脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

肥料用消石灰にも注意を

2011年12月25日 | 化学物質

朝日2011年10月20日 

肥料用消石灰で失明 「保護めがね」表示を指導

 肥料として使っていた消石灰が目に入り、失明――。今年4月、山口県でこんな事故が起きた。肥料用の消石灰は広く普及しており、国民生活センターは「使用する時は保護めがねやマスク、手袋をつけてほしい」と呼びかけている。この事故を受けて農林水産省は今月、製造元や小売店に対し、製造段階で注意表示をし、表示がないものは店頭で売らないよう行政指導した。
事故にあったのは80歳代の女性で、バケツに入れた消石灰を畑にまいているときに転倒。消石灰を頭からかぶった際に、両目に入った。すぐに洗って病院に行ったが、その後、左目を失明したという。同センターは「消費生活センターに重大事故として寄せられた相談は今回の1件だけだが、他にも多くの軽微な事故はあるだろう」と話す。
消石灰(水酸化カルシウム)は強アルカリ性。酸性の土壌を中和したり、カルシウム分を補ったりするために家庭菜園などでも一般に使われ、肥料としては2009年に約12万トンが流通している。一方、皮膚への刺激や長期的に浴び続けたときの肺障害などが人体への影響として指摘されている。
農水省によると、これまでは、業界が自主的に保護めがねの着用を促す警告マークをつけるなどしていた。製造元で注意表示をしていても、ホームセンターなど店頭で小分けにして販売した場合は、表示がないケースもあったという。(小林未来)

国民生活センターの発表


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