就職

日本経済の回復基調に乗って、若者の雇用が拡大している。
若者にとっては、空前絶後の売り手市場である。
マスコミなどではネットカフェ難民などインパクトの大きな特集を眼にするが、広く一般的には人手不足である。
経営者の患者様から話を聞くと、有望な新人が減ってしまったことを吐露している。
ちょっと、労働時間を過ぎると不機嫌になり、問いただすとパワハラだと言い出すそうです。確かに度が過ぎるサービス残業は問題ですが、過敏になりすぎると仕事になりません。一部のわがままな社員が解雇され、社会に適応できず難民になっているのではないでしょうか。
僕が大学を出た時は、バブル崩壊のあおりもあり、最低最悪の労働条件でした。難民どころか自殺者もけっこういました。人身事故で電車が止まることも多かったと思います。
卒業した二年目に同級生が過労死してしまった。
毎年そいつの弔いもかねてお墓の近くでゴルフコンペをして、墓参りをしている。
連休前になると、いつも彼のことを思い出す。

若者たち、頑張れ。

乱射事件

米捜査当局、TV局送付資料の分析急ぐ＝乱射犯、金持ちにうらみ
4月19日15時0分配信 時事通信


　【ワシントン19日時事】32人が射殺された米バージニア工科大学乱射事件を調べている捜査当局は19日、チョ・スンヒ容疑者（23）がNBCテレビに送付した自身のビデオや写真、長文のメモの分析を本格化。異常行動を続けていた容疑者の精神状態に深く分け入り、犯行動機の全容解明を急ぐ。
　送付したビデオやメモで、チョ容疑者は「お前たちはメルセデス車では不十分だというのか。金のネックレスでも足りないというのか」などと、金持ちへのうらみを吐露。「お前たちがおれを追い詰め、おれにはただ1つの選択肢しかなくなった」「お前たちの手は血で汚れる。その血を洗い流すことはできない」などと、犯行を正当化している。
　また、「十字架の上で辱められ、突き刺されることがどんな気持ちかお前たちに分かるか」と、自らをイエス・キリストになぞらえるような表現も用いている。　

僕も短期間だが留学したことがあるので、なんとなく事件の背景が分かる。
アジア系の貧乏学生は悲惨である。
大学の寮も、お金持ちとビンボー君では雲泥の差がある。アメリカでは学生のときから格差社会である。
教授の中にはアジア系学生が大嫌いな先生なんかもいて、ありえない量の課題が出される。一人では到底こなせないから、友達数人でスタディーグループを作り徹夜でやり遂げる。　
友達のいなかった容疑者は、そういった観点からもロックアウトされた状態だったと思われる。

僕も気が狂いそうになったけど、あの頃の友人は一生の友達だ。
いま、社会に出てみて思うけど、あの忙しい毎日がいとおしく思える。

やっぱり友達って大切だよね。

お金の話

突然だが、お金の話を書きます。

いま日本経済はバブル期をしのぐ好景気に喘いでいる。
しかし、僕ら庶民の生活は一向に変化しない。どうしてだろうか。
僕はバブル時代は学生で、毎日受験勉強に明け暮れていた。あの頃は、大人になれば夢のような生活が待っていることを夢見ていた。
大学生になり、在学中にバブルが崩壊した。すでに医療界も斜陽の時代に突入していた。
バブル時代でも、日用品などの物価は７～８％しか上昇していなかったそうだ。
それでは、何でみんな浮かれていたのだろうか。
それは、不動産などの資産価値が一気に上昇し、市場にお金が溢れたからだ。
それでは今の状況はどうなのだろうか。
造幣局はバブル期に比べると、２．５倍も紙幣を印刷しているそうだ。
このまま行くと、間違いなく円安に突入して円の価値がどんどん低くなって行く。
ゼロ金利も引き上げられて、金利も高くなり、物価も上昇し、円の価値が低くなる。これは何を意味しているのだろうか。１％金利が上がると国債が１０％安くなる。ちょっと前まで政府は個人向け国債を買うように薦めていた。しかし、国の政策は金利を上げようとしている。明らかに矛盾している。
おそらく、日本の借金が自力では払いきれないから、ハイパーインフレでも起こそうと思っているんじゃないかと思う。

わかりやすく言うと、例えばタクシーの運転手さんが１００万円の借金があるとする。そこに強烈なインフレが起こり、タクシーの初乗り価格が１００万円になったとする。そうすると、運転手さんは一人客を乗せれば借金が返済できてしまう。
そう考えると、いま借金が沢山ある人は得である。特に不動産を低い固定金利で購入した人が一番得である。不動産は資産価値が上がり、借金はインフレで目減りする。しかも低金利である。

もちろん僕は、その高速バスに乗り遅れた。

わかっちゃいるけど、ない袖は振れないのさ。

桜でも見て忘れよう。

たかがお金じゃないか。