今回からライブドアが誰に対してこのゲームをしかけたのかを
明らかにしていこうと思う。
私たちはライブドアの想像以上のしたたかさに気づく
だろうし、その戦略の見事さに感服し、賞賛する人もいるかも
しれない。また当然不快感を感じる人もかなりいるだろう。
補足と確認
ひとつ確認しなければいけないことがある。
ライブドアは数百億円を使って広告を打ったのではない
ということだ。
これは当たり前のことではあるが、その辺をなんとなく勘違い
して議論されている方もおられるようなので確認しておく。
ライブドアが買ったのは資産である。
その資産がもっているいろいろな付加価値を考えると割安で
あると思われるような資産である。
つまりニッポン放送株取得の件が引き起こしたライブドアの
マスメディアへの露出は、まさに「グリコのおまけ」(百億の
おまけだ)的についてきたものであり、そしてそのグリコ本体
(ニッポン放送株)は、これからも価値を生み出し続ける。
極端なことを言えばそれをまたキャッシュに変える、という
選択肢もありうる(これをやると相当なイメージダウンだろうが、
そうするしか選択肢がない、という状況をアピールできればあり得る
だろう)ということだ。
そして一連の報道はライブドアにとって逆宣伝では?と疑問の方は
ポータルサイトのトラフィックの増加を確認されるとよいだろう。
鼻歌さん (idea hint)より
Livedoor インフォシーク 楽天に猛追
ライブドアにとって、イメージアップだろうがダウンだろうが
われわれがライブドアを「知った」という事実が重要
な意味を持っていることに気づくはずだ。
そしてライブドアは私たちに「知られる」ために大金を
払ったことは1度もない。
数百億の資産価値はそのまま残ること。
それどころか価値を生み続けること。
費用を全く使わずに自社の情報が報道され続けること。
これらのことはいったい何を意味するのか?
極端に言うと具体的な買収の相手は、これらの
条件を満たしていればどこでもよいということだ。
これはライブドアにとって、はじめから負けるはず
のないゲームなのだ!
(新株予約権の発行なども想定済みであることは当然
だろう。そんなものは最初から起こる可能性が極めて
低いリスクとして想定していたはずだ。実際差し止め
られたし、それは覆らないだろう)
4 意味
ではライブドアがニッポン放送株を取得した意味について
多角的に考察していこうと思う。
前回も指摘したがもう1度引用する。
「放送のもつリーチ(集客力)を生かして顧客を自社サイト
に誘導する。」
この言葉が何を意味するのか、よく考えてほしい。
目的はあくまで「顧客を自社サイトに誘導する」ことに
あって、「放送のもつリーチ(集客力)を生かす」こと
は手段に過ぎないことは明白だろう。
このことから何が言えるのか?
「ライブドアが放送をどのように変えたいのか?」
などと議論するのは的外れだということだ。
新しいヴィジョンが見えないなどという批判はナンセンスだ。
もともとそんな物はなくてもいいのだ。というよりなぜそんな物が
なければいけないのか?(もちろん、あればそれに越したことはない)
何よりも重要なのは、ライブドアが企業価値を高めるために
利用価値のある割安な企業の株を買った、という事だ。
もちろんニッポン放送が持っている価値自体は
言うまでもないことだ。
経営に対するヴィジョンが見えないという議論も
ナンセンスだ。
堀江社長はやろうとしていることを、何度も言っているではないか?
それも明確に言っている。
「自社サイトに顧客を誘導し、有料コンテンツの
手数料収入を増やす」
そんなことの為にあれだけの金を使ってこんなに世間を騒がせた
のか?そんなことはあり得ないだろう。
と思う方はもう1度思い出して欲しい。
ライブドアが買ったのは資産であり、その価値は消えてなくならない、
むしろ持ち続ければ価値を生み出し続ける優良企業の有価証券だ
ということを。
ライブドアはこれまでのところ、顧客を自社サイトに誘導するために
ほとんどまったくキャッシュを使っていないことの意味を改めて
考えて欲しい。
堀江社長の言うシナジー効果とは、ほとんどライブドアグループの
キャッシュフロー(利益でもよい)の増加と同じ意味だ。
繰り返す、勝ち負けを議論するのはナンセンスだ。
これはライブドアにとって、負けない(負ける可能性が
極めて低い)ゲームなのだ。
そしてこれからは、この騒動が実際どのくらいの
キャッシュフローをライブドアにもたらしたのか、
ということが主な興味の対象になっていくだろう。
次回もさらに考察していこうと思う。
謝意
今回の報道でのライブドアの広告効果が、約100億円であるという
専門家による試算があるというコメントを、大村あつしさんより
頂いた。感謝します。
100億とは、不自然にキリがよくてアバウトさをを疑ってしまい
たくなりそうな試算です、でも専門家の試算ですからやはり信頼性
はそれなりに高いんでしょう。
これからこの数字がどのように変わっていくのかも興味深いです。
鼻歌さん、文中で引用(リンク)させて頂きました。感謝します。
追記
トラフィックの解析載せてる方のブログがあったので。
ライブドアの新しい可能性
さらに
驚異的なライブドアのPVの伸び
明らかにしていこうと思う。
私たちはライブドアの想像以上のしたたかさに気づく
だろうし、その戦略の見事さに感服し、賞賛する人もいるかも
しれない。また当然不快感を感じる人もかなりいるだろう。
補足と確認
ひとつ確認しなければいけないことがある。
ライブドアは数百億円を使って広告を打ったのではない
ということだ。
これは当たり前のことではあるが、その辺をなんとなく勘違い
して議論されている方もおられるようなので確認しておく。
ライブドアが買ったのは資産である。
その資産がもっているいろいろな付加価値を考えると割安で
あると思われるような資産である。
つまりニッポン放送株取得の件が引き起こしたライブドアの
マスメディアへの露出は、まさに「グリコのおまけ」(百億の
おまけだ)的についてきたものであり、そしてそのグリコ本体
(ニッポン放送株)は、これからも価値を生み出し続ける。
極端なことを言えばそれをまたキャッシュに変える、という
選択肢もありうる(これをやると相当なイメージダウンだろうが、
そうするしか選択肢がない、という状況をアピールできればあり得る
だろう)ということだ。
そして一連の報道はライブドアにとって逆宣伝では?と疑問の方は
ポータルサイトのトラフィックの増加を確認されるとよいだろう。
鼻歌さん (idea hint)より
Livedoor インフォシーク 楽天に猛追
ライブドアにとって、イメージアップだろうがダウンだろうが
われわれがライブドアを「知った」という事実が重要
な意味を持っていることに気づくはずだ。
そしてライブドアは私たちに「知られる」ために大金を
払ったことは1度もない。
数百億の資産価値はそのまま残ること。
それどころか価値を生み続けること。
費用を全く使わずに自社の情報が報道され続けること。
これらのことはいったい何を意味するのか?
