オールジャパンフェアレディミーティング 閉幕


金曜日の夜
門司港(北九州)から大阪南港行きのフェリーへ乗り、静岡へ向かいました。


土曜日は、オールジャパンフェアレディミーティングの会場でもある"つま恋”へ宿泊。
僕は初めて"つま恋”へいきました。
膨大な敷地の中に、ホテルやゴルフ場、温浴施設などが併設されており、土地まるごとがアトラクションのような施設でした。


早朝4時にはゲートオープンとなり、歴代Zがズラリと並ぶさまはいつ見ても圧巻です。


IMSA300ZX GTSもゲスト出演。
現在のオーナー氏と、IMSA300ZXGTSについて熱くお話をさせていただきました。


DAYTONAが出展させていただいたコーナーも、全社顔見知りの中ですので、対業者というよりも仲間のように思え、
DAYTONAブースへ来てくださったZオーナーさんたちも同じで、久しぶりに再開した友人のようにさえ錯覚してしまうほどです。
僕の立ち位置として、お客さん(Zオーナーさん)を喜ばせることは責務かもしれませんが、今日は失礼ながら我を忘れ自分が楽しむことに多くの時間を割いてしまった事は、
もしかしたら反省すべき点かもしれませんが、それほどまでにミーティングが楽しかったと言うことでご勘弁いただきたいです。
また、その楽しさを増加させた原因として、大阪から静岡までの350kmを、素晴らしく扱いやすくて速く、またガードレールやトンネルからの反響で確実に聞こえる高周波サウンド
DRMスポーツエキゾーストが、僕の心をワクワクさせてしまったこと。 それほどまでに、操るものを魅了するRZ34なのでした。


また皆様にお目にかかれる日を楽しみにしています。
DSCC会長 大浦さんをはじめ、本日会場へご来場してくださったオーナー様 また出店業者の皆さまへ、大いなる感謝をいたします。
ありがとうございました!

HKS GT2スーパーチャージャー


DAYTONAでZ33スーパーチャージャーを制作する場合、これまではHKS GTS8555を数多く使用してきました。
ハイブーストプーリーを組み合わせると400馬力オーバーを楽にマークできることから、エンジン内部のカスタマイズを組み合わせることにより性能を使い切ることは大きな魅力でした。
反面、エンジン本体はノーマル派の方には370~80馬力程度で出力を抑える必要があるため、ローブーストプーリー+リストリクタで制御していました。
人によっては持て余しすぎるユニットであったということです。

今シーズン 旧GT7040ユーザーから「ユニットのオイル漏れを機に交換したい」との要望にHKSへGTS8555の発注をかけると、すでにGTS8555の生産が終了しGT2ユニットへ移行したとの情報が。
ベースモデルは7040ですが、ベアリングやシール等の見直しにより信頼性の高いユニットとしたGT2として生まれ変わっています。
純正比100馬力程度の出力アップが望めそうですので、実馬力で350馬力付近は十分に期待できそうです。

500馬力をあっさりマーク。


HKS製GTS8555スーパーチャージャーからのアップデイトとして、エンジン内部にまで手を入れることとなったZ33。
前回までの反省点として、純正コンロッドの耐久性が高くないことも判明し、前期型STDエンジンでの対応馬力は400馬力以下と推測。 


ウイークポイントとなるコンロッドはH断面鍛造製を採用し、ピストンはアルミ鍛造の低圧縮を選択し、HKS製ハイブーストプーリーでセットします。
カムシャフトは東名パワード製のPONCAMをチョイス。 普通に入手可能な市販品をうまく組み合わせてのチューニングとなりました。

納車は1ヶ月ほど前に済ませていましたが大切に組んだエンジンですので、各部アタリを付けるためのナラシ運転をオーナーさんへ依頼し、走行距離は1000kmほど 4000rpmを上限に走ってもらいました。
そして、今週水曜日 本セッティングを行い、マークした値がこちら。


