせたいなあ!」というと、「暗記するだけではなく掛け算の日常生活での使い方の概念も一緒に教えないと使いこなせない」と言われました。
 それもそのはず、掛け算の授業では10人の生徒の足の本数の合計「2×10=20」を計算するのに、まずみんな右足だけ10本、次に左足だけ10本数えその合計で「10+10=20」と算出するそうです!無理やり足し算に換算して答えを出すスペイン人の思考回路、おそるべし!!(^_^;)

言ってみれば、スペイン人のプラス思考は学校の算数の授業からすでにスタートしているのだなあとしみじみ思いました。