銀座大幸歯科

銀座大幸歯科院長ブログ

プラットホーム・スイッチング

2009-12-22 10:29:33 | Weblog
12月になると、検診の患者様が必然的に増える。
一年の終わりに、お口の中を総点検し、一年の垢を取る。
車の車検みたいなものだ。
10年以上通っていらっしゃる方が、久しぶりに来院してくれた。
彼は仕事の関係でシンガポールに住んでいるので、里帰りのついでに検診に来てくれる真面目な患者さんである。
さて、plathome swichingという聞きなれない言葉であるが、これはインプラントの学会でも、ここ最近出てきた造語である。
もともと、ある研究者がインプラント(フィクスチャー)に土台(アバットメント)を付けるときに、間違って違うサイズのパーツを付けてしまったことで偶然発見された。
その研究者は、間違ったアバットメントを使ったのに気がつかず、数年後にレントゲンを撮影してみた。
驚いたことに、正しいアバットメントを付けたインプラントは骨吸収(ダウングロース)していたのに、間違った治療をしたインプラントは骨吸収していなかったのである。
それから、研究開発が進み、現在のプラットホーム・スイッチングの形になってきた。

この写真を見ても分かるとおり、右側のインプラントは10年前に埋入した一回法straumann ITIインプラント、左側が3年前に埋入した2回法Astratech インプラントである。
大きく違うのは人工歯とインプラントの接合部分である。
straumannは接合部分が歯茎の高さの所(tissue level)で、Astratechは接合部分が骨の高さの所(Bone level)にあります。
Plathome Swichingtとはインプラントの外形と上部構造の外形が異なることであり、分かりやすく言うと上部構造がピッタリしていないで多少ズレていて、境界線が細くくびれているのが特徴的である。
その細くなっているところで、噛んだときの振動が吸収され、インプラントと骨に直接的な振動が伝わらないことにより骨吸収が起きにくい。
上手くいけば、写真左側のインプラントのようにくびれた所に骨が増えて、より強固な結合が得られるのである。
それでは一回法のインプラントはどうかと言うと、骨結合後しばらくすると骨上縁から2~3ミリの骨吸収が起こることが分かっています。専門的にはsoucerと呼ばれていて、感染を起こさなければ骨吸収はその位置でとまります。
しかし、インプラント周囲炎などにかかると一気に周辺骨が壊れて行き易いため、現在では骨レベルでプラットホーム・スイッチできるタイプのインプラントが推奨される。
日本ではどうしても厚生労働省の認可をとるまでに時間がかかる。
海外ではNobel Activeやstraumann Bonelevel implantなど、骨レベルでプラットホーム・スイッチできる新しいインプラントが出ている。
しかし、現時点では残念ながら日本国内では発売していない。(大幸歯科ではアメリカから個人輸入して使用)
現在日本で認可が下りているものでは、主にAstratechやankylosなどである。

近い将来、ほとんどのインプラントメーカーがプラットホーム・スイッチング可能な骨レベルインプラントになるであろう。
だが、日本は認可が通るまでに2年くらい遅れてしまう。
WTO(世界貿易機関)加盟国の日本は、国内のインプラントメーカーや製薬会社を保護するために許認可規制をしているんだけれども、インプラントに関しては日本のメーカーはダメすぎる。
はっきり言って、使い物にならないし、患者様に自信を持ってお勧めできるレベルにない。

残念だが、長妻さんに何とかしてもらうしかない。


アバクロ

2009-12-10 14:21:11 | Weblog
来週15日に、いよいよ銀座にアバクロがオープンする。
アバクロといえば、露出したモデルが入り口に立っているのが特徴である。
もちろん、ミラノに続いて銀座でもやるらしい。
しばらく、騒がしくなりそうだ。

ついつい、男でも見とれてしまう。

明日から腹筋しよう。

丸山茂樹

2009-12-07 10:27:15 | Weblog
夏に約束したとおり、丸山さんを応援に東京読売CCに行ってきた。
名物ホール18番ショートでのプレーオフ。
感動のあまり、観客もみんな涙腺が弱くなっていた。
こんな形で、一年を締めくくれるなんて、正直、うらやましい。

観客の誰もいないアメリカの片隅で、さびしく練習していた丸山さんを見ているだけに、思わず僕も泣いてしまった。


タイガー

2009-12-04 16:20:19 | Weblog
ご存知のとおり、タイガーウッズが大変なことになっている。
アメリカでは新聞の一面記事で、アフガニスタン問題と同等に扱われている。
彼は今までクリーンなイメージしかなかったから、このダメージは計り知れない。
ナイキやジレットなどのビッグスポンサーは彼から離れないだろうけれど、一般の女性ファンや、タイガーに憧れているチビッ子たちはどう思うのだろうか。
僕的には、変わらずタイガーファンでいるし、逆にこのダメージをどう乗り越えていくのかが楽しみである。
プライベートでもパパラッチが張り付くだろうから、ゴルフに集中するしか道はない。
しかし、ゴルフはメンタルなスポーツであるから、時間はかかるだろう。

しばらくメジャータイトルから遠ざかっているから、この陰鬱な空気を一蹴してもらいたい。

自分の身体と人生を信じること。

道はそれのみ。