実測で515馬力 一般的なシャーシダイナモでしたら係数1.12を掛けて580馬力を表示するほどのパワーです。
目標値としてはHKSがマークした500馬力を考えていましたので、ひとまずはこの状態でオーナーさんへ引き渡しを行います。 
ただ、セッティングを行っているチューナーDAYTONA側の見解では、今回は"壊したくない"想いが強すぎて低圧縮ピストンにも関わらず、点火タイミングを純正値よりも10°近く落とした上での結果です。
一か八かの勝負をする気はありませんが、パソコン操作一つで簡単に+50馬力は手に入れることができるレベルでの安全マージンを十分に残しています。

もう少しだけ手を加える箇所がありますので、それが終わったらいよいよ本納車です。


セッティングからの帰路で大分IC付近で出会ったZ34さん。
高速道でもゆっくり走るZが多い中で、このZ34さんは軽くトバしている様子でご一緒できて楽しかったです。
次回はオーナーさんと遊んでもらってくださいね!

■VQ35DE前期型
ワイセコ / アルミ鍛造ピストン 95.5mm 8.5:1
イーグル / H断面鍛造コンロッド
・TOMEI / PONCAM 256° 10.2mmリフト
・HKS / GTスーパーチャージャーPRO ハイブーストモデル
UpRev / エンジンマネージメントEVO

チューニングVQ35DEエンジン


ファクトリー2ではZ33 VQ35DEエンジンのエンジン製作が進行中です。
・ワイセコ / 8.8:1 低圧縮鍛造ピストン
・イーグル /鍛造コンロッド
・TOMEI / カムシャフト 256°-10.2mm
・TOMEI / 強化バルブスプリング
・ARP / ヘッドスタッドKIT


先日作業を終えたばかりのHKSスーパーチャージャーGTS8555を装着したZ33へ搭載します。
こちらの車両はハイブースト仕様にて制作を行い、組み合わせるトランスミッションはマニュアルです。
そのため鍛造ピストンの仕様を純正値から変更を行い低圧縮化を行っています。
数ヶ月前までは純正エンジンへHKS GT7040スーパーチャージャー+オートマチックミッションでしたが、一気に様変わりです。

並行して、もう1機 VQエンジンを制作していますが、そちらはオートマチックミッションですので、ローブースト+高圧縮ピストンを用いて仕様の異なるVQ35DE+HKS GTS8555を作っています。

無事完成GTS8555、マニュアルミッション換装


HKS GT7040→GTS8555へアップグレードを行ったZ33は無事に作業を完成することができました。
同時に変更を行ったオートマチックミッション→マニュアルミッション化も難なくクリアーすることができ、ホッとしています。
Z33のマニュアルミッション換装は初めて行いました。まさかのフロア形状のアンマッチに驚きましたが、その点も違和感が残らないように工夫して搭載しています。
また、少しだけ気になっていたAT用の3.357ファイナルギアは、エンジン出力が向上したこともあって全く違和感なくドライブすることができます。
来週中盤にはシャーシダイナモセッティングを行い、月末を目処にオーナーさんへ引き渡しを行いたいと考えています。

VQ35DEフルチューニング計画開始


エンジンブローしたZ33スーパーチャージャーへ搭載するベースエンジンが到着しました。
パワーに耐えきれずコンロッドが折れてしまいブロックまで駄目になりましたので、エンジンは全損です。
新規にて強化コンロッドを搭載して強化する方向でも考えていましたが、オーナーさんの要望もあり鍛造ピストン、ハイカムまで入れたフルチューニングエンジンへ換装します。
ベースエンジンはダメージさえないなら内部パーツはほぼ一新しますから、比較的程度の良い中古エンジンを手配しました。

■VQ35DE+HKS GTS8555 GEN2
ワイセコ鍛造ピストン
イーグル鍛造Hビームコンロッド
東名PONカム
UpRev Osiris システムアップデート

スワップ。


以前にご紹介したGT7040→GTS8555へのスワップ依頼の部品が揃いましたので車両入庫をしてくれました。
スーパーチャージャー載せ替えも興味深いですが、トランスミッション載せ替えも施工する側としても楽しみにしています。
AT→MTは平成初期では大人気メニューでしたが現代では少数派のチューニングメニューです。 故にすんなりと作業が進んでゆくかは未知数ですが、どちらにしてもオーナーさん以上に楽しんでいることは間違いありません!

