「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<645> 時代劇人気?!~エリック初挑戦

2008年03月26日 | 韓国ドラマ
 今年の9月か10月くらいに兵役に入るエリックの入営前最後の作品は、6月9日放映スタート予定のKBS第2の月・火ドラマ『最強チル(최강칠우)』に決定したようだ。

 

 エリックの演じる主人公チルは、何もかも中途半端なごく普通の下級官吏。

 しかし、夜になると正義を守る刺客団のリーダーと言う、秘密の二重生活を送る人物。

 朝鮮王朝時代を舞台に、刺客変身したチルがミステリーを解いていくコミカルで明快なストーリーのアクション・フュージョン時代劇と言うふれこみw。

 
 エリック自身は、時代劇には似合わないと思っていたそうだが、シナリオがあまりにも面白いので出演を決めたそうだ。

 4月から撮影を開始されると言う。


 この「フュージョン時代劇」ってのが、韓国では流行なんだろうか?

 ぐるくんが初めてこの言葉にふれたのは、『オンエア』の後番組として、まもなくスタートのSBSドラマ『一枝梅』だった。

 このドラマは、昔話に出てくる超有名な義賊「一枝梅(イルヂメ)」にスポットをあてたドラマ。

 その後MBCでも、「イルヂメ」を題材にしたドラマが制作されると言う。

 その時、コメント頂いたminadukiさん情報で知ったKBS第2制作ドラマ『快刀 洪吉童(ホン・ギルトン)』もフュージョン時代劇だった。

 

 1月からスタートしたこのドラマは、ちょうど今日26日に最終回(第24話)をむかえる。

 その人気の為、明日27日午後9時55分から、スペシャル番組を放送するそうだ。

 この特番には、プロデューサーのイ・ジョンソプssiをはじめ、主演のカン・ジファン、ソン・ユリや、チャン・グンソク、チョ・ヒボン、パク・サンウクなどメインの俳優らが顔を揃えると言う。

 撮影中の裏話や未公開のNG集、名シーン特集など、ファンにはたまらない見どころ満載の構成だそうだ。

 『洪吉童(ホン・ギルトン/홍길동)』は、1607年頃の朝鮮王朝時代にハングルで書かれた最古の小説と言われている『洪吉童傳』を原作にしている。

 主人公のギルトンは、イルヂメ同様、韓国、北朝鮮の人で知らない人はいないほどの昔話のヒーローだ。

 『宮』や『魔王』で主演したチュ・ジフンが当初、キャスティングされていたが降板(ギャランティ関係らしいw)、カン・ジファンが見事に演じきった。

 時代劇とは言うもののヘアースタイルや衣装、ブレイクダンスにサングラス・・・とちょっと考えられないジーンや小道具がたくさん登場してきたw


 正統派の時代劇として、SBSでは、第9代王成宗を描いた『王と私』を放映中だし、ライバルのMBCでは同時間帯にイ・ソジン演じる第22代王正祖を描いた『イサン』を放映している。

 

 

 また、2月からは撮影終了してから2年7ヶ月もの間お蔵入りしていたSBSドラマ『飛天舞(ピチョンム)』が放送されている。

 

 最強の剣法の「飛天神技」をめぐる葛藤や愛を描くドラマだと言う。

 映画『カンナさん、大成功です!』や『雙花店(サンファジョム』でも出演の決まった人気の俳優チュ・ジンモssiが主演している。

 ドラマ『飛天舞』は、2004年3月から撮影が始まり、約60億ウォンと言う巨額な制作費と中国オールロケーション、完全事前制作と言う事で注目を集めていたが、編成がなかなか決まらず、放送されないままとなっていた作品。 → 記事

 この歳月の中で、先に中国で放送されたと言う。

 今回の放送も、当初予定の全24話を半分の14話に再編集されていると言う。

 ちょっと、数奇な運命をたどった作品と言える。


 このドラマも原作は、韓国のベストセラーコミック『飛天舞』だ。

 作者キム・ヘリンは、女性らしい筆致で、人々の愛と憎しみ、生と死、親子の情愛を細やかに描き、韓国の若者たちの熱狂的な支持を受けたと言う。

 まずは、この原作をもとに映画『アウトライブ』が製作され、2000年7月に公開された。

 大ヒットしたそうだ。

 14世紀、元朝末期n中国を舞台にしたストーリーは、中華圏中心にアジア各国で次々ヒットし、韓流ブームの火付け役となった作品と言われている。

 日本では3年後の2003年1月、ロードショー公開を迎えた。


 こうして見ると、タイプは様々だが、時代劇ドラマが目白押しだ。

 日本でも『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』『大岡越前』など、人気の時代劇があるように、韓国でも、時代劇は以前から好まれているジャンルだそうだ。

 『チャングム』の世界的ヒットなどで、興業的にも採算の取れるのだろう。

 『太王四神記』などの海外向け販売の様子を見ても、各局、かなり力を入れている気配を感じる。


 更に最近は、既成概念にとらわれず、セリフや音楽、衣装などを現代風にアレンジした若者にも受け入れやすい「フュージョン時代劇」が、増えてきていると言う。

 話の展開がマンネリ化し始めているトレンディ・ドラマよりは、シナリオ的には自由に冒険できるのかもしれない。
 

 しかし、こうした風潮の中で、昨年大ブームとなったMBC『朱蒙(チュモン)』やSBS『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』、KBS『大祚栄(テジョヨン)』などの時代劇に対して、多くの部分で歴史的事実と食い違っていると言う指摘が、専門家の歴史学界から正式に提起されたりもしている。

 歴史考察も取り入れた大河ドラマ的作品と、何でもありの娯楽性の高いフュージョン時代劇、どちらも視聴者のハートを掴む優れたシナリオがまず、第一なのだろう。

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