
梅雨の真っ只中で、どうも最近の天気予報は当てにならない。近年よく行く高所トレーニング目的の「富士山バスツアー」を今年はどうしようかと思っていたが、天気は運を天に任せて、いつものサンシャインツアーに申し込んだ。直前の富士ロイヤルカントリークラブの降水確率は7月1日(土)が80パーセント、7月2日(日)は60パーセントであったが、結果的に天気はそこそこ当たりで、天気予報程はひどくなく、期待していたより思わしくない結果だった。
しかし、いくら国民的人気ツアーの富士登山で目玉料金の1泊2日が9,800円といえど、梅雨時の6月30日(金)出発のツアーに関西発の大型バス2台の約100名近い人が参加するなんて考えられなかった。
新大阪からバスに乗ると隣の男性は無口な人のようで、周辺に高齢男性グループがべちゃべちゃしゃべりまくってうるさいが、京都を過ぎてからウィスキーをストレートで自分のペースで飲み始める。以前、5合目に着く直前まで飲み続けたため、酔っ払いながら富士山を登頂した良からぬ経験があるので、ウィスキー早めに切り上げる。おかげで車中は適当に眠れて快適に過ごせた。
山梨県に向かうバスの途中で何度か雨に会ったので、雨の中の登山を覚悟していたが、R137の御坂トンネルを越えて河口湖に近づいた下りの道路から初めて富士の姿が見えた時、8合目以上に傘雲がかかっているだけでこの周辺には雨も降っていない。このまま明日まで天気予報は外れてくれと願う。スバルラインで5合目に16時半頃に着くと、曇りで雨は降っていない。相変わらず富士山には7合目辺りから上が雲に覆われている。
これからの登りは強力と称するガイドが権限を握ってペースをコントロールする。17時半に出発し、8合目の白雲荘に22時半に到着の5時間行程のゆったりペースだ。しょっちゅう休憩が入る。それも5~10分程度の長い休憩だ。自分のペースで行けないのが最大の難関だ。一定のペースに慣れている自分にはペースが完全に崩れて苦しい。
ツアーだから仕方ないので我慢せざるを得ない。今回は70歳台の老人は居なかったが、慣れない人も居るので仕方ない。もう少し早い一定のペースで休まず行って欲しいというのは無理な要求だ。
スパッツはおろか、靴はスニーカーの若者も多い。雨が降れば泥々になる上に砂が靴に入ったら最悪なのに。特に下りは靴が5cm以上砂利に潜り込むところが多いので大変だろう。5合目の雲上閣ではこのような人のためだろうか、替え用のスニーカーやサンダルまで売っていた。
幸運にも雨にも会わず、白雲荘に22時半にやっと到着し、早速いつもの山菜炊き込みご飯の弁当を受け取って直ぐに平らげる。ここで食べる人には茶も配ってくれる。雨や強風が多い山頂で食べるには山小屋の中以外では食べる気がしないし、山頂小屋ではラーメンやうどんなどの暖かいものが欲しくなるので、結局食べずにバスまで持って帰る人が多い。
仮眠は1時半起床までの最大3時間だが、蚕棚の仮眠スペースは柱間3人の余裕のある方だった。ヨーロッパ系や中国人の若者達が喋ったり笑ったりの声で中々静かにならなかったが、あっという間に眠ってしまったようだ。
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