■HKS製GT7040→GTS8555換装
600ccインジェクター
UpRev MAF-GT
6AT→6Fミッション換装
DAYTONA スポーツクラッチキット装着

予算の組み立てからチューニングは始まっています。


今週前半にGT7040搭載のZ33オーナーさんが、車両の箱替えの相談で来店していました。
現在よりも少しパワーを出したいことと、最後の車と思ってマニュアル車に乗りたいとの要望(現在はAT)で、Z33後期型かZ34 どちらがいいだろうか?との相談でした。
僕からの提案は、パワー面では今現在実績のあるGTS8555へスイッチし、トランスミッションは6速ミッションへ載せ替え。 そうすることにより、箱替え+チューニングを行う予算の約半分で達成することが出来ます。
もちろん車を入れ替えることにより新鮮味は増しますが、それなりの思い入れもある現在の愛機を手放すことなく維持し続けることができるなら、それは大きな選択肢の一つとなるでしょう。
そして本日、正式にチューニングの依頼をお引き受けし、オーナー氏曰く「最後の車」作りのお手伝いをさせていただくことになりました。

■HKS製GT7040→GTS8555換装
600ccインジェクター
UpRev MAF-GT
6AT→6マニュアルミッション換装
DAYTONA スポーツクラッチキット装着

愛される車が集まっている訳だから、感慨深くなる。


Z32系のご依頼は大物ばかりを4台並行作業を行っているため入庫制限していたら、今度はZ33ばかりが8台のお預かりとなってしまい、流石にファクトリー1,2そしてDAYTONAオフィスも大渋滞中です。
依頼内容は実に様々で、先日紹介したHKS GTS8555スーパーチャージャー搭載や、一般車検、LSD交換など、多彩なメニューに混乱気味です。
だけど、これだけ多くのZファンにDAYTONAや日産は支えられているんだなと、ドタバタの中にも嬉しさや、感動にも近い有り難い気持ちがこみ上げてくるのも事実です。
世界情勢が変わろうとも、一気に気温が高くなり不快になろうとも、僕らは最高のプロフェッショナルとして最高のサービスを提供し続けていきたいと思っています。
いつもDAYTONAを使ってくださり、ありがとうございます。

Z33 GTS8555 エンジン始動


本日、GTS8555を搭載したZ33のエンジンが始動しました。
ECUのベースデーターをインストールさせ、ファクトリー2からDAYTONAまでの30分ほどを僕が試走しましたが、一言でいうとじゃじゃ馬のような扱いやすさと楽しさ。
空燃比の確認を行っていませんので全開走行はできませんでしたが、それでもポテンシャルの高さを感じるには十分なテストドライブでした。
今週は他の案件も重なって動きが取れにくいので、再チェック後の来週にはシャーシダイナモでパワーチェックを行いたいと考えています。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

HKS GT8555取り付け進行中


HKS GT8555スーパーチャージャーをZ33 VQ35DEへ取り付けを行っています。
ハイブーストへ対応した駆動系の強化も同時に行っていますので、ロス無くパワーを路面へ伝達することができそうです。
組み上がりにはそう時間を要しませんが、セッティングはシャーシダイナモを用いた現車合わせを行いますので、完全完成は月末ころを予定しています。
トルクフルな特性を持つスーパーチャージャーはフェアレディZチューンにとても相応しいアイテムです。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

広島県より入庫。


緊急事態宣言中でも車両入庫は行われています。
広島県より入庫いただいたZ33は積載車を使って行われました。 HKS製GTSスーパーチャージャーに加えクラッチ周りも一新します。


LINEを使っての打ち合わせは完璧に行われましたので、全ては予定通りに進行してゆきます。
日曜日に入庫して翌月曜日にはご覧の様子です。 HKSスーパーチャージャーはリストリクター制御で出力が随分と抑えられていますが、今回はリストリクターを排除しハイブースト=高出力を狙ってゆきます。
ただしVQ35DEは400HP程度までしかエアフローが対応できませんので、UpRev製MAF-GTを使用しVQマッピングを行う予定です。 完成が楽しみな一台です。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