極端に言うと具体的な買収の相手は、これらの
条件を満たしていればどこでもよいということだ。
これはライブドアにとって、はじめから負けるはず
のないゲームなのだ!
(新株予約権の発行なども想定済みであることは当然
だろう。そんなものは最初から起こる可能性が極めて
低いリスクとして想定していたはずだ。実際差し止め
られたし、それは覆らないだろう)
4 意味
ではライブドアがニッポン放送株を取得した意味について
多角的に考察していこうと思う。
前回も指摘したがもう1度引用する。
「放送のもつリーチ(集客力)を生かして顧客を自社サイト
に誘導する。」
この言葉が何を意味するのか、よく考えてほしい。
目的はあくまで「顧客を自社サイトに誘導する」ことに
あって、「放送のもつリーチ(集客力)を生かす」こと
は手段に過ぎないことは明白だろう。
このことから何が言えるのか?
「ライブドアが放送をどのように変えたいのか?」
などと議論するのは的外れだということだ。
新しいヴィジョンが見えないなどという批判はナンセンスだ。
もともとそんな物はなくてもいいのだ。というよりなぜそんな物が
なければいけないのか?(もちろん、あればそれに越したことはない)
何よりも重要なのは、ライブドアが企業価値を高めるために
利用価値のある割安な企業の株を買った、という事だ。
もちろんニッポン放送が持っている価値自体は
言うまでもないことだ。
経営に対するヴィジョンが見えないという議論も
ナンセンスだ。
堀江社長はやろうとしていることを、何度も言っているではないか?
それも明確に言っている。
「自社サイトに顧客を誘導し、有料コンテンツの
手数料収入を増やす」
そんなことの為にあれだけの金を使ってこんなに世間を騒がせた
のか?そんなことはあり得ないだろう。
と思う方はもう1度思い出して欲しい。
ライブドアが買ったのは資産であり、その価値は消えてなくならない、
むしろ持ち続ければ価値を生み出し続ける優良企業の有価証券だ
ということを。
ライブドアはこれまでのところ、顧客を自社サイトに誘導するために
ほとんどまったくキャッシュを使っていないことの意味を改めて
考えて欲しい。
堀江社長の言うシナジー効果とは、ほとんどライブドアグループの
キャッシュフロー(利益でもよい)の増加と同じ意味だ。
繰り返す、勝ち負けを議論するのはナンセンスだ。
これはライブドアにとって、負けない(負ける可能性が
極めて低い)ゲームなのだ。
そしてこれからは、この騒動が実際どのくらいの
キャッシュフローをライブドアにもたらしたのか、
ということが主な興味の対象になっていくだろう。
次回もさらに考察していこうと思う。
謝意
今回の報道でのライブドアの広告効果が、約100億円であるという
専門家による試算があるというコメントを、大村あつしさんより
頂いた。感謝します。
100億とは、不自然にキリがよくてアバウトさをを疑ってしまい
たくなりそうな試算です、でも専門家の試算ですからやはり信頼性
はそれなりに高いんでしょう。
これからこの数字がどのように変わっていくのかも興味深いです。
鼻歌さん、文中で引用(リンク)させて頂きました。感謝します。
追記
トラフィックの解析載せてる方のブログがあったので。
ライブドアの新しい可能性
さらに
驚異的なライブドアのPVの伸び
私は、同じ年齢で、
当時MOSAICに熱狂した人間でしたので、
彼の言動に注目せざるを得ない一人です。
しかしながら、
私の友人、知人から伝え聞く話もひっくるめて、
そうそう一枚岩ではないと総合的に判断しています。
また、人と組織を生業としている
私の立場から申し上げて、
LDの組織の在り様については、
甚だ疑問があります。
ひとときの戦さで、
是非をつけるべきものではないと考えています。
徒花を咲かしてみたものの・・
と危惧しています。
daifusukeさんのブログはTBが多いので、
大変参考になります。
次回も楽しみにしています。
報道で知ったのですが堀江社長の直近の目標は「ライブドアを日本第3位のポータルサイトにすること」だそうです。
そのための戦略と考えると、
フジテレビ=TV
ニッポン放送=ラジオ
ポニーキャニオン=音楽配信
扶桑社=出版・販売ルート
ディノス=カタログ通販
......
どれもネットに客を呼ぶのに十分な資産がごろごろと^^;
素人目にもそのあたりのフィーが還ってくるだけでも各社潤いそうですが、そのあたり知ってて無視してるんでしょうかフジサンケイグループは。
またきますべ