そして引き渡し。


とても天気の良かった日曜日の午前中。
無事にHKS GTS8555を搭載したZ33をオーナーさんへ引き渡すことができました。
「俺はあんまり飛ばさないからね えへへっ」と言いながらも楽しそうに僕の説明を聞いてくださる様子は、大人も子供も関係なく兎にも角にも無邪気という言葉がマッチしドキドキとワクワクの心の声が隣りにいる僕に伝わってきています。


前回のBlogでも書いたように、HKS GTS8555の意図する出力を引き出すにはあと一歩ステップを踏む必要があります。
それを今回に織り込もうかどうしようかと自分なりに悩みましたが、幸いオーナー氏は福岡の方ですから"その気"になれば30分以内にDAYTONAに起こし頂ける環境にあります。
だから1つのユニットで楽しみは2度3度とあっても良いのでは?と判断させてもらいましたと説明すると、「よし、お小遣いを貯めよう!」と言い残しイグニッションキーを廻し勢い良くエンジンを始動させました。


この最近、DAYTONAは過吸気チューニングを比較的多く手がけており、手軽に手に入るパワーとコストのバランスに納得しています。
よく頂く質問で、ターボとチャージャーを比較されることがあります。 ある世代のオーナーさんやパワー志向の方は"ターボ"の響きに魅了されていますが、例えばターボを搭載しブーストを上げてゆくと排圧が上昇しますのでエンジンは酷使されてしまいます。 その為に圧縮比を調整する必要がありますが、事実上VQエンジンにはピストンを含むエンジン内部の交換を行わないことには対応することは困難です。即ち、ユニット以外にも予算を作って頂く必要があります。
その点、スーパーチャージャーは排気に頼らずベルト駆動でユニットを駆動させますのでブーストに立ち上がりが早くエンジン内部に手を加えなくとも出力を得ることができます。 
最大出力500馬力以上を目指すならターボが容易でしょうが、アンダー500馬力ならばスーパーチャージャーに軍配が上がると僕は考えています。


DAYTONA Facebookページでは、BLOG一期一へぇで紹介しきれない画像や情報を沢山公開しています。
Blogと並行して閲覧することで楽しさ倍増間違いなしです。

奥の手はポケットの中に。


全く予想をしていない数値となってしまったことで、急遽デチューンを行うことになろうとは・・・。
当初の予定ではリストリクターを無くしローブーストにて実測380PS近辺を狙いに行ってました。 予定をあっさりとマークしたことは喜ばしいのですが、今度は純正のMAF(エアフローセンサー)容量が完全に不足してしまう事態となってしまいました。
計算では380PS狙いですから純正出力の130%付近まで読み取れる純正MAFがギリギリのラインで使えるはずだと考えていました。
しかし、リストリクターの無いGTS8555は思いの外吸入量が多く、あっという間にMAFの限界測定値である5.0Vまでタッチしてしまう結果となってしまい、思い切りアテを外してしまった結果に驚きを隠せません。
このタイミングで大容量MAFを投入し一気に仕上げてゆく手もあるのですが、僕なりに考えた結果 今回は一旦リストリクターの装着を行いオーナー氏へ引き渡しを行います。
このユニットの底力は確認できましたので次のステージでは大容量MAF+リストリクター除去を行い更なるパワーをゲットしてゆく方がロマンがあると判断しました。


とは言え、「実際問題どうなの?」という声も聞こえてきそうですので記録的に数値をマスキングしたダイナモグラフのみを掲載しておきます。
緑のラインが今回のZ33 VQ35DE + HKS GTS8555(リストリクターなし)
赤のラインは先日制作したZ33 VQ35HR + STILLEN V3
ツインスロットルを搭載するHRエンジンのほうがきめ細かな回転を発生できるのでグラフは非常に綺麗ですが、トップエンド時に発生するピークパワーは両者互角の結果となりました。


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nissan 350Z with HKS GTS8555 Making Movies Episode One by DAYTONA Racing Japan.


HKS GTS8555搭載のZ33 VQ35DEですが、ひとまずエンジンが始動しました。
バッチリ スケジュールどおりに作業は進みましたので、予定通りセッティングは連休後に行います。
製作風景〜走り出すシーンまでをショートムービーとしてYoutubeへアップしています。

nissan 350Z with HKS GTS8555 Making Movies Episode One by DAYTONA Racing Japan